伊雑宮|三重|内宮のさらに奥に鎮座する神殿はパワースポットの宝庫だった!

2017年1月11日

三重県志摩市磯部町上之郷に鎮座する「伊雑宮」(いざわのみや)は、伊勢神宮内宮の別宮にして式内大社、志摩国一之宮とされている。

鳥羽市の伊射波神社(いざわじんじゃ)が志摩国一之宮であるという説もあるが、個人的にはどちらであっても別段構わないのだ。

渡会郡にある「瀧原宮」とともに、「天照大神の遙宮(とおのみや)」と呼ばれ、内宮の別宮の中でも荒祭宮、月讀宮、瀧原宮に次ぐ順位とされているようだ。

しかし、地元の人々の伝承によると、ここ伊雑宮が本来の内宮(伊勢神宮の本宮という意味で)であるとしており、今でも内宮の別宮であることに対して違和感を持っているという。

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伊雑宮について

神宮 外宮 概要

  • 所在地   三重県志摩市磯部町迫間 上之郷 374
  • 電話番号  0599-55-0038
  • 主祭神  天照坐皇大御神御魂 
  • 創建年      不詳(804年以前だろう)
  • 社格   式内大社・ 志摩国一宮・皇大神宮別宮
  • 公式HP    https://www.isejingu.or.jp/about/naiku/izawa.html

神宮 外宮 アクセス

MAP

最寄り駅

  • 近鉄志摩線「上之郷駅」徒歩5分

駐車場

  • あり(有料)

伊勢神宮の内宮から、普通のスピードで走ると30分程度。もちろん車だ。

伊雑宮の創建

創建年代は不詳である。

「倭姫命世記」によれば、

倭姫命が内宮を創建したあと、内宮の神宮への神饌を奉納する「御贄地(みにえどころ)」を探して志摩国を訪れた際伊佐波登美命が出迎えたこの場所を御贄地に選定して伊雑宮を建立した

とされる。

この場所には、もともと古代祭祀場があったといわれている。

この地が稲作に適した土地であったため集落が形成され自然と祭祀場が設置されていったという説、海洋民族による海洋信仰の祭祀が行われていたという説がある。

伊雑宮の祭神

804年の皇大神宮儀式長に、伊雑宮の祭神は天照坐皇大御神御魂とある。

すなわち、内宮の主祭神である天照大御神だ。

しかし、中世から近世においては、祭神は伊佐波登美命と玉柱命であると考えられていたようだ。この二柱は、伊雑宮の神職である磯部氏の祖神であるとしている。

そして、ややこしいことに、伊雑宮の御師であるところの西岡家伝承の文書によると、

玉柱神は天照大御神と同一であるとしている。さらには瀬織津姫命とも同一神であるとも。

瀬織津姫命は祓戸四神の一柱だが、ホツマツタエには「アマテルの皇后」と記述されている。

さらに、伊雑宮の神田で行われる「御田植祭」では「太一」と書かれた大団扇を立てる。

「太一」は、北極星であり天御中主神である。

この他にも、ユダヤ教や原始キリスト教と関連付ける説もあり、様々な考察がなされている。

なかなか、伊雑宮の祭神については、謎が多いのである。

伊雑宮のご利益

このように、太陽信仰(天照大神)と海洋信仰(伊佐波登美命=豊玉姫命)と星信仰(太一=天御中主神)、そして祓戸大神(瀬織津姫命)が見えるこの神社。

ご利益とパワーは、計り知れないものがあると思うのだ。

五穀豊穣・産業発展・海に関する事柄、生命に関する事柄、浄化・祓い・・・

信じる者は救われるのである。

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伊雑宮 参拝記録

内宮の参拝を終えた私は、導かれるがごとく伊雑宮へと車を走らせていた。内宮からおよそ30分。途中にある「天岩戸」「鸚鵡岩」などという標識に目もくれることなく山道を走り抜けると、潮のかおり漂う磯部の街に出る。

伊勢道路の突き当りに看板が出ている。そこを左折すると、ほどなく左手に同じく看板が出ている。そこを斜めに入っていこう。

私のHONDA純正のカーナビでは「伊雑宮駐車場トイレ」でセットするとうまくいく。

駐車場は無料。50台は駐車可能だろうか。トイレは綺麗だし喫煙所もある。極めて快適だ。

これが、伊雑宮の正門である。間口は狭いが中は意外と広い。

こちらの手水舎の水は甘い軟水と感じた。水道水だろうか井戸水だろうか。なかなか旨い水である。

奥の神殿へと向かう参道である。ピリピリとした張り詰めた緊張感が全身を包み込む。

謎の井戸

参道左手の段差下に井戸がある。特に何も説明はない。御井神が祀られるような形跡もない。しかし気になる井戸なのである。

神殿

ここに、天照坐皇大御神御魂が祀られている。個人的には外宮の多賀宮と同じような神気を感ずる。

二礼二拍手一礼。

頭がシンシンしてくる。そして、背中から風が吹いてきた。なんと「暖かい風」だった。。。

旧殿地

なにかが埋められているような気がしてならない「旧殿地」である。

境内の神木

巾着楠

さて、伊雑宮にも大きな木がいくつも聳えているが、特に珍しいのが「巾着楠」であろう。

これ、どうだろう。こんな木、見たことない。

大地のエネルギ―が溜まっているという。そしてここから放たれているとも。

まるで、マグマ溜まりか、人間で言うなら「胆嚢」だ。

手を当ててみる。心なしか暖かい。

夫婦杉

2本並んだ杉。それほどの大木ではない。片方が斜めに生えている。ツッカエ棒をしているので倒れる心配はなさそうだ。

この2本の木が「夫婦杉」と言われているらしい。うーん。どうなんだろう。。。

こちらの方が、夫婦にふさわしいと思うのだが。。。

夫婦と二人の子供。一人の子供は、そろそろ独立するから少し離れて生えている。という風に見えないだろうか。

個人的には、この群生の様子に勢いを感じる。

境内の奥の原生林は禁足地なのだろうか、入ることは出来ない。

しかし、勾玉池周辺だけでも多くの大木が生えており、それぞれが主張してくる。

楽しい境内であった。

一度、駐車場に戻り、次は、境内隣にある御田を見学しようではないか。

御田

右手奥に見える森が境内の森である。

その森のとなりに神様の田んぼ=神田が設えてある。かなりの面積を有する。

ここが有名な「御田植祭」の舞台となる。

住吉大社・香取神宮と並ぶ「日本三大御田植祭」の一つに数えられている。。

画像の中央から少し左上に一本の棒が立てられているのがわかるだろうか。

ここに、大団扇が掲げられる。このように。

式次第は、下画像の通りである。

正面から見た画像はコチラ。鳥居の向こうに木の棒が見える。
左上の不自然な三角は、私の指だ。申し訳ない。

最後に

伊勢の神宮は、どことなくよそよそしい雰囲気がある。もちろん、本来が皇室のための、いや天皇のためだけの神社だから、それでいいのであろう。

そんな神宮の別宮である伊雑宮は、どうだろう。

神域に足を踏み入れ、参道をあるく間は緊張感が走る厳しい雰囲気なのだが、神殿で祈ると暖かい雰囲気になっていく。これは、なんだろう。

直感的に思う。ここに祀られている神は一柱ではない。そして、地主の神が祀られているはずだ。と。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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