大事忍男神(おほことおしを)|大事を成し遂げる神

2017年10月12日

 


大事忍男神は、古事記に登場する神。

伊邪那岐命と伊邪那美命の国生みに続いて、神生みが行われるが、その最初の神が大事忍男神である。

大事忍男神の神格

  • 大事を成し遂げる神
  • 威力の神

この神名は、

「”国生み”という大事を成し遂げたことを記念して名付けられた。」

とする説と、

「”神生み”に向けて気合いを入れる神名」

とする説、はたまた、

「本来はもっと後に、すなわち”神産み”の後に登場させるべき神名であったが、編纂者が間違ってこのタイミングで登場させてしまった。」(本居宣長説)

という説もある。その説では、大事忍男神は熊野大社本宮の「事解之男神」と同一としている。

大事忍男神の神徳

  • 大願成就
  • 厄払い

大事忍男神の系譜

  • 父 >>>伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
  • 母 >>>伊邪那美命(いざなみのみこと)

大事忍男神を祀る神社

▼椿大神社(三重県鈴鹿)

猿田彦大神を主祭神とする神社で、大事忍男神は本殿に合祀されている。

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大事忍男神が登場する神話

神々の生成(神生み)

(国生みが終わって・・・)

このように、伊邪那岐命と伊邪那美命は国生みを終えて、さらに神々を生むことにした。

その生んだ神の名は、まず大事忍男神、次に石土毘古神(いわつちびこのかみ)、次に石巣比売神(いわすひめのかみ)、次に大戸日別神(おおとひわけのかみ)、次に天之吹男神(あめのふきおのかみ)、次に大屋毘古神(おおやびこのかみ)、次に風木津別之忍男神(かざもつわけのおしおのかみ)、

次に海の神、その名は大綿津見神・・・・・

と、これだけなのである。

八百万の神の大半は、神名だけが登場するのみ。よって神名からその個性を想像するしかないのだ。

この大事忍男神の神名については、冒頭に述べたような説があるのだが、そのような大事を終えた、あるいは始める時の区切りとしての神であるなら、そのような表現があってしかるべきと考えるのである。

つまり、大綿津見神に「海の神」と説明をつけているように。大事忍男神にも説明があってしかるべきだと思うのだ。

となると、大事忍男神から風木津別之忍男神までの七神がひとつのグループなのではなかろうか?

大事忍男神の次に生まれる石土毘古神から風木津別之忍男神の六神を、家の材料の神あるいは家を守る神として「家宅六神」と呼ばれている。

  • 石土毘古神・・・石土の神
  • 石巣比売神・・・石砂の神
  • 大戸日別神・・・出入口・門の神
  • 天之吹男神・・・屋根を葺く神
  • 大屋毘古神・・・屋根の神
  • 風木津別之忍男神・・・風から家を守る神

大事忍男神を入れて「家宅七神」とは考えられないだろうか。

土地の神として。あるいは地震を押さえる神として。