久延彦神社|三輪|案山子を祀る、受験合格・学業向上の霊験あらたかな神社
大神神社の末社のひとつで、「久延彦命」をお祀りする全国的でも珍しい神社。
大神神社から北へ直線距離にして300m。小高い丘の頂に鎮座する。
その丘の東斜面は「大美和の杜」。「大美和の杜展望台」からは、三輪の大鳥居や大和三山、遠くは金剛・葛城・二上山など神宿る山々を見渡すことが出来る。
春の桜シーズンは「天国のような美しさ」だとか。
石段を昇るのは少々きついが、古代人も見たであろう「大和の青垣」を鑑賞してみるのも一興かと思う。
久延彦神社について
久延彦神社 概要
- 所在地 奈良県桜井市三輪
- 電話番号 0744-42-6633(大神神社)
- 主祭神 久延毘古命
- 創建年 神代
- 社格 大神神社末社
- 公式HP http://oomiwa.or.jp/
久延彦神社 アクセス
MAP
最寄り駅
- JR桜井線「三輪駅」徒歩10分
駐車場
- あり(無料)大神神社の駐車場を利用
久延彦神社の祭神
冒頭に申し上げた通り、祭神は久延彦命(くえびこのみこと)。別命を「案山子」(かかし)という。
案山子は動けない。このように足が不自由で動けなくても、世の中の全てのことを知り尽くしている神様として登場するのだ。
古事記では、大神神社本宮の配神であり「磐座神社」の主祭神でもある「少彦名神」が初登場する場面で登場する。
海からガガイモの船に乗って、謎の神様がやって来ました。名を問うても答えません。大国主神は大慌て。「あれは、誰か?」とお付きの人たちに問いましたが、誰も知りません。「物知りの久延彦神なら知っているかも」ということで、久延彦神に聞いてみたところ。。。
久延彦神は、「そうそう、あのお方は、少彦名神というお方よ。かの、造化の三柱のうちの一柱であらせられる「神産巣日神(かみむすびのかみ)」の御子であらせられるぞよ」と答えました。
久延彦神社の創建
創建年代は不明である。
「大三輪神三社鎮座次第」には、「曽富止神社」(そほどじんじゃ)とあり、「神代よりこの地に祀られると伝わる」と記されているようだ。
「そほど」とは「案山子」の古語。「神代」とは、神武天皇即位以前のことを指す。
よって、創建当初は「田の神」として「案山子を神格化した神」を祀っていたのだろう。
久延彦神社のご利益
本来は農業の神なので、五穀豊穣がご利益だったのだろう。
現在では、古事記の描写に則って「智慧の神」として祀ることで、受験合格・学業向上のご利益を頂けるのである。
このように、受験生の聖地、知恵と学業のパワースポットとして、地元の学生さんや資格試験に挑戦されている方々の参拝が絶えない。
久延彦神社 参拝記録
若宮神社前から山の方角に進むと、大きな看板が見えてくる。そこを曲がると、急な階段が見えてくる。少しだけゾッとする。
ほんとうに急な階段である。よその子供がすぐ前をふざけながら登っていたので、コケはしないか心配しながら登ってたのだが、案の定、足を滑らせて転がってきて私で止まった。危ない所である。
両サイドは竹林。竹林を通って射す日光は、緑色をしているように感じる。私だけであろうか。
そうこうするうち、登りきる。そこが久延彦神社。
小さい社殿だが、とても綺麗だ。キラキラしている。本当にキラキラしているという表現がぴったりだと思う。
清々しい中にも、厳しさも感じられるような、そんな空気が流れている。
追記:先日、参拝したときに感じた感覚は、キーワードにすると「強い」とか「武」とか。そう感じました。
知恵の霊鳥「ふくろう」
社務所横には、かわいらしい木彫りの「ふくろう」が置かれている。
他にも、ふくろうの絵馬、ふくろうのお守りが販売されていて、どれも、かわいらしい仕様になっていて、中高生からの人気が高い。
学問の神様といえば、菅原道真公を祀る「天満宮」が有名。
この桜井市には、なんと言っても日本三文殊の第一霊場として名高い「安部文殊院」がある。
可愛いフクロウは競争に打ち勝つための差別化戦略?と考えるのは、あまりにも俗っぽいだろうか?
神山遥拝所
東側(三輪山側)には、「神山遥拝所」が設置されていて、林の隙間から三輪山を望むことができる。
登山はきついとおっしゃる方でも、ここから山頂の高宮や奥津磐座を遥拝することができるので、ぜひ、参拝頂きたい。
大和の青垣を一望 「展望台」
ここは高台で、西側(盆地側)に展望台が設置されている。
手前にピラミッドのごとき大和三山、そしてその向こうには、遠く二上山、葛城山、金剛山と、神宿る山々を一望することができるのだ。
この日は曇り空だったのだが、撮影のときに、雲の隙間から日が差し込んできて、幻想的な風景になった。
夕焼け空に、山々のシルエットっていう絵柄も絶景だろう。
しかし、そのような時間に神社にいることは不適切だと思うが。
最後に
久延彦神社が鎮座する小山は、三輪山の山麓からちょっと飛び出た岬のような立地。
早くから農耕が行われたであろう三輪の田畑を見渡すことが出来る、まさに展望台の役割を果たしていたと思われる。
そして、ここから山々を見ていると、私には時計の文字盤のように思えてきた。
冬至の日の夕日は、葛城山の山頂に沈む。そこから日ごとに北へ移動していくわけだ。夏至は信貴山に沈む。
まさに、田の神を祀るにふさわしい日読みの場所でもあったわけだ。
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