猿田彦神社|三重|伊勢の地に鎮まる開運・道開きの大神様

2020年1月11日

猿田彦神社は、三重県伊勢市宇治蒲田にある神社。鈴鹿市の椿大神社と並んで全国2000余りあるという猿田彦神社の総本宮とされている。

伊勢内宮への参道「おはらい町通り」の入口すぐ近くにあるので、伊勢内宮への参拝の際には是非とも立ち寄って頂きたい。

というのも、こちらの境内にはパワースポットとして名高い「方位石」があるからだ。これに触れるとご利益があるという。神職さんも巫女さんもそう言っていたから間違いないのである。

また、境内には「佐瑠女神社」もある。こちらも合わせてご紹介していこうと思う。

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猿田彦神社について

猿田彦神社の概要

  • 所在地  三重県伊勢市宇治浦田2丁目1−10
  • 電話番号  0596-22-2554
  • 主祭神  猿田彦大神
  • 創建年    明治
  • 社格   無格社・別表神社
  • 公式HP   https://www.sarutahikojinja.or.jp/

猿田彦神社 アクセス

MAP

最寄り駅

  • JR参宮線「伊勢市駅」
  • 近鉄鳥羽線「宇治山田」「五十鈴川」

 それぞれの駅からタクシー、もしくは三重交通バス 猿田彦神社前下車すぐ

駐車場

  • あり(有料)

猿田彦神社の祭神

これは、言うまでもなく「猿田彦大神」である。猿田彦大神以外が祭神であろうはずがないのである。

佐瑠女神社には、猿田彦命の妻となった「天宇受売命」が祀られている。

猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)

猿田彦命。神話「天孫降臨」で登場する。

天孫「瓊々杵尊」が高天原から葦原中国に降りる際、四方八方に枝分かれする分岐点に、一柱の男神が待ち受けていた。

その風貌は、鼻が異様に長く、背丈は2メートル、眼光鋭くホオズキのように輝いており、高天原から葦原中国までを照らしていた。

不審に思った「瓊々杵尊」「天細女命」に「いったい誰なのか何の用なのか、確認してきなさい」と命ずる。

この大きな男神が答えるに、「名は猿田彦伊勢に住む”国津神”で、天孫の道案内役として葦原中国から迎えにきた。」

猿田彦命の先導によって、無事に高千穂の峰に降り立つことができた。

その後、故郷の伊勢に戻って「天細女命」とともに開拓に勤しんだという。

というわけで、道開きの神、導きの神として祀られる神でなのである。また、道つながりで「道祖神」と習合したようで、集落の守護神、厄病・悪霊除けの神として祀られる側面も持つ。

さて、その風貌なのであるが、

「鼻が高く、背も高い、眼光鋭く、赤く光っている・・・」一説には体毛が白いとも。

ここから「天狗」のモデルとなっていくのだが、もしこの風貌が正しいとするなら、現代でいえば、少なくとも東洋人の風貌ではない。西洋から中東アジアあたりの風貌と言えよう。

猿田彦命・天狗・西洋か中東アジア・・・目が赤く、体毛が白いとなると、アルビノである可能性も。

天宇受売命

前述の天孫降臨神話に加えて、岩戸隠れ神話にも登場する。

日神の天照大御神が岩戸に隠れたために、天も地も暗闇となってしまった。これは一大事である。

岩戸に隠れた天照大神を引きずりだすための作戦が繰り広げられることになる。

天鈿女命の担当は神楽。

伏せた桶に乗り、足を踏みつけて打ち鳴らす。踊るうちに神懸かってきて激しさを増し、次第に乳房があらわになり、とうとう衣服を陰部まで押し下げて、エロティックに踊り狂った。

その踊りに八百万の神々は大喜び、宴は大いに盛り上がった。

そして、岩戸の中に潜む天照大神が外の様子を見ようと岩戸を少し開いた、そのすきに。。。

このようなことから、芸能・俳優の祖とされ、「神懸かり」したことから「巫女を神格化した姿」であるとも。

そして前述の通り、猿田彦大神と結婚したとして、縁結び・夫婦和合・子宝のご神徳も併せ持つ。

猿田彦神社の創建

このように、猿田彦命は伊勢の国に鎮まった。一説には鈴鹿市の椿大神社の地とも。

さて、10代崇神天皇の御代、瓊瓊杵尊が降臨して以降ずっと宮中で大切に祀られてきた天照大神が宮中から出されることとなった。

各地を転々とした後、11代垂仁天皇の御代になって、倭姫命により伊勢の五十鈴川上の宇治の地に辿り着く。

伊勢を治めていた太田命が、天照大神を祀る皇大神宮のために、その聖なる土地を勧めて献上したという。

この太田命が、猿田彦命の後裔だという。

この時の功績により、太田命の子孫「宇治土公家」は皇大神宮の玉串大内人(たまぐしおおうちんど)」という要職につく。

前置きが長くなったが、、、

その宇治土公家に祖神「猿田彦命」を屋敷神として祀ったのが、ここ猿田彦神社の創祇である

神社として創建されたのは、明治に入ってからという。

猿田彦神社のご利益

猿田彦神社のご利益は、開運・交通安全・方位除け・漁業豊漁。

佐瑠女神社のご利益は、芸能上達・縁結び・夫婦和合である。

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猿田彦神社 参拝記録

外宮から内宮へ向かう2本の道路、伊勢磯部線と伊勢街道が交わる地点、すなわち内宮への参道「おかげ参道」の入口に猿田彦神社は鎮座している。

その交差点を伊勢磯部線からクリっと左折して伊勢街道へ入ったところに駐車場入口がある。伊勢街道からは中央分離帯があるため入場できないからご注意いただきたい。

八角形の鳥居

こちらが正面の鳥居。鳥居の柱は八角形である。この八角形は、八方除けを意味する。

八方とはあらゆる方角。つまり、八方除けは、身に降りかかる全ての厄災から身を守るご神徳ということになろう。

パワースポット:方位石

鳥居と拝殿の間に「古殿地」の文字の周りに方位が刻まれた八角形の石柱が。「方位石」という。

神職さんと巫女さんがそばにいらっしゃったので聞いてみた。

すると、ここは「古殿地」、つまり建て替え前の神殿が立っていた場所で、神聖な場所だとのこと。

そして、この石に触れるとパワーが頂けるとおっしゃる。触り方に決まりはないらしい。神職さんが言うのだから間違いない。

ちなみにネット情報では次のようなルールが、、、

  • 金運・・・ 巳→酉→丑
  • 家庭運・・・申→子→辰
  • 良縁・・・ 寅→午→戌

とりあえず、すべての触り方で触っておいたことは言うまでもなかろう。

開運:拝殿

ここから本殿は見えないが、、、

猿田彦神社の本殿は、二重破風の妻入造り「さだ ひこ造り」と言われる特殊な建築様式らしい。堅魚木、欄干等も八角形だ。猿田彦大神の御神徳「方位除」に因むのだろう。

二拝二拍手一拝。

金運:たから石

石の形が宝船に似ていることから「たから石」と呼ばれてています。

この石は「さざれ石」。小石や砂が堆積したところへ雨が降り、長い年月をかけて少しずつ石が溶け出して接着剤の役割をして、その小石や砂がひと固まりになったもの。

白蛇が乗っているようにもみえることから「へび石」とも呼ばれている。

宝船に白蛇。

金運向上のご利益がありそうではないか。手を合わさずにはいられないのである。

縁結び:佐瑠女神社

猿田彦神社本殿と向かい合うように鎮座するのが、佐瑠女神社である。

女性の神様だけあって、恋愛成就を願う女性の参拝者が列をなしていた。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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