倭姫宮|三重|天照大神の御杖代にして神宮祭祀の創始者「倭姫命」を祀る別宮。

2018年9月3日

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倭姫宮 概要

倭姫宮(やまとひめのみや)は、14ある別宮のうちの一つで、外宮の真東で内宮の真北に位置する倉田山の山中に鎮座する。

明治天皇の神宮行幸の際、車で参拝できる道路を作ることになり、この倉田山を切り開いて「御幸通り」を開通させた。その後、倉田山周辺には「神宮徴古館」や「神宮皇學館」が建設され、伊勢の文教地区の位置づけになっていった場所である。

倭姫宮の創建

倭姫命は、天照大御神を祀るにふさわしい場所を探して各地を転々とし、やっとのことで伊勢の地にたどり着いたとされる、伊勢神宮創建の一番の功労者であり、現在の神宮の様々な祭や儀式の基礎を作った人物であるにもかかわらず、倭姫命を祀る神社が無かったのである。

そんな中、明治に入って、外宮が鎮座する宇治山田の民間から「倭姫命を祀る宮を創建すべし」との運動が起こり、行政を巻き込んでの嘆願が行われた。帝国議会の承認を得て、1921年(大正10年)に、晴れて創建となった。

倉田山に創建した理由は、倉田山に隣接する間の山(あいのやま)に尾上御陵(おべごりょう)と呼ばれる小さな古墳があり、この尾上御陵を倭姫命の陵墓とする伝承があるからである。

倭姫宮の祭神

こちらには倭姫命の一柱のみが祀られている。

倭姫命というと、垂仁天皇の皇女であり、天皇の命を受けて天照大御神の御杖代となって神宮を創建した人物として有名であるが、日本武尊の叔母として、日本武尊に三種の神器の一つ「草薙の劔」を与えた人でもある。

ちなみに、その草薙の劔は尾張の「熱田神宮」にご神体、いや祭神として祀らている。そして熱田の地にいた渡会氏が伊勢の地を治めることとなる。

倭姫命、日本武尊、尾張氏、渡会氏、そして海部氏。沸々と興味が沸き立ってくるではないか。

倭姫宮のご利益

神道には、仏教やキリスト教やイスラム教などの宗教と異なり、経典というものがない。「天照大神の教え」とか「素戔嗚尊の教え」とか、聞いたことが無いのである。

しかし、「倭姫命の教え」というものが存在した。次の通りである。これをご利益と考えたい。

倭姫命御杖代奉賛会の公式HPより引用させていただく。

人は天下の神物なり。心神を傷ましむことなかれ。
神は垂るるに祈祷をもって先となし、冥は加うるに正直をもって本となせり。
神を祭るの礼は、清浄をもって先となし、真信をもって宗となす。

黒心なくして、丹心をもちて、
清く潔く斎り慎しみ、左の物を右に移さず、
右の物を左に移さずして、左を左とし右を右とし、
左に帰り右に回る事も、万事違う事なくして、大神に仕え奉る。
元を元とし、本を本とする故なり。

私のような薄学な者にとっては、なかなかもって難解な言葉である。

あえて解説は見ないようにしよう。何度も繰り返して読んでみよう。いつか、理解できる日が来ることを信じて。。。

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倭姫宮 参拝記録

今回の伊勢参拝の旅の最後に訪れたのが「倭姫宮」。今まで何度となく御幸通りを走っているのだが、ついぞ気が付くことが無かった。

外宮から内宮へ向かう御幸通りの倉田山の坂道を上り切ったあたりの左手に「皇學館大学」があり、その向かい側すなわち右手に博物館への道がある、まさしくその交差点の角に、ひっそりと鳥居がある。

駐車場は、博物館の駐車場を無料で利用できるはずなのだが、なんと、私が訪れた日は博物館が休館の日。博物館へと入る道路が4分の3ほど鎖で封鎖されているではないか。

でも心配はいらない。その4分の1開いている(車1台分)隙間から中に入ることができる。休館だから当然ながら車は1台も駐車されていない。止め放題である。

博物館の前にも鳥居がある。

本来なら、正面の鳥居に回り込むべきなのだが、今日だけは勘弁いただきたい。5社目の参拝で足がクタクタなのだ。申し訳ないが、ここから神域へと入っていくことにする。

ちなみに、我が妻と子達は車で爆睡中である。

さてと、どうやらこの鳥居は、神殿のすぐ横で同じ高さにあるようだ。階段を上ることもなく、すぐに神殿にたどり着いた。ちょっと拍子抜け。。。

倭姫宮

神宮特有の神殿である。こちらは女神様ということで、内削ぎの千木に6本(偶数)の鰹木である。皇大神宮と同じだ。

参拝者は私以外に誰もいない。ゆっくりと参拝できる。

二礼二拍手一礼。天津祝詞奏上。二礼二拍手一礼。思わす「お疲れ様でした」と声を出して言ってしまった。

野鳥のさえずりが一際高くなり、前方から風が吹いてくる。神社で起こることは偶然ではない。必然である。これを、どう受け取るかが重要なのである。

どことなく寂しくもあり、暖かくもあり。そんな雰囲気の宮であった。

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