伊勢神宮外宮|三重|世界の聖地「多賀宮」の神気が凄い!外宮に行かなきゃ伊勢参りではない!
伊勢神宮の外宮は、伊勢市の中心街、宇治山田駅や伊勢駅から徒歩圏内に鎮座する、霊験あらたかな古社。
125社で構成される伊勢神宮にあって、内宮と同じ「正宮」の地位にある。
正式名称は「豊受大神宮」。内宮の天照大神の食物を司る御饌都神(みつけがみ)を祀っているとされる。のだが。。。
伊勢神宮の参拝順序は、先に外宮、それから内宮に参拝するのが作法と聞く。実はさらにその前に、夫婦岩でおなじみの「二見輿玉神社」で禊祓を行うのが正式参拝であるらしい。
二見輿玉神社→外宮→内宮。である
伊勢神宮外宮について
神宮 外宮 概要
- 所在地 〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1
- 電話番号 0596-24-1111
- 主祭神 豊受大御神
- 創建年 雄略天皇22年
- 社格 式内大社・神宮
- 公式HP https://www.isejingu.or.jp/about/geku/index.html
神宮 外宮 アクセス
MAP
最寄り駅
- JR参宮線「伊勢市駅」徒歩5分
- 近鉄山田線「伊勢市駅」徒歩6分
- 近鉄鳥羽線「宇治山田駅」徒歩10分
駐車場
- あり(有料)
外宮の創建
もともとは、京都府宮津市に鎮座する籠神社の摂社「真名井神社」に始まる。
※他にも伝承地として、比沼麻奈為神社・奈具神社・豊受大神社などがある。
外宮の社伝によると、
雄略天皇の御代(478年)に、天照大神が「一人では安らかに食すことができないため、丹波国の比沼真奈井にいる、御饌の神である豊受姫を呼びなさい」とおっしゃたので、丹波国からお連れ申し上げ奉った。 |
としている。。。のだが。。。
外宮の祭神
豊受大御神
主祭神は、豊受大御神。古事記では豊宇気毘売神と記載されており、日本書紀には登場しない神である。
食べ物を司る神ということで、稲荷神(倉稲魂命)と習合し、同一視されるようになった。
伊勢神道(度会神道)によると、豊受大神は天之御中主神・国常立神と同神であるという。こうなってくると、豊受大神を祀る外宮と天照大神を祀る内宮の立場は逆転してしまう。。。
相殿神
相殿神として、御伴神(みとものかみ)三座を祀っている。
この三座を、「瓊瓊杵尊」「天児屋根命」「天太玉命」とする説がある。
であるならば、あくまでも記紀に記述されている内容から判断してということなのだが、内宮の相殿神と比較すると、外宮の相殿神の方が格が上のようである。
外宮のご利益
内宮と同様に、正宮では個人的なお願いごとはNGで、国家安寧や世界平和を祈願するべきとされているが、私のような小市民の分際では、、、と思ったりしてしまう。
それは皇室の方々にお任せするとして、我々は無事に生活させていただいていることへの感謝の意を表するにとどめるべきでは?と思ってしまうのだが。どうだろか。
逆に、個人的なお願いごとは、これまた内宮と同じく「荒魂」を祀る「多賀宮」で行うのがよいとされる。
荒魂とは 神の荒々しい側面である。その表れの代表格が「祟り」。しかし、荒々しさは「勇猛果敢」な様でもあり、新しい事象や物体を生まれさせるエネギーを持っているとされる。 |
祈願の仕方としては、こちらも内宮を同じで「〇〇なりますように!」ではなく、「私は〇〇になるために〇〇の努力をします!」という具合に、宣言する場とご理解いただきたいと思う。
食物を司る神であるとすると、主に、衣食住や商業発展のご利益を頂けるということになるのだろうが、
天御中主神であるとするならば、それだけにとどまらないだろう。起源神であるからして誕生・生成・再生など、命の根源に係るご利益が頂けるとしよう。
しかし、この多賀宮。なんとも不思議な別宮である。それは、またあとで!
外宮 内参道の様子
伊勢神宮の参拝順序は、二見輿玉神社→外宮→内宮である。
二見輿玉神社は、外宮・内宮を参拝するための「禊祓い」のための神社らしい。いわば祓戸社の位置づけ。
祓戸社が、独立した立派な神社であるのだ。いかにも規模の大きな神宮らしい。
今回は申し訳ないことであるが、二見はスルーした。。。
外宮の駐車場は平日であれば大丈夫だろう。今まで満車で順番待ちになったことはない。
北御門参道の手水舎である。こちらの手水舎は、いつ来ても清々しい。私が一番好きな手水舎である。どこがどう好きなのかは説明できない、理屈ではない。好きなものは好き。それだけだ。
火除橋
防火のためにひかれた川に架かる橋「火除橋」。
これを渡ると一気に空気が変わるのがわかる。張り詰めた空気が肺の中を満たす。体の中から浄化されていくような感覚だ。
神明鳥居が、否応なしに神聖な気持ちにさせてくれる。ここには邪悪なものは一切ない。
私が北御門参道から参拝する理由は、手水舎が好きなだけではない。この御厩があるからだ。ここには神馬がつながれていることがある。実に優しい眼をしていた。
残念ながら、今日はいなかった。
正宮エリア
社務所の角右へ曲がり、正宮の前に進む。その参道の真ん中に、、、
三ツ石
これは式年遷宮の際に「祓の儀」を行う場所である。
数年前のパワースポットブーム時には、大勢の人がこの回りに集まっていたが、今や誰も見向きもしない。
世間がどうであっても、ここにあるものはここにある。1500年を超える時を経る中でも、この石は何も変わらずここにあり、その役割も変わらない。
変わっていくのは人のみである。。。
さて、三ツ石を後にして、正宮へと進もう。
古殿地
これが古殿地。現在の正宮が鎮座する敷地の隣にある。20年に一度の式年遷宮で、隣同士の敷地を行ったり来たりするわけだ。
現在(2017年)は、左側に正宮が鎮座し、右側が古殿地となっている。2033年には、こちらが正宮となるのだ。
ここも、いい雰囲気がある。この何もない敷地の真ん中に、「透明の柱」が建っているように思えてならない。変?
正宮
これが、外宮「豊受大神宮」の正宮である。ここから先は、撮影禁止だ。守衛さんが目を光らせている。
こちらも内宮と同様で、正面に白き幕が垂らされているによって、正面から正宮を望む事はかなわない。
また、玉垣内での参拝も受け付けているようだ、確認はしていないが、内宮と同じ条件を満たせばいいのだと思う。
二礼二拍手一礼。清らかである。どこまでも清らかである。
ところがである。なんということか、私の5歳のチビがお賽銭を見て、「神様、ドロボーしてる~!」と叫ぶのである。
思いっきり、頭をはたいてやった。守衛さんも「お父さんのゆうこと聞かないといけないよ」と追い打ちをかける。うちのチビは半ベソだ。
神様、ごめんなさい。
参道から山側に入ると、三つの別宮が鎮座する。そこへ行くには、池にかかった「亀石」を渡って行くことになる。
亀石
これが、亀石の頭の部分だ。反対側は、ちゃんと足としっぽの形になっている。それが一枚の石のようなのだ。おそらく。
石であるから何千年いや何万年も前に出来たものであろうが、不思議である。
さあ、この石を渡って正面に登りの階段がある。この階段を上ると「多賀宮」が鎮座する。
別宮エリア
多賀宮
正宮の南にある桧尾山の頂きに鎮座する「高宮」(たかのみや)の「高」を縁起のよい「多賀」に変えたとされている。よって、「たが」と濁らず「たかのみや」と読む。
その名の通り、他の別宮のみならず正宮をも見下ろす高見に鎮座するこの「多賀宮」には豊受大御神の荒魂が祀られているとされる。
その豊受大御神荒魂について記紀には多くの記述はない。
外宮の禰宜職であった渡会氏によると
豊受大御神は国之常立大神であるという。日本書紀では最初に現れた神とされている。(古事記では天之御中主大神が最初に現れた神だが。)
吉田神道では、国之常立大神と天之御中主大神は同一であるというから、豊受大御神=国之常立大神=天之御中主大神ということになる。
さらに、ブルガリアの超能力者にして世界一の霊能者といわれた「ベラ・コチェフスカさん」によると、多賀宮にはヤハウエが祀られているという。ユダヤの神だ。
神道や神社には、ユダヤ教や原始キリスト教のエッセンスが散りばめられていることは、巷のブログで紹介されているのでそちらをご覧いただければと思う。
私には、そのようなことは分からないし感じることは出来ないが、何か大切なものがここにあるような気がしてならない。それははっきり言えることである。
多賀宮から降りて、二つの別宮に参拝しよう。
風宮
内宮の風日祈宮と同じ、級長津彦命・級長戸辺命が祀られている。外宮と内宮の両宮の別宮に祀られているのは、この風の神のみである。
かつて風は神様の息であるとされた。息は、生きている証しである。よって生命の神と言えよう。
土宮
山田の原の地主の神である大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)が祀られている。
地主神、すなわちその土地を守る神は、実に大切な神であり怖い神でもある。
我々が生きる現代社会は、外的な要因で様々な事柄が起こるため、そこらへんに鈍感になっている可能性があるが、かつては地主神へのあいさつを怠ると良くないことが起きるとされている。
転居、転勤はもちろんのこと、旅行、出張など日帰りであったとしても別の土地で活動する場合は、地主神に挨拶をするクセを付けることをお勧めする。心の中で結構。「よろしくお願いします。」これだけでいい。
最後に
「土宮」の左手に小径がある。この小径を入ると見えてくるのが、下御井神社=井戸の守護神である
下御井神社があるからには、上御井神社もあるのだろうと思いながら参拝した。あとから調べると、やはり、上御井神社があるのだが、一般人は近寄ることができない場所にあるようだ。
ホツマツタエによると、『セオリツヒメが、その忍穂井の縁(耳)で長男を出産した。天忍穂耳尊である。』とある。
神聖な場所。だから一般参拝は近寄れないのであろう。
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