伊勢神宮内宮|三重|日本人の聖域に存在するパワースポット大公開!!
毎年10月に参拝することが我が家の恒例行事となっていた「お伊勢さん」。今年はいろいろとあって12月にずれ込んだ。でれば、大晦日に行こうということになり、12月31日AM6時に大阪を出発。
近畿道・西名阪・名阪国道・伊勢道と乗り継いで、まずは外宮に到着。AM8時30分である。
AM9時30分。外宮での参拝を済ませて、内宮へと向かう。
外宮から内宮へ向かう道路には、かの有名な「石灯篭」が立ち並ぶ。
なぜ有名かというと、灯篭にイスラエル(ユダヤ)のマーク「六芒星」が刻まれているからだ。日ユ同祖説などの根拠の一つにもされる石灯篭である。
途中、皇學館大學があり、その前に「倭姫宮」が鎮座する。帰りに寄って帰ろう。
ものの20分程度で内宮に到着する。猿田彦神社あたりまでは順調なドライビング。さすがに大晦日の午前中はすいている?
と思いきや、駐車場に入るのに長蛇の列だ。
大晦日から正月の期間は宇治橋前の大駐車場は進入禁止らしい。
とは言え午前中であったため、しばらく待つと川沿いの駐車場に入れることができた。
さあ、いつもの通り「おはらい町」を通って、赤福でお土産を先に買って、内宮の正面玄関「宇治橋」へ進むのだ。大晦日の午前中はガラガラだという情報を得ていたが、まったく、まったく。大いに賑わっている。
そうこうするうちに、宇治橋に到着。
内宮 参拝記録
宇治橋の鳥居
これが伊勢志摩サミットで安倍総理が各国首脳を出迎えた宇治橋の鳥居である。あいにく逆光でシルエットのみ。
冬至の日には鳥居の真ん中から太陽が昇るということで、カメラマンが鳥居前に勢揃いするらしい。晴天でないといい写真は撮れない。博打みたいなもんだ。
一礼して、いよいよ宇治橋を渡る。宇治橋から見る五十鈴川の景色が素晴らしい。
橋を渡るにつれて少しずつ冷たさを増す空気。いかにも、神域への架け橋に相応しい雰囲気だ。私はこの橋を渡るのが大好きである。
ちなみに、内宮は左側通行である。外宮は右側通行であった。
神社参拝の作法の一つとして知っておきたい豆知識なのだが、
参道の中央は神様の通り道であるが故に開けておかなければならない
ことは周知されていると思う。
しかし、道の左右のどちらを歩けばいいのかについては、気にされない方が多いのではないだろうか。
実は、
手水舎のある側で判断するのが作法
だといわれている。
手水舎が参道の右に設置されていれば右側通行。左にあれば左側通行。初めての参拝で、かつ、手水舎が遠くて見えない場合は、致し方なしである。その場合は周りに合わそう。
御手洗場
参道右手に、五十鈴川の河原に下りることのできる場所がある。「禊」を行う場所である。かつては、ここで体を清めてか正宮へ向かうのが習わしだったとか。
是非、川岸まで降りていただきたい。川のせせらぎは癒しの効果がある。また川面を渡る風は体にも心にも心地良い。
参道の右にある手水舎。手水舎の手前には、正月の大量の参拝者の対応として、普段はない特設の手水舎が設えてある。
さて、二の鳥居をくぐる。少しいくと左手に授与所や神楽殿がある。ちょうどその向かい側に、すなわち参道の右手に、別宮「風日祈宮」へと向かう道が伸びている。
風日祈宮
今回はスルーしてしまったが、紹介だけしておこう。
祭神は、級長津彦命(しなつひこ)と級長戸辺命(しなとべ)。伊弉諾と伊邪那美の神産みで生まれた「風の神」である。
元寇のおりに吹き荒れた「神風」は、この「風日祈宮」の神が起こした。
と言われている。
「しな」は息が長いという意味があり、「生命」や「長寿」の神としても信仰を集めている。
メイン参道に戻ろう。
神宮の大杉
内宮神域の樹木はどれも立派なものだが、ひときわ太く大きく聳えている杉の木がある。
探していただきたい。
「イヤシロチ」では、他の土地に比べて草木の成長や実りが著しく良いと言われている。この御神木が生えている場所は「イヤシロチ」なのだろう。
しばし幹に寄り添って、そのパワーを頂こうではないか。
籾種石
伊勢神宮にはいくつかの巨石や奇石があるが、この「籾種石」はとにかく目につく。
この石は、江戸時代に起こった「天明の大飢饉」の際、神様にすがるしかないと、五十鈴川上流の楠部村から奉納された石らしい。
石を運ぶときも食料がなくなり、種籾まで食べたとか、米がなくなり籾殻を食べて命をつないだとか、、、
それで「籾種石」という名称で呼ばれるようになったらしい。
飽食の時代に生まれた我々には、当時の人々の辛さや神様に頼る必死さは、とてもではないが想像もつかないことなのである。
天という文字の割れ目がある石だとか、ハート型の石だとか、そのようなものに興味は湧かないが、このような由来のある石には、手を合わせたくなるものだ。
この石を過ぎると、いよいよ正宮への階段が見えてくる。
皇大神宮 正宮
参道の突き当り左手、正宮はこの階段を上った、一際の高見に鎮座するのだ。
6年前に神職さんから伺った話では、
この階段下が、通常の神社でいうところの拝殿らしい。石段を上ったところにある、一見拝殿のように見える場所(我々が二礼二拍手一礼を行う場所)が本殿前に相当するのだとか。 |
しかし、さらに奥に入って参拝することも可能である。本当に神殿の前まで進んで参拝することができるわけだ。
- 事前に寄付を行う。
- 当日は正装であること。
条件はこの2つだと、神職さんから教えていただいた。
さて階段を上ろう。
参拝の行列
この日はそうでもなかったが、正宮の「正面」で参拝するためには行列に並ばなければいけない。と思っている方は多いと思う。
しかし、私はいつも列には並ばずに上段まで行って、左右いずれかにずれて、遠目からゆっくりと参拝する。
「正面」から参拝しようがなんであろうが、神様にとっては関係ないと思うからである。
また、「正面」で参拝するとなると、長い行列に並ばないといけないだけでなく、後ろの人に気を遣ってそそくさと参拝を終えなければならないという大きなデメリットが発生してしまうからである。
折角の参拝である。ゆっくりと祈りたいのだ。
これ、決してズルをしているわけではないと思っている。だって、横から正面に回り込むようなことは絶対にしないから。
二礼二拍手一礼。独特な清らかな空気が流れている。
※ここでは、撮影禁止!
正宮前は一方通行である。登ってきた階段からではなく、別の階段から降りることになる。
降りてきたところが、ちょうど先ほどの籾種石あたり。ここから正宮の石垣に沿って左へ曲がると、正宮の裏手に回り込むことになる。
そこに鎮座するのが「荒祭宮」である。正宮の真裏である。
荒祭宮
正宮の裏から一度石段を降りる。そして再び階段を登ると、そここそが、天照皇大神の荒魂を祀るといわれる「荒祭宮」だ。
個人的な祈願はこちらでするべし!と言われているが、皆さんよくご存知のようで、正宮よりも長い時間を掛けて参拝されている。面白い。
さて、私は、本殿よりも本殿の裏側で特別なパワーを感じることがよくある。伊弉諾神宮裏の参拝所、熱田神宮裏の参拝所、大鳥大社裏の謎の祠、出雲大社裏の素鵞神社などがそうであった。
そして、ここ内宮も同様である。正宮は清浄な気を感じるが力強さは感じられなかった。しかし、「荒祭宮」は違う。
私のような素人でも感じることができるぐらいの力強い「男性的」なパワーを感じる。
「荒祭宮」の男性的なパワーは、外宮の「多賀宮」や「伊雑宮」と通じるパワーである。
内宮に訪れた際には、時間が無くとも必ず参拝いただきたい別宮である。
さて、荒祭宮をあとにして授与所へ戻り、そして宇治橋へ。
最後に参拝いただきたいのが、ちょうど、宇治橋の後方に鎮座する「大山祇神社」「子安神社」である。
山の神 大山祇神社
祭神は、大山祇神(おおやまつみ)。大山積大神とも。全ての山を司る、山の大神である。私の中では、とんでもなく大きな大きな神のイメージだ。
この神を怒らせたことによって、それまでの神々には寿命という概念がなく、いつまでも生きているのだが、天孫「瓊瓊杵尊」以降の天津神からは「寿命」を持つようになったという。
子宝・安産の子安神社
大山祇神社の隣に、大山祇神社より少し小振りな社の子安神社。
祭神は、木花咲耶姫命。大山祇神の娘である。天孫「瓊瓊杵尊」の妻となった神だ。
父神から富士山を与えられ「富士山本宮浅間大社」の主祭神となっているが、子宝、安産、子育ての守護神としても信仰を集めている。
多くの小さな鳥居が奉納されている。こういうのを見ると、ビビリの私は一瞬たじろぐのである。しかし心配はいらない。
これは授与所で販売されている鳥居で、氏名や祈願の内容を書き込むための鳥居。いわば絵馬の代わりである。書き方に決まりがあるようだ。鳥居購入の際によく確認しておこう。
さあ、宇治橋を渡って「おはらい町」の喫茶店へ行こう。お昼ご飯だ!カレーだ!
最後に
外宮から先に参拝しているとそれもままならないのだが、内宮は早朝に参拝するのがよろしいかと思う。
私は小学校の修学旅行が伊勢だった。神宮近くの旅館に宿泊し、翌朝早くに参拝した。夏の朝だ。深い緑に薄っすらかかったモヤ。そして冷んやりと漂う空気。
子供ながらに「特別な場所に来たんだ」と理解できた。
あの夏の朝の風景は、五感として今でも私の記憶に深く刻まれている。あれは、日本人の男として持つDNAに刻まれた遺伝子との共鳴だったのかも知れない。。。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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