石神社|大阪|大楠から降り注ぐ生命力のパワーを浴びて運気上昇!

2019年12月12日

石神社(いわじんじゃ)は、大阪府柏原市太平寺にある神社。延喜式神名帳に記載のある式内社である。すなわち古社と言えよう。

生駒山地の最南部の麓に、ぴょこんと半島のように平野部に伸びる稜線の先の小高い丘に鎮座する。平野が海なら、灯台のような立地だ。

江戸時代に大和川が付け替えられる前のことだが、石神社のある高台からは大和川と石川の合流地点が見え、目前を川幅500mの旧大和川が流れていた。

さらに、東高野街道や竜田越えなどの主要街道も、石神社の目前を通る。

まさに、奈良と大阪を結ぶ水陸交通の要衝に位置する神社と言えよう。

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石神社について

石神社の概要

  • 所在地  〒582-0017 大阪府柏原市太平寺2丁目19−13
  • 電話番号  072-971-2240
  • 主祭神  石姫命・石長姫命・熊野権現
  • 創建年    不明
  • 社格   式内社・村社
  • 公式HP   なし

石神社 アクセス

MAP

最寄り駅

  • 近鉄大阪線「安堂」徒歩7分

駐車場

  • あり?

石神社の創建

創建年代は定かではない。

延喜式神名帳に記載あるということからして、西暦900年頃までには存在していたのは間違いなかろう。

さらに、日本三代実録には貞観9年(867年)2月に官社に列せられたという記述があることから、800年頃には存在していたと言える。

その後、熊野詣で往来が盛んになった高野街道沿いであったころから、熊野権現社と称されるようになったらしい。

石神社の祭神

現在の祭神は、主祭神として石姫命、配祀として石長姫命・熊野権現を祀るということになっている。

石姫命

欽明天皇の皇后で和爾氏出身の「石姫」もしくは、仁徳天皇の皇后で葛城氏出身の「磐之姫」だという。

がしかし、欽明天皇、石姫、和爾氏、仁徳天皇、磐之姫、葛城氏。いずれをとっても、当地とは関係なさそうだ。

石長姫命

日本神話に登場する女神。大山津見大神の娘で、木花佐久耶姫命の姉。

姉妹の二人で瓊瓊杵尊に嫁いだが、見目麗しくなかった石長姫命だけが追い返された。

このことで大山津見大神が怒って、それ以来、天皇の命は短くなった(寿命ができた)という神話がある。

これまた、当地との関係性は無いと思われる。

本来の祭神は、、、

熊野権現は、熊野詣の街道沿いで熊野権現社と称された時代があったから熊野権現を祀っているということらしく、石姫命と石長姫命も当地に祀る由縁はなく、創建当初の祭神を語るものではない。

過去文献においても、祭神について腑に落ちる説明を見ない。ということからして、、、

特定の神(神話に登場する神という意味)ではなく、自然を畏怖する心から発生した磐座信仰に由来する神社で、縄文・弥生時代から続く自然信仰の神社なのかもしれない。

自然信仰から産土神へと、地域に根差した貴重な神社と言えよう。

石神社のご利益

現在の祭神である「石姫命」「石長姫命」にあやかって、女性の諸願成就のご利益がある。

また、大楠のパワーによって開運のご利益があるという。

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石神社 参拝記録

国道170号線:東高野街道の太平寺交差点の一つ南の交差点(信号も何もない)を東へ曲がり、真っすぐ進むと、大きな大きなな楠が見える。

それが「石神社のくす」と呼ばれる大楠。樹齢は700年を超えるという。

駐車場

石神社の境内に3台ほど駐車されていた。また太平寺公民館の前にも駐車場がある。

がしかし、いずれも神社の駐車場とは書かれていないし、公民館前の駐車場には「無断駐車厳禁」という看板が、、、

「たぶんこれは、神社や公民館に関係ない人の駐車はお断りという意味なのだろう。」と解釈して、駐車させていただいた。

長い石段

まあまあ長い石段が飛びえ立つ。こういう石段を、気温の変化を楽しみながらゆっくりと登っていくのが、神社参拝の醍醐味なのだ。

みふく大黒様

石段の中腹に手水舎があり、その脇に大切に保管された大黒天の像がある。

この大黒様は、石神社境内の樹木を伐採や剪定する際に出たご神木(白樫)の一部を彫刻したものらしい。

ひび割れすると、人々が慰撫することでその傷が癒され、大国主命として再生されるらしい。

ご利益は「七難即滅、七福即生」。是非、拝んで頂きたい。

さあ、石段もあと少しだ。

拝殿

二拝二拍手一拝。

最近、いたずらが多いらしい。神社にいたずらするとバチが当たる。やめておいた方がいいだろう。

本殿

流れ造りの本殿。

今気が付いたが、本殿の裏にも銅葺の祠があるように見える。

しかし情報が無い。。。

智識寺跡

大楠が生えている広場に設置されている案内板。

とのこと。

最後に

石神社の本殿裏にちょこっと見える、銅葺の小祠が気になる。なんとか調べたいのだが、、、

わかったらレポートさせていただくことにしよう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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