熱田神宮①|三重|「草薙剣」と「日本武尊」を祀る神聖なる丘には、パワースポットが点在していた!

2019年6月17日

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名古屋市熱田区にある「熱田神宮」は、式内社の名神大社にして、明治時代から戦後までは「官幣大社」であった、霊験あらたかで由緒ある神社である。「三種の神器」のひとつ「草薙剣」が祀られている。

天皇の証しである「三種の神器」のうちの「武」の象徴である「草薙剣」が祀られているということは、伊勢の神宮に並ぶ権威と格式を有するべき神社であると言えよう。

がしかし、熱田神宮は尾張一国の一之宮ですらない。三之宮である。一之宮は、天火明命を祀る「真清田神社」、二之宮は、大縣大神を祀る「大縣神社」である。

なぜ、熱田神宮が三之宮なのか。国府から距離が遠いからという理由付けがなされているが、どもそれだけではないと思う。

一方、紀州の日前神宮・國懸神宮には、「三種の神器」のひとつ「八咫鏡」同等の価値と言われる日像鏡(ひがたのかがみ)と日矛鏡(ひぼこのかがみ)がご神体として祀られているのだが、こちらは、準皇祖神の扱いを受けている。

神階を与えられていない神は、伊勢の神宮と日前・國懸神宮のみである。それは与える側だから。

同じ「三種の神器」の一つでありながら、ましてや八咫鏡が祀られているのならまだしも、その姉妹品ともいえる鏡であるのに皇祖神。

かたや、正真正銘の「草薙剣」でありながら正一位、すなわち授与される側である。

しかし、これらの問題に入ってしまうと、出口が見つからなくなりそうなので、ここらへんでやめておくのが賢明であろう。

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熱田神宮の創建

草薙剣の創祀

時は第12代景行天皇の御代。

日本武尊が蝦夷征伐にむけて出兵するに際して、伊勢国の倭姫命から「天叢雲剣」が授けられた。この「天叢雲剣」は、かつて天孫降臨の際に天照大神から瓊瓊杵尊に授けられた神剣である。

私はこの時点で、日本武尊は天皇もしくは皇太子であったと思っている。また、行軍の途中で「草薙剣」に名称が変わるのだが、これらの話は別途。。。

行軍の途中、尾張の地で尾張国造「乎止与命」(おとよのみこと)の娘である「宮簀媛命」と婚約。政略結婚であろう。見事、平定を果たした日本武尊は、尾張に帰還し、婚約者「宮簀媛命」と結婚。しばらく共に暮らす。

しばらくして、伊吹山の悪神退治に出立することになった日本武尊は「草薙剣」を妃「宮簀媛命」の手元へ置いたままで、携帯していかなかったそのためなのかどうかは知らないが、戦に敗北。自身も大怪我を負ってしまった。

日本武尊はそのまま大和へ帰還することなく、伊勢国能褒野(のぼの)(鈴鹿市)で亡くなるのである。それを聞いた宮簀媛命は大いに悲しみ、預かっていた「草薙剣」を奉斎鎮守した。これが「熱田神宮」の始まりと言われれている。

熱田社の創建

諸説ある。いずれにしても、古社であることには変わりない。

14代仲哀天皇元年(西暦192年)説

草薙剣は、まずは尾張国造の神床において宮簀媛命によって奉斎されていた。宮簀媛命が年老いた頃(90歳ぐらい)に占いをして、熱田に社地を定め遷座されたという説。

大化2年(西暦646年)説

景行天皇41年に草薙御剣が氷上邑に遷され、宮簀媛命によって奉斎。やがて年老いた宮簀媛によって松姖嶋に社が立てられ草薙神剣が収められる。そして、大化2年(646年)に尾張忠命よって現社地に遷座されたという説。

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熱田神宮の祭神

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祭神は、神社の由来書によると、、、

主祭神 熱田大神について

熱田大神・・・草薙神剣を御霊代として依らせられる天照大神

とされているが、「熱田」という場所や「草薙剣」にまつわる神話、創建の由来から感ずるに、「主祭神は日本武尊である」の方が至極自然ではないかと思うのである。しかし「日本武尊」は相殿神として祀られるにすぎない。

また、尾張氏の本拠であったことから、尾張氏の祖神「天火明命」が祀られていてもおかしくない。しかし「天火明命」は摂社に祀られている。

これは、熱田神宮の長い歴史のどこかの時点で「政治的な力」が働いたのではないか、そしてそれは、日本の統治主体すなわ天皇家の皇統にかかわる何かが起こった結果であろうと想像するのである。「日本武尊」や「天火明命」を主祭神にすると都合が悪かったのか。もしくは、天照大神の方が都合がよかったからなのか。。。

相殿神

草薙剣に縁の深い神々を、相殿神として祀っている。

  • 天照大神・・・草薙剣を素戔嗚尊から受け取り、天孫降臨の際にニニギ尊に授けた。
  • 素戔嗚尊・・・素戔嗚尊が退治した八岐大蛇の尾から出てきた剣が、草薙剣である。
  • 日本武尊・・・草薙剣をもって各地のまつろわぬ民たちを平定した。
  • 宮簀媛命・・・日本武尊の妃で、日本武尊の死後、草薙剣を熱田に祀った。
  • 建稲種命・・・宮簀媛命の兄で、日本武尊の蝦夷征伐の副将である。

新勢力が新たに征服した地を治めるにあたり、前統治者が祀る神々を粗末にしてはならないとされる。

そういう意味で、素戔嗚尊以下の4柱、もしくは日本武尊以下の3柱の神々は、絶対に無視できない存在だったんではないだろうかと思うのである。

そこで相殿神として祀る。つまりは、御魂を鎮めて「祟り」を避けようと、あるいは、旧勢力や領民の「納得を得おう」としたのではないだろうか。

というような、ややこしい、穿った見方はこのあたりでやめておこう。過ぎた歴史である。

ここからは純粋に、今ある熱田神宮の魅力に目を向けていこうと思う。

 熱田神宮のご利益

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熱田神宮には、多くの神様が祀られている。主なご祭神の主なご神徳を下記に列記しておく。本殿以外の詳細は、参拝記録の中でご紹介させて頂こうと思う

本殿以外の場所の方がパワーを感じた、ということだけは先に申し上げておく。

草薙剣のご神徳により、、、

  • 障害物や悪縁を切って物事を前進させる
  • 災難や邪気を祓いのけてくれる
  • 起死回生
  • 勝負運を向上させる
  • 決断力がつく

日本武尊から、、、

  • 統率力が向上する
  • 覇気、勇気が湧く
  • 忍耐力が向上する

日本武尊と宮簀媛命のカップルで、、、

  • 縁結び、夫婦和合
  • 人間関係の改善
  • 思いやりの心が養われる
  • 自己犠牲の精神が養われる

などなど。

さて、熱田神宮には多くの境内社が鎮座している。網羅するために記事を4つに分けてご紹介していくことにする。

熱田神宮・・・熱田神宮の概要についてを「熱田神宮①」でご紹介

南エリア・・・南鳥居から休憩所あたりまでを「熱田神宮②」でご紹介

中エリア・・・大楠から三の鳥居までを「熱田神宮③」でご紹介

北エリア・・・本宮・一の御前社・ここの小径を「熱田神宮④」でご紹介

では、次回以降で熱田神宮の魅力についてご紹介していこう。

>>> NEXT 熱田神宮②

熱田神宮 概要

  • 所在地   愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
  • 電話番号  052-671-4151
  • 主祭神  草薙神剣
  • 創建年      192年(伝)、646年(伝)
  • 社格   名神大社・尾張三宮・勅祭社・官幣大社・別表神社
  • 公式HP  https://www.atsutajingu.or.jp/

熱田神宮 アクセス

MAP

〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1

最寄り駅

  • 名鉄名古屋本線「名鉄神宮前駅」徒歩3分

駐車場

  • あり(無料)