造化三神|天地開闢。すべての始まりに現れた創造の三柱の神は、森羅万象すべてに宿る神々の頂点に立つ別格の神だ!
造化三神とは
天と地が出来たとき(世界のはじめ)、高天原に成られた三柱の神様。
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・・・最高位、至高の神
- 高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・・・創造、征服、統治の神
- 神産巣日神(かみむすひのかみ)・・・創造、生産の神
三柱とも、独り神で性別は無く、成られてすぐに隠れられた。
古事記より
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
古事記では、世界が始まって最初に現れた神として登場する。
日本書紀では少し違って、最初に現れた神は「国之常立神」となっており、「天之御中主神」は高天原におられる神という表現にとどまっている。
中世においては、伊勢神道によって「外宮の豊受大神=天御中主之神である」という主張がなされ、外宮の内宮に対する上位性を主張したといいます。
変わったところでは、天御中主之神は古代イスラエルの唯一神「ヤハウェ」のことであるという説があったり、新約聖書の「イエスキリスト」であるという説があったり、「エロヒム」のことであるという説が、、、さまざまな推論が行われている。
これは、日本の神話が、旧約聖書や新約聖書の内容に酷似している部分があったり、日本語とヘブライ語の相似、神社と古代イスラエルの幕屋との相似などから、日本の神道は、古代イスラエルのユダヤ教がルーツで、その後、秦氏の渡来とともにもたらされた原始キリスト教に改宗されていった、という仮説に基づくもののようだ。
もっと別な次元で、
天之御中主神は「宇宙の全てに存在する」という概念を唱える説もあるようだ。それによると、全ての神の中にも 天之御中主神 が存在し、当然、我々の中にも存在すると。これが、内在神の考え方なのだろうか。
「宇宙の全てに存在する」を「宇宙の全ての素である」と言い換えたほうが、私はしっくりくる。私たちの体もその素(もと)からできている。石や木や水や金属。すべてがその「素」(もと)からできている。
科学的にいうと、「原子核」と「電子」? でも違うのは、この「素」(もと)は、物質だけでなく魂をも構成する「素」(もと)であるというところであろう。
私はそんな風にとらえている。
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
日本書記では「高皇産霊尊」と書かれている。また、「高木神」という名でも登場する。
天御中主之神に続いて現れた神で、すぐに隠れてしまいます。
性別なしの独り神だが、天照大神の相談役的な位置づけにあり、どちらかというと男性的な役割を持っているように感じる。
高御産巣日神には、二柱の御子がおり、そのうちの一柱「萬幡豊秋津師比売命」(よろづはたとよあきつしひめのみこと)は、天照大御神の御子の「天忍穂耳尊」(おしほみみのみこと)と結婚して、「天火明命」=「饒速日尊」と天孫「ニニギ」を産むことになる。
神産巣日神(かみむすひのかみ)
日本書記では「神皇産霊尊」と書かれている。
「高御産巣日神」についで現れた神で、こちもすぐに隠れてしまいます。
性別なしの独り神と記されているが、実は女神であると言われている。
一方、先代旧事本記では高御産巣日神の御子とされていて、ややこしい。
神産巣日神は、兄神たちのいじめによって殺された「大国主命」を、赤貝と蛤で治療をして、みごと蘇生させた。
なお、大国主の相棒として国造りを行った「少彦名神」は、この「神産巣日神」の御子だという。
皇室の成り立ちや国造りにかかわることの多かった「高皇産霊尊」「神産巣日神」は、皇居にある八神殿(皇室を守る八神を祀る神殿)の第一神殿に「神産巣日」が、第二神殿に「高皇産霊尊」が祀られている。
ちなみに「天之御中主神」は祀られていない。
これは天之御中主神が「素」であるから。すべての神の素になっているからだと想像する。
そういう意味では、両産巣日神(むすびの神)は「素」を組み合わせることによって、天地のあらゆる物質を作り出す役割を持つ神という役割があるのではなかろうか。
そんな風に考えている。
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