堀越神社|大阪天王寺|一生に一度の願いを!ご神木を取り巻く三つの社から強力なパワーを頂こう!

2016年6月22日

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天王寺駅から徒歩で5分程度。谷町筋を北へ進る坂道の途中の左側、堀越神社の鳥居が見えてくる。

平日の午前中ではあるが、若い女性グループ、若いカップル(仕事中と見た)が鳥居の中へと吸い込まれていく。

あのカップルの一生に一度の願いの内容はおおかた想像がつく。

近くの四天王寺ではあふれかえっている外国人観光客の姿は見えない。ホッとする。

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堀越神社 参拝記録

鳥居をくぐり、手水舎で清める。

境内は小さな庭園のようで美しく、安心できる空間である。

美しいものを見ると心が洗われる。これもパワースポットのひとつではなかろうか。

というわけで、しばしの間、紫陽花でも愛でようではないか。

というのも、拝殿に、訳ありげな先客(カップル)がいるからであるが。。。

拝殿・本殿

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二の鳥居をくぐり、拝殿前に立つ。
奥から気持ちの良い冷気が流れ出てくる。これは気持ちいい。嫌な冷気ではなく、快い冷気、神気である。

二拝二拍手一拝。

と、神職が二人現れ、日例祭であろうか、火打ち石で様々な道具類を祓い清め、祝詞を奏上する。このような神事に巡り合えるとは、吉兆である。

茶臼山稲荷

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噂の茶臼山稲荷へと進む。ちょうど、本殿の真横に鎮座されている。

繰り返しになるが、、、

元々は茶臼山の頂上に祀られていたらしい。本陣壊滅の危機を救っていただいたということで家康によって現在地に移され、家康以降、代々の大阪城代からの信仰が厚かったと言われてる。この、「家康危機一髪」の伝承からすると、商売繁盛だけではなく、勝負運や起死回生のご利益もあると思われる。

熊野第一王子之宮

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こちらも、もともとは現在の天満橋付近、坐摩神社の場所にあったとされる窪津王子。熊野三山詣はここから始まるとされた、その窪津王子を、この熊野第一王子之宮に合祀したもの。

黒龍社

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黒蛇神を祀った神社。

黒龍は、海や闇を司る存在で、邪悪の化身とされることもあるが、こちらは事業発展加護の御利益を求めている。三輪の大物主大神を重ね合わせているのだろうか。

このあたりから、パワーがビンビンと頭に響いてくる。

白龍社

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白蛇神を祀った神社。白龍は、空を飛ぶ速度が他の龍よりも格段に早いらしい。こちらも三輪の白蛇と重ね合わせて事業発展加護の御利益を求めている。

太上神仙鎮宅霊符尊神

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「だじょうしんせん ちんたくれいふそんしん」と読む。

通称「ちんたくさん」。関西ではこのように、「さん」をつけて呼ぶことが多い。「堀越さん」「石切さん」「四天王寺さん」「三輪さん」「お稲荷さん」などなど、あげればキリがない。

祭神である「太上神仙鎮宅七十二霊符神」という長い名前の神様は、実は中国の神様。

紀元前、前漢の時代。ある貧しい村の貧しい家に、身なりのよい見知らぬ二人連れが訪れた。空腹だというので、ありあわせの粗末な食事を供した。ことのほか喜んだ二人は、これを祀りなさいと言って、72枚の御札をおいて帰った。それを大切に祀っていたところ、徐々に裕福になっていった。この二人連れは星神だったと言う。

このときの御札が、その後の全てのお守りや御札の元祖となったらしい。

星祭で護符を頂こう

この「太上神仙鎮宅七十二霊符神」では、春と夏に星祭が行われ、その際に鎮宅霊符が授符されることになっている

春の「節分祭」で、屋敷の清め祓いをして星霊の種を撒く「星祭」を行う。
七夕の「繁昌祭」でも、星祭を七日七夜行い、七月七日の結願の日に大真西王母須勢理姫命だいしんせいおうもせおりつひめのみことを招いて、星霊の力により生命の復活再生を願う。

このように、節分に種を撒き、七夕で増やす祭りだ。

鎮宅さんは、天之御中主神であった!

ちなみに、「鎮宅霊符縁起集説」によれば、「鎮宅霊符神」は仏教では妙見菩薩、 神道では国常立命、或いは天之御中主神と同一とされる。

ここは星辰信仰の地なのである。これが、四天王寺を考える上で大きな意味を持つのであるが、それはまた後日。

パワースポット ご神木

「ちんたくさん」のとなりに「ご神木」が聳える。落雷や火災にも耐えた樹齢550年の楠木の巨木である。

神霊の宿る樹、神霊の降りる樹とされ、「気力が落ちた」「疲れた」と感じた時にこのご神木にお願いするとパワーが授かる

と書かれてある。巨木の前に立ち、黙禱。右側頭部の表面に軽い痺れが起こる。ジーンと。

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堀越神社の御守り

全体的に堀越神社のお守りは可愛らしい。今回頂いて帰ったのは次の二つ。

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こけざるの梅

左側が「こけざるの梅」陸上選手である娘が「コケないように!」ということで頂いた。

古代より「申年」の梅には神が宿るとか、薬になるなどと言われているようで、御守り袋の中には白い布に包まれた「梅の木」と「お札」が入れられている。

1000円也。

桃守り

右側が「桃守り」。 まだ稚い息子に「邪気がよりつかないように!」ということで頂いた。

桃には「邪気祓い」「厄払い」などの不思議な力があると言われている。古事記にも、黄泉の国から逃げ帰る伊弉諾尊が桃を三個投げつけて、追いかけてくる邪霊を退治するシーンがある。

お守り袋の中に、白い紙で包まれた「桃の木で作られた桃の実」が1つと「おフダ」が入っている。

1000円也。

堀越さんの狛犬

そしてこれ!

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なんとも可愛らしい「堀越さんの狛犬」。素焼きで出来ていて、鈴になっている。今現在、我が家の神棚にチョコンと座っている。

一対で5,000円也。

最後に

四天王寺七宮のひとつに数えられる堀越神社。聖徳太子が四天王寺を建立するにあたって、四天王寺の外護のために七つの神社を創建した、あるいは指定したとされる。

七宮とは、下記のとおり。

  • 堀越神社・・・四天王寺の裏鬼門の方角に相当する。
  • 河堀稲生神社・・・四天王寺の南東の方角に位置する。
  • 久保神社・・・四天王寺の東に位置する。
  • 大江神社・・・四天王寺の西に位置する。
  • 上之宮神社・・・四天王寺の鬼門の方角にあったが、大江神社に合祀された。
  • 小儀神社・・・四天王寺の東門前にあったが、大江神社に合祀された。
  • 土塔神社・・・四天王寺の南門前にあったが、大江神社に合祀された。

七宮については、もうすこし調べたい。別の記事で紹介したいと思う。

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