箱根神社|元箱根|関東総鎮守が鎮まる関東随一のパワースポット

2018年4月1日

箱根神社は、真北に霊峰「駒ヶ岳」を望む、芦ノ湖の湖岸に鎮座する神社。関東総鎮守箱根大権現と崇拝されてきた神仏習合の大社である。

その霊峰「駒ヶ岳」山頂には箱根元宮が鎮座。そして、駒ヶ岳の真東には九頭龍神社が鎮座。

この三社は箱根山の山岳信仰において一体のものであり、この三社を参拝して「箱根三社参り」と称し、ご利益も倍増するとか。

ちなみに、この三社を線で結ぶと、箱根元宮を頂点とした綺麗な二等辺三角形が描かれる。

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箱根神社について

箱根神社 概要

  • 所在地   神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80−1
  • 電話番号   0460-83-7123
  • 主祭神       箱根大神
  • 創建年       757年
  • 社格          国幣小社、別表神社
  • 公式HP     http://hakonejinja.or.jp/

MAP

最寄り駅 

  • 元箱根バス停から徒歩10分

駐車場  

  • あり

箱根神社の祭神

箱根大神を祀る。

箱根大神とは、、、現在は、瓊瓊杵尊、木花咲耶姫命、彦火火出見尊の三柱の神々の総称としている。

瓊瓊杵尊

神話「天孫降臨」の主役。天照大神の孫である。天照の孫だから「天孫」。

天孫は日向の高千穂に降臨し、瓊瓊杵尊→彦火火出見尊→鵜草葺不合尊と、日向で三代を経たあと、神武が登場し大和国へ進出するという流れ。

従って、天孫であり、地上世界における皇祖神でもあろう。

木花咲耶姫命

山の支配者「大山津見大神」の娘にして霊峰「富士」を司る女神

天孫「瓊瓊杵尊」の妃となり、燃え盛る産家の中で出産し、彦火火出見尊をはじめとする三柱の子を生んだ。

火の中で出産とは、さすが富士山を任されるにたる女神なのである。

ちなみに、富士山本宮浅間大社の主祭神だ。

彦火火出見尊

前述の火中出産で生まれた三柱の兄弟の末っ子で、神話「山幸彦と海幸彦」の主役「山幸彦」である。

海の支配者「大綿津見大神」の娘を妃とし、鵜草葺不合尊を生む。初代神武天皇の祖父にあたる。

箱根三社の創建・歴史

箱根神社・箱根元宮・九頭龍神社の起源は、箱根山における山岳信仰に求めることができる。

箱根元宮

5代孝昭天皇の御代というから、今を遡ること2400年ほど前のこと。

聖占上人が駒ヶ岳の山頂に神仙宮を開き、となりに聳える神山をご神体山として遥拝したという。

そこが、現在の箱根神社の奥宮ともいわれる「箱根元宮」である。現在の社殿は1964年の再建。

2400年前に日本において仏教は存在しなかった。が故に、聖占上人は仏教の僧侶ではない。では何者か。2400年前が正しいのであれば、これはユダヤの祭司である可能性が。。。

箱根神社

奈良時代の757年。朝廷の命を受けた万巻上人が箱根山(神山・駒ヶ岳)に入山し、苦行の末に三所権現を感得した。

この三所権現とは、すなわち「法躰・俗躰・女躰」で、それぞれ「文殊観音・弥勒菩薩・観世音菩薩」の垂迹という。

その後、万巻上人は、現箱根神社社地に三所権現を祀る社殿を建立。「箱根権現」と称された。

坂上田村麻呂に始まり、鎌倉時代の源頼朝や執権北条氏、戦国時代の北条早雲、そして徳川家康など、武門からの信仰を集めていたようだ。

明治の神仏分離によって、箱根権現から箱根神社として生まれ変わり、祭神も法躰・俗躰・女躰すなわち文殊観音・弥勒菩薩・観世音菩薩から「瓊瓊杵尊・木花咲耶姫命・彦火火出見尊」に変更された。

九頭龍神社

芦ノ湖の九頭龍伝承。

芦ノ湖には毒龍「九頭龍」が棲みついており、毎年、村の若い女性を人身御供としてこの毒龍に差し出さなければならなかった。

これを聞いた万巻上人は、湖畔で経文を唱え人身御供をやめるよう説得した。幾日も。

すると毒龍は、宝珠・錫杖・水瓶を持って現れ、過去の行いを詫びた。

しかし万巻上人は、詫びだけでは済まさないのである。さらに経文を唱え、毒龍を湖底の「逆さ杉」に鎖で縛り付け、徹底的に仏法を説き続けた。

ついに毒龍は、地域の守護神となることを宣言したという。

そこで、改心した毒龍を九頭龍大明神として祀ることにした。

これが九頭龍神社の起源である。

箱根三社のご利益

箱根元宮・・・心願成就、恋愛成就

箱根神社・・・関東総鎮守、交通安全、心願成就、開運厄除

九頭龍神社・・・水の神、安産、縁結び、商売繁盛

関東で仕事をされる方には、是非とも参拝いただきたい神社である。

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箱根神社 参拝記録

芦ノ湖の湖畔にあるホテルに宿泊した私たち。朝起きると5m先も見えない濃霧。目の前の芦ノ湖すら、全く見えず。。。

朝食をとっている内に、霧が少しばかり薄まってきた。出発だ。

元箱根から神社通りと称する通りを走る。ものの数分で駐車場入り口が見える。

この鳥居は、駐車場横の御守授与所の隣にある鳥居だ。

これとは別に、厳島神社の鳥居のように、湖の中に立つ鳥居もある。それは平和の鳥居というらしい。

ここに到着した時は、かなり霧も薄くなってきている。ありがたい。

矢立の杉

鳥居の前にそびえる大きな杉の木が「矢立て杉」

神奈川の名木100選に選ばれている、樹齢1200年ともされる大杉だ。

初代征夷大将軍である坂上田村麻呂が東北平定に向かう際、ここ箱根権現に「表矢」を献上して戦勝祈願を行った。

後世の武将もこれにならい表矢を献上する習わしとなったとか。

この杉は、その謂れから名付けられたという。

いい感じの勾配と段数の石段である。これぐらいなら大丈夫。

曽我神社

石段を上る途中の左手にある「曽我神社」曽我十郎祐成之命曽我五郎時致之命という兄弟を祀る。

鎌倉初期にあった仇討ちで有名な兄弟らしい。

この兄弟の孝心と忠節は武士の鑑と讃えられ、縁の深い箱根神社に祀られているということだ。

中門

階段を上がりきると中門が。立派な門構えで屋根の瓦の形が特徴的だ。超合金のロボット、あるいは戦艦ヤマトを連想してしまうのは私だけであろうか。

たぶん私だけであろう。

拝殿

霧が立ち込めた森をバックに拝殿を見る。幻想的である。

開運の「なで小槌」

願いをこめて、この「なで小槌」を三回撫でる。そして「小槌守」を受けると、その小槌守が所願成就の「打出の小槌」になってくれる。という趣向だ。初穂料500円也

九頭竜神社新宮

箱根神社本殿と並ぶように、九頭竜神社の新宮が鎮座している。祭神は、湖心に鎮座する九頭竜本宮から分霊し奉遷した九頭竜大神である。

参拝しやすいようにと、平成12年に創建されたそうだ。ちなみに、平成12年は辰年である。

龍神水と成就水盤

右側の沢山の龍水口が並んでいる方が「龍神水」

境内より湧き出ずるこの霊水は、箱根大神の鎮まります箱根山を源とし、権現御手洗の池と称え奉り、九頭龍神が御守護り給う芦ノ湖を湧き満たす、龍神甘露の霊水である。

ゆえに掌にうけて口を漱げば、一切の不浄を洗い清め、家の神棚に供えて用いれば、家内清浄縁起の養生となる。

左側の水盤が「成就水盤」

「誓願符」にああんたの願い事と九頭龍大神への起請文(誓約文)を書き、「成就水盤」に注ぐ龍神水で「溶かし流し納め」て誓願してください。九頭竜大神へ届きます。初穂料500円

最後にもう一度、社殿を見る。霧に包まれた箱根神社。やはり幻想的である。

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