大事忍男神(おほことおしを)|大事を成し遂げる神
大事忍男神は、古事記に登場する神。
伊邪那岐命と伊邪那美命の国生みに続いて、神生みが行われるが、その最初の神が大事忍男神である。
大事忍男神の概要
大事忍男神の神格
- 大事を成し遂げる神
- 威力の神
この神名は、
「”国生み”という大事を成し遂げたことを記念して名付けられた。」
とする説や
「”神生み”に向けて気合いを入れる神」
とする説。
あるいは、
「家屋の建設という大事を司る神」
であるという説。
別の見方で、
「本来はもっと後に、すなわち”神産み”の後に登場させるべき神名であったが、編纂者が間違ってこのタイミングで登場させてしまった。」(本居宣長説)
という説もある。その説では、大事忍男神は熊野大社本宮の「事解之男神」と同一としている。
大事忍男神の神徳
- 大願成就
- 厄払い
大事忍男神の系譜
- 父 >>>伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
- 母 >>>伊邪那美命(いざなみのみこと)
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大事忍男神が登場する神話
神々の生成(神生み)で登場する。
(国生みが終わって・・・)
このように、伊邪那岐命と伊邪那美命は国生みを終えて、さらに神々を生むことにした。
その生んだ神の名は、まず大事忍男神、次に石土毘古神(いわつちびこのかみ)、次に石巣比売神(いわすひめのかみ)、次に大戸日別神(おおとひわけのかみ)、次に天之吹男神(あめのふきおのかみ)、次に大屋毘古神(おおやびこのかみ)、次に風木津別之忍男神(かざもつわけのおしおのかみ)、
次に海の神、その名は大綿津見神・・・・・
大事忍男神を祀る神社
▼椿大神社(三重県鈴鹿)
猿田彦大神を主祭神とする神社で、大事忍男神は本殿に合祀されている。
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