社格 大社とは
日本書紀に記載のある「神宮」は、伊勢、石上、出雲の3社でした。
時代の流れの中で、増えたり変更されたりしながらも、神宮と名乗るハードルは高いものでした。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。⇒ 神宮とは
では、「大社」というのは、どうなんでしょうか。
大社とは、出雲大社だけ?
「大社」というと、名神大社とか官幣大社・国幣大社など、社格に「大社」という単語が入るので、混同しやすいのですが、
本来、神社名に大社を冠していた神社は、延喜式神名帳の名神大社一覧に記載されている300以上ある神社の中で、唯一、杵築大社(キヅキタイシャ)のみなんです。
杵築大社は、明治になって名称を改め、「出雲大社」となります。
「大社」も「神宮」と同じく、勅許が必要とされたようです。
1社だけですから、神宮よりスゴイ!のか?
現在、大社を名乗っている神社と、かつての神社名を列記します。
出雲大社(杵築大社)以外は、すべて終戦後に大社に改称されました。
また、熊野那智大社は、神名帳に記載されていません。おそらく、当時は神社という位置づけではなく、山岳信仰の行場との認識だったんではないかと思います。
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