鎌達稲荷神社|京都でサムハラ御守りが頂ける!災難除・勝負運のご利益あり!
鎌達稲荷神社は京都市南区唐橋西寺町にある神社で、安部晴明の子孫「安倍土御門」や呪術僧の「浄蔵貴所師」など、超人パワーを持った人たち所縁の神社である。
さらにこの場所は、平安京の南の正面玄関である「羅生門」の東西にセットで建立された「東寺」と「西寺」のうちの、「西寺」のあった場所。
そして、こちらの神社の人気の理由は、京都でサムハラ守りが頂けるというところ。
このように、神道・陰陽道・呪術・仏教のパワーを併せ持ち、かつ「サムハラ守り」を授与いただけるとなると、パワースポットフリークならずとも一度は訪れたいと思える場所ではないだろうか。
「奇跡を呼び勝運を呼ぶ」並外れたパワーを持つという鎌達稲荷神社をレポートしたい。
鎌達稲荷神社について
鎌達稲荷神社 概要
- 所在地 京都府京都市南区唐橋西寺町57−1
- 電話番号 075-691-9588
- 主祭神 倉稲魂大神・猿田彦大神
- 創建年 不詳
- 公式HP なし
鎌達稲荷神社 MAP
最寄り駅
- JR京都線 西大路駅 徒歩15分
駐車場
- なし
鎌達稲荷神社 祭神
鎌達稲荷の神社本殿に祀られている祭神は、倉稲魂大神と猿田彦大神。合わせて鎌達様と呼ぶ。
倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)
倉稲魂命は日本書紀に登場する食物神である。
古事記では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。須佐之男命の御子で、兄に大年命がいる。兄とともに穀物・食物の神である。
伏見稲荷大社の主祭神で、稲荷神とも称され、全国の稲荷神社に祀られる。
「ウカ」は食物のことを指す。豊受比売神(とようけびめのかみ)の「ウケ」も同様。よって後世に習合することになる。
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
猿田彦命(さるたひこのみこと)は記紀に登場する伊勢地方の国津神。導きの神とされる。
天孫ニニギ尊が降臨する際、地上からやってきて道案内を申し出た。無地に高千穂峰まで案内したため、導きの神・道開きの神として信仰されている。
伊勢国鈴鹿にある椿大神社や、神宮内宮前の猿田彦神社の主祭神である。
鎌達稲荷神社 創建・歴史
社頭の由緒によると、、、和銅4年元明天皇の御代(771年)の鎮座とされるが、ご神鏡の記録によると、飛鳥時代に遡り、仏教伝来(538年)の頃の鎮座とも。
そうなると伏見稲荷神社よりも古いため「元稲荷とも伝えられる」というが、その当時から倉稲魂神を祀っていたかは疑問である。
創建当時の鎮座地は定かではない。
記録としては、明治時代に梅小路の「土御門家」敷地内から遷宮され、この地に鎮座したとあるのみ。
土御門家が梅小路に大邸宅を構えたのは江戸初期であるからして、少なくとも江戸初期から明治までの間、鎌達稲荷神社の祭祀は「土御門家」が行っていたということになろう。
その土御門家、正確には安倍土御門家は、かの有名な安倍晴明の子孫で陰陽道・天文道を独占したという家柄。
ちなみに梅小路に安倍晴明を祀る「稲住神社」があり、大阪府和泉市には安倍晴明の母を祀る「葛葉稲荷神社」がある。
そして、いずれも「稲荷神」として祀られている。
安倍氏と稲荷神の結びつきは強そうだ。稲荷神=秦氏≒安倍氏か?
鎌達稲荷神社 ご利益
倉稲魂大神のご利益
- 五穀豊穣・衣食住・商工業繁栄の神
- 万生業に福利を授ける開運の神
猿田彦大神のご利益
- 広く人事を良い方向に導く神
- 家内安泰・交通導きの神
二柱合わせた鎌達様信仰として
- 幸運・勝運をまねいて奇跡を生む神
鎌達稲荷神社 参拝記録
京都南インターチェンジを降り、国道1号線を北へと向かう。南北に走る国道1号線と東西に走る国道171号線がぶつかる地点には、世界遺産「東寺」の五重塔がそびえる。
この交差点をさらに北へ、すなわち東寺の西側面を走ることになる。道路幅が狭くなるが気にしない。
280mほど進んだ最初の信号を西へ。700mほど進んだところの左手奥に目的地がある。
交差点から左を覗きながら進めば必ず見つかるだろう。
12月の正午。鳥居越しに太陽が見える。京都の冬は寒い。
先ほどまで曇天で細かい雨が風に舞っていた。しかし雲の切れ目から太陽が顔をのぞかせると先ほどまでの底冷えが嘘のように温かくなる。
太陽の有難さを感じずにはいられない。
正面は社務所。本殿は社務所前を左に曲がったところに、西向きに鎮座している。
水盤の苔が味わい深く、「和」を感じる。外国人が喜びそうな風景だが、ここに観光客は来ない。
拝殿
なにはともあれ、二拝二拍手一拝。風が吹く。
この奥に、倉稲魂大神と猿田彦大神が鎮まるのだ。ここに天鈿女命が加われば最強の稲荷神なのだが。(最強とは個人的な感想。。。)
石碑群
拝殿に向かって右奥に4つの石標が並んでいる。
左から、
宇賀神塚(うかのかみのつか)
宇賀神とは人頭蛇体の神。穀物神とも蛇神・竜神の化身とも。
天台宗に取り入れられ弁財天と集合し財福の神とも。弁天様の頭の上に乗っている像もある。よくわからない神である。
浄蔵貴所之塚(じょうぞうきしょのつか)
浄蔵貴所は、9世紀末から10世紀初頭にかけて活躍した比叡山の呪術僧。
加持祈祷の名手で、国家的な祈祷や貴族たちの病気治療を行ったり、平将門を調伏したとか、死んだ父「清行」を蘇生させたとか、かなりの霊力の持ち主であったと伝わる。
黒住大明神(くろずみだいみょうじん)
黒住教の創始者、黒住宗忠(くろずみむねただ)師の塚と思われる。
阪杦大明神(さかすぎだいみょうじん)
詳細は不明。
白菊稲荷神社
拝殿に向かって左手に「白菊稲荷神社」がある。
白菊大神は、伏見稲荷大社の三の峰の下之社に祀られる神である。一説には、白菊大神は天太玉命と同一神とも。
二拝二拍手一拝。。。
祈りのさなか、左斜め上から妙な視線を感じた。ふっと見上げると、、、
こやつが、私をじっと見つめていた。なかなかもって、可愛いのである。
サムハラ守り
災難除け・弾除けなど、身に降りかかる災いを払いのけてくれるという「サムハラ」の文字。
「サムハラ」は、、、
と書く。これは漢字ではなく「神字」らしい。
この文字の語源や意味、そしてサムハラのご利益については、こちらの記事を参照いただきたい。
このような、ありがたいお守りを頂くことができる。初穂料800円也。
社務所の前に、このような引き出しが置かれてあり、その中から取り出して、初穂料を拝殿の賽銭箱に投入するというシステム。
当然ながら、お釣りは出ない。お釣りはお賽銭と考えていただきたいとのこと。
最後に
神社のすぐ裏手にある唐橋公園の中に、一段の高見がある。史跡「西寺跡」である。
東寺と対になっていた西寺は、200m四方の寺域に五重塔をはじめとする大伽藍が整然と並んでいたというが、今は見る影もなし。
何故、東寺は世界遺産に指定される大寺院となり、西寺は無くなったのか。
このような光景を見ると、実に儚い気分になるのである。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません