東京十社|江戸巡拝は「ご縁」づくりの旅
明治元年、京から江戸に奠都された際、京の都を取り巻く畿内二十二社にならい、明治天皇によって帝都鎮護と民草平安の祈願所として十二の社が選定され「准勅祭社」としたことに始まる。
この制度は約2年で廃止となったが、昭和50年、昭和天皇即位50周年を記念して、東京23区内に鎮座する”元”准勅祭社十社を「東京十社」と称し、その十社を巡礼する旅が企画された。
ぐるっと巡って約40kmの行程である。別に1日で巡る必要は無い。
東京に住まう、あるいは、東京で働く、東京で学ぶ、東京に訪れる方々。
日頃の感謝の意を込めつつ、ご自身やご家族の健勝を祈願してみてはいかがだろう。
東京十社巡りについて
東京十社巡りマップ
鳥居マークをタップすると、、、
・サイト内リンクURLが表示されます。詳しくはそちらの記事をご覧いただけますと幸いです!
・標識マークをタップすると、現在地からの道順を検索することが出来ます!
東京十社の参拝順序について
東京十社の参拝に順序は無い。そして期限もない。
我々出張族は、出張の合間を見て1社ずつ参拝する他ないのであるからして、順序や期限がないのはありがたい。
下の地図は、東京十社巡拝路程図である。どこから始めてもいいが、時計回りか反時計回りに回るのが最も効率的な回り方のようであるが、電車で行くなら、根津神社と白山神社、日枝神社と赤坂氷川神社については徒歩で移動したい。
画像右下、説明文の末尾に「己巳(つちのとみ)五月」とある。この路程図がこの月に作成されたものであるとするなら、この図は明治2年に作成されたものとなろう。
すなわち、准勅祭社12社が選定され勅使が奉斎した直後には、東京十社巡拝は市民の参拝ルートとして確立されていたと言えるのである。昭和50年の企画は、それを焼き直したものと考えることが出来る。
そうじゃなかったら、ごめんなさい。。。
東京十社 ご紹介(順不同)
では、東京十社をご紹介しようと思う。
江戸の総鎮守 神田神社(神田明神)
皇居の北東に鎮座する、すなわち皇居の鬼門の守護神である。歴代将軍家の崇敬篤く、江戸総鎮守と称された。
正月の仕事始めには、事業繁栄のご利益を頂こうと、多くのビジネスマンが列をなす光景は圧巻である。
参拝を終えたら、鳥居横の甘酒で心も体も温まろう。
祭神
- 大己貴命(おおなむじのみこと)(一之宮)
- 少彦名命(すくなひこなのみこと)(二之宮)
- 平将門公(たいらのまさかどこう)(三之宮)
平将門は関東の英雄である。ところが皇室から見た場合は朝敵。よって、王政復古が成った明治元年、准勅祭社に列する際には、平将門公は祭神から外されていたという。
創建
- 天平二年(730年)
ご神徳
- 起業・会社経営・事業繁栄・縁結びの神・恋愛成就の神・夫婦和合・子宝
- 医療・医薬・学問
- 戦勝守護・厄払い
アクセス
- JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」徒歩5分
- 東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」徒歩5分
- 東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」徒歩5分
- 東京メトロ銀座線「末広町駅」徒歩5分
- JR京浜東北線・山手線・東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」徒歩7分
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つつじの名所 根津神社
およそ1900年前に日本武尊が創祀したという古社。太田道灌、徳川将軍家の信仰篤く、明治には准勅祭社に列した、格式高く霊験あらたかな神社である。 つつじの名勝としても知られ、4月ごろには100種類3000本のつつじが咲き誇るという。
祭神
- 須佐之男命(すさのおのみこと)
- 大山咋命(おおやまぐいのみこと)
- 誉田別命(ほんだわけのみこと)
創建
- 景行天皇の御代(伝)
ご神徳
- 須佐之男命・・・厄災消除、邪気祓い
- 大山咋命・・・農耕の神、要(かなめ)の神
- 誉田別命・・・勝運上昇
アクセス
- 東京メトロ千代田線「根津駅」徒歩10分
- 東京メトロ千代田線「千駄木駅」徒歩10分
- 東京メトロ南北線「東大前駅」徒歩5分
- 都営地下鉄三田線「白山駅」徒歩10分
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あじさいまつり 白山神社
948年、加賀一の宮である白山比咩神社から勧請したとされる古社。勧請当時は現在の本郷一丁目に鎮座していたが、2度の遷宮を経て、明暦元年に現鎮座地に鎮まった。白山神社境内と裏手の白山公園周辺は紫陽花の名所。3000株の紫陽花が咲き乱れる6月中旬には文京あじさいまつりが催される。
祭神
- 菊理姫命(くくりひめのみこと)
- 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
- 伊弉冉尊(いざなみのみこと)
創建
- 948年(天暦2年)
ご神徳
- 「縁結び」「復縁」「商談成立」
- 「商売繁盛」「受験」「家内安全」「新規事業発展」
アクセス
- 都営地下鉄三田線「白山駅」徒歩3分
- 東京メトロ南北線「本駒込駅」徒歩7分
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江戸城の守護神 日枝神社
1478年、太田道灌の江戸城築城に際して、川越日枝神社が勧請され城の守護神とされたことに始まるというが、一説には南北朝時代からあったともいわれている。
もともとは江戸城内に鎮座していたものを現在地に遷座。
日枝神社といえば「山王祭り」。江戸城守護であるからして、城内に入ることを許されたため「天下祭」と称された。
祭神
- 大山咋神(おおやまぐいのかみ)
- 国常立神(くにのとこたちのかみ)
- 伊弉冉神(いざなみのかみ)
- 足仲彦命(たらしなかつひこのみこと)
創建
- 1478年(文明10年)室町将軍「足利義政」の頃
ご神徳
- 厄除け・安産・縁結び・商売繁盛・社運隆昌の神
アクセス
- 東京メトロ千代田線「赤坂駅」徒歩3分
- 東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」徒歩3分
- 東京メトロ千代田線「国会議事堂前駅」徒歩5分
- 東京メトロ銀座線・丸の内線「赤坂見附駅」徒歩8分
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