住吉大社宿院頓宮|堺|摂津の一之宮と和泉の一之宮の御旅所を兼ねる神社は、浄化のパワースポットである。
宿院頓宮は、大阪府堺市堺区に鎮座する頓宮神社である。
現在はフェニックス通り(宿院通り)に面した小さな境内の神社であるが、かつては現在の6倍の広さを誇る頓宮であった。
古くは住吉大社の御旅所として設置され、住吉大神が宿居する場所であり、その宿居が宿院に変化したと言われている。
住吉大社 宿院頓宮 概要
- 所在地 〒590-0955 大阪府堺市堺区宿院町東2丁1−6
- 電話番号 072-232-1029
- 主祭神 住吉三神、大鳥井瀬神
- 創建年
- 社格
- 公式HP
住吉大社 宿院頓宮 アクセス
MAP
最寄り駅
- 阪堺線「宿院駅」徒歩2分
- 南海本線 「堺駅」徒歩15分
- 南海高野線「堺東駅」徒歩15分
駐車場
- あり(境内)
住吉大社 創建と歴史
古くは住吉大社の御旅所として設置された。
住吉大神が宿居する場所であり、その宿居が宿院に変化したと言われている。
宿院頓宮は住吉大社と同じく西を向いている。すなわち海の方向。
一方、宿院頓宮の北には開口神社があり、住吉大神の子神であり港を司る「開速口姫神」が祀られていた(現在は違う)が、こちらは宿院頓宮の方角を向いている。
宿院頓宮がすなわち港であり、その港を開口神社が守っていたのだろうか。
それはそれとして、
明治8年、大鳥大社の御旅所にもなった。
大正10年、波除住吉神社が頓宮境内に遷座。
大正11年には、大鳥五社明神の一つである「大鳥井瀬神社」が頓宮境内に遷座。
このように、二社が境内に遷座するほどに境内は広かったが、空襲によって焼失、フェニックス通りの敷設等で1/6の広さになってしまった。
宿院頓宮の祭神
このような経緯から、宿院頓宮には住吉三神と大鳥井瀬神が祀られている。
大鳥井瀬神とは、日本武尊の妃である「弟橘媛命」とされているが定かではない。
住吉大社 宿院頓宮 参拝記録
仁徳天皇陵を訪問したあと、訳あって銀行に行くことになった。近畿大阪銀行というローカルな銀行である。ナビをセットし一路銀行へ。宿院あたりを走行中、ふと目に入ったのが「住吉造」の本殿の後ろ姿だ。
もう、無視などできようはずがない。幸いにして、その神社の横がまさしく目指す銀行だ。これはラッキーである。何故かというと、見たところあの神社には駐車場がなさそうだからだ。
銀行で振り込みを済ませて、車はそのまま、いそいそと神社に向かう。この時点で予備知識は一切なし。
表に回って神社を確認する。「宿院頓宮」とある。「おー!ここが噂の宿院か!」
この巡り合わせは、神のなせる業だろう。などと、勝手なことを思いながら鳥居をくぐる。
鳥居
実にシンプルな鳥居であるが、落ち着きのある安定感のある鳥居である。
手水舎
朱色の壁が瑞々しい手水舎である。
手水舎の向こうは公園になっているようだが工事中だ。公園の向こうには、さらに鳥居がある。あそこに何かがありそうなのだが、工事中では仕方ない。
拝殿に向かう。
拝殿
駐車場は無いと思いきや、この狭い境内に車が6台とまっている。そうか。
しかし、参拝者は誰もいない。。。
と思いきや、拝殿内にハッピを着た年配の男性陣が数名、座っているではないか。傍らには神主さん。ハッピの背中には「花菱の紋」。住吉大社の関係者のようだ。
私も一緒に、二礼二拍手一礼。
しかし、この狭い境内に、どのようにして宮入りするのだろう。神輿は一基だけのだろうか。。。などと考えていると、神気を感じるいといまがない。
今日のところは、これぐらいにしておこう。
帰り際、あの公園を挟んだ反対側の鳥居が気になり、なんとかあそこに行けないか考えた。フェンスをよじ登ろうか。。。しかし、工事のお兄ちゃん見つかってしまう。
では、工事のお兄ちゃんに頼んでいれてもらおうか。。。などと考えながら歩いていると、なんと、公衆トイレの横に通路が作ってくれてある。普通に行けるではないか。なんだ。悩んで損した。
飯匙堀(いいがいぼり)
やっと辿り着いた。この鳥居である。気になるではないか。見たところ、社は無い。
近づく。
「堀」から連想するに「堀」があるのだろうが、「堀」に鳥居が必要か?
謎の物体発見
これが、「飯匙堀」である。「掘」のようであるが「空堀」。すなわち「水」が無い。
それもそのはず。ここには「潮干珠」が埋められている。よって、雨が降っても、ここには絶対に水が溜まらないらしい。
「潮干珠」とは、海幸彦・山幸彦の神話に登場する呪具の類である。
海幸彦・山幸彦の神話は、こちらの記事をご覧頂きたい。 ➡「住吉大社」 ⑥ 「大海神社」から始まる「海神めぐり」で、再生回帰のパワーを頂こう! |
「潮干珠」の逆で「潮満珠」もある。これは住吉大社摂社の大海神社境内にある井戸「玉の井」に入れられたとされている。だから井戸は枯れないという。
さて、「飯匙堀」の感想はというと、これがなんと、脳みそが膨らむ。体が揺れる。そうだ。浄化のパワーを感じるのだ。
御旅所・頓宮・行宮などでは珍しいことだ。
それもそのはず。調べると、ここ「飯匙堀」は、夏の大祓である「荒和大祓神事」が行われる場所だとのこと。祓われた罪穢れは「潮干珠」が吸い取ってくれるのだろう。
たまたま出くわしたと思った宿院頓宮であったが、これも宿命だったのかもしれない。。。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません