来宮神社|静岡|熱海屈指のパワースポット「大楠」で生命力を高める。

日本有数の温泉地「熱海」に鎮座する「来宮神社」は、古くより熱海郷の地主神として、また伊豆への旅人の守護神として信仰を集めてきた神社である。

来宮神社の一押しは、何と言っても本殿裏にそびえ立つ「大楠」。樹齢2000年とされる大楠は、見ているだけでも自然と手を合わせたくなるような、圧倒的なオーラを放っている。

もう一つの特徴は、参拝者へのホスピタリティではないだろうか。境内にはお洒落なカフェやバーが散在し、自撮りスポットも設置されており、伊豆・熱海への旅行者に好評。今に生きる神社といえよう。

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来宮神社について

来宮神社の祭神

主祭神は3柱。大巳貴命、日本武尊、五十猛命である。

そして相殿に、稲荷神社・柿本社・天神社を祀るという。

大巳貴命

またの名を大国主命。古事記では須佐之男命の娘婿、日本書紀では素戔嗚尊と奇稲田姫との御子とされる。

天照大御神に代表される、天上すなわち高天原の神々を天津神と総称するのに対して、地上世界の神々を国津神と総称するのだが、

大巳貴命(大国主命)は国津神で、地上世界を平定し経営した国造りの神。

苦労して造った国を天津神に譲って、冥界の主催神として出雲大社に祀られることとなった。

経営の神、縁結びの神として日本中の男女から信仰されている。

また、大黒天と習合したことにより、招福の神、商売繁盛の神としての神格も持つ。

日本武尊

12代景行天皇の皇子にして、14代中哀天皇の父である。

古事記では、勇猛で機知に富んだ頭脳の持ち主として、西は熊襲、出雲から東は筑波まで平らげた古事記随一の英雄として描かれている。

関東には、日本武尊の東征神話に因む地名が多い。そもそも関東をあらわす「あずま」がそうで、死んだ后を想って「吾妻はや~」と嘆いたことに因むのだから。

五十猛命(いたけるのみこと)

「いそたけるのみこと」とも読む。古事記では「大屋毘古神」という名で登場する木国の神。

日本書記によると、素戔嗚尊の御子。

素戔嗚尊が天から追放されたとき、一緒に新羅のソシモリに降りたが、素戔嗚尊が「ここは吾が欲す土地ではない」と言って、粘土で船を作り大八島に帰還。出雲の斐伊川上流の鳥上峯に降臨した。

その後五十猛命は2人の妹たちと共に、樹木の種を大八嶋に植えてまわり、最終的に木国(和歌山)に祀られた。この功績によって、日本は緑におおわれる豊かな国となったという。

来宮神社の創建

創建年代は定かではない。

伝承によると、

和銅3年(710年)のこと。漁師が熱海湾で漁をしていると、木の根が網にかかった。その木の根を網から外して海に捨てても、また網にかかる。これを3度繰り返した。

漁師たちが不思議に思い、その木の根をよく見ると神像のように見えてきた。そこで陸に上がって海岸の松の下に祀り、とりもなおさず持っていた「麦焦がし」(はったい粉)を供えた。

その後、童子があらわれ「吾こそは五十猛である。波の音が耳障りで困る。この里に七本の楠の洞があるからそこに私を祀りなさい。そうすれば村人はもちろんのこと、入り来るものも守護しよう。」と神託が降りてきたので、村人たちによってご神体が現在地に遷された。

ということからして、創建当初の祭神は「五十猛命」一柱のみであったと思われる。

キノミヤ信仰

キノミヤ信仰は伊豆から小田原あたりで広まった民間信仰。その定義にはいくつかのタイプがある。

  1. 漂着物をご神体として祀る>>>来の宮
  2. ご神木を祀る>>>木の宮
  3. 祭祀における物忌みに由来する>>>忌の宮
  4. 紀伊国の神を祀る>>>紀の宮

前述の伝承と照らし合わせると、当社は、まさに1と2に合致し、さらに祭神として4が付け加えられた、キノミヤ信仰が顕著に認められる神社と言えよう。

来宮神社のご利益

大巳貴命のご神徳により、縁結び・営業経営繁栄のご利益がいただける。

五十猛命のご神徳により、商売繁盛、開運招福、悪疫退散、厄除けのご利益が。

そして日本武尊命のご神徳により、勇気と決断のご利益がいただけよう。

さらに、大楠からは延命長寿のご利益と、癒しのパワーを頂こうではないか。

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来宮神社 参拝記録

熱海駅から伊東線に乗って下田方面へ一駅。来宮駅に降り立つ。

線路沿いの道を熱海方面にあるく。坂道を降りていく格好だ。

2~3分あるくと、線路の下をくぐる短いトンネルを抜けると、そこが来宮神社だ。

鳥居

平日であるにもかかわらず、多くの参拝客で賑わっている。

若い女性のグループ、若いカップルも多い。もちろん、おばちゃん軍団もいる。

鳥居をくぐったところの参道の真ん中に、スマホ立てがニョキっと立っている。自撮り用として神社が設置してくれたもの。

男一人の私には、さすがに今ここで自撮りする勇気はない。

三峯神社と第二楠

画像右の祠が三峯神社。

昭和の初め頃に、埼玉秩父の三峯神社からご分霊を勧請してこられたとのこと。祭神は伊弉諾尊と伊弉冉尊。祠を守るのは、狛犬ではなく「山犬」。「狼」なのだろう。

画像左の大木が「大楠」。

と思いきや、第二楠だった。境内に残る大楠の中で2番目の大きさらしい。

これが2番目ということは、一番大きな「大楠」はいったい、、、期待に胸が膨らむではないか。

そうそう。案内版も、こんなに洒落ている。

来宮稲荷神社

大楠の向かい側、手水舎の奥に稲荷社が鎮座する。

祭神は宇迦之御魂神。すなわち稲荷大神である。ご利益は、商売繁盛・家内安全・五穀豊穣だ。

ここにも自撮りスポットが設置されていた。

御神水取り

こちらで、御神水を頂くことができるが、次のことを守って上品にお水取りをして頂きたいと思う。

  • 必ず本殿に参拝していただきたい。
  • 初穂料をキチンと納めていただきたい。
  • 大量に取るのはやめていただきたい。
  • 柄杓に口を付けるのはやめていただきたい。

神様からお水を頂くという気持ちがあれば、このような不作法はしないと思うのだが、最近はそうでもないらしい。

ご利益だけを求めると、逆にバチが当たるのである。

拝殿

さあ、参拝だ。拝殿内部が、とても美しい。画像は無い。

二拝二拍手一拝。

来宮弁財天

大きな岩に白蛇が。その向こうに見える社が弁財天である。祭神は弁財天。

ご利益は、芸能上達、立身出世、営業繁昌、身体強健とのこだが、立身出世に関する逸話が有名だ。

安永年間、第10代将軍徳川家治の頃。大久保将監という人が金華山の弁財天を詣で、滝に打たれて21日間の修祓修行をしたところ滝から宝珠が出現。さらに7年間の信心怠りなく過ごしたところ、豊前の守の官位を得たとのこと。

その時の宝珠を現在地に遷し奉ったのが、こちらの来宮弁財天というわけだ。

来宮神社の大楠

さて、参道から本殿までのご紹介が一通り終わったので、いよいよ「大楠」へと進もうではないか。

期待に胸が膨らんでいるからして、気もそぞろなのだ。腹も膨らんでいるが、、、

大楠への小径

拝殿の左に、竹林に囲まれた、ウォータースライダーと見紛うばかりの滑らかな小径がある。

これを昇っていくわけだ。出口に白い暖簾が掛かっていて、それをペロっとめくって出て行くと、、、

来宮神社の大楠

ドーンと大楠が飛び込んでくる仕掛けになっている。

小さく見える社は、阿豆佐和気神社。

来宮神社は、明治初期に式内社「阿豆佐和気神社」に比定されたことから「阿豆佐和気神社」と称した時期があったらしい。

その後、式内社「阿豆佐和気神社」ではなかったことが判ったため、来宮神社に改称したという経緯がある。

その名残が、この大楠の「阿豆佐和気神社」の社名として残っているのだとか。

大楠の立ち龍

龍が立っているように見えるとされる根。確かに、そう見える。

このご神木は、神が降臨する依り代として、1300年以上もの長きに渡って信仰の対象となってきた。

ところが幕末のこと。漁業権を巡って大網事件というのが勃発。その訴訟費用を捻出するために、来宮神社境内の大楠を材木として売ることとなった。

7本ある大楠のうち5本までが切り倒され、この大楠に大鋸を振り下ろしたそのとき、白髪の老人が現れ、両手を広げてこれを遮る様な姿になると大鋸は手元から真っ二つに折れ、同時に白髪の老人の姿は消えてしまった。

という言い伝えがある。

大楠の男根と女陰?なんか変なの

画像の真ん中の上部に男根が、そしてその下に女陰が、、、そんな風に見てしまう私は変態か、、、

大楠の裏面

来宮神社の大楠の参拝方法

このように、大楠のいろんな角度から見ることができるように、周囲に小径が作ってある。

そして、その小径を通って大楠の周りを一周すると、寿命が1年延びると信じられている。

また、願い事を唱えながら一周すると、願いが叶うとも。

それはそれとして、大楠の周りを歩いていると、超絶な生命力を感じることができるので、是非足を運んで頂きたいと思う。

最後に

大楠の裏から、滝が見えた。ここは浄化のパワーが放たれている。

来宮神社の概要

  • 所在地  静岡県熱海市西山町43−1
  • 電話番号  0557-82-2241
  • 主祭神  大巳貴命、日本武尊、五十猛命
  • 創建年    和銅三年(710年)
  • 社格   村社
  • 公式HP   http://www.kinomiya.or.jp/top/top.html

来宮神社 アクセス

MAP

〒413-0034 静岡県熱海市西山町43−1

最寄り駅

  • JP伊東線「来宮駅」徒歩5分

駐車場

  • あり