下鴨神社|京都|糺の森・河合神社・相生社など、見どころ満載!
賀茂御祖神社は、京都市左京区の鴨川と高野川が合流する地点にある神社で、通称「下賀茂神社」と呼ばれる。山城国の一宮、式内社の名神大社、二十二社の上七社に数えられる、京都では最古クラスの由緒ある霊験あらたかな神社である。
南北に長い境内に、河合神社・糺の森・相生社・古代祭祀場跡などなど、たくさんの見どころスポットが点在する、人気の神社である。
下鴨神社について
下鴨神社の祭神
東殿に「玉依姫命」、西殿に「賀茂建角身命」を祀る。
玉依姫命
上賀茂神社の主祭神「賀茂別雷命」の母神にあたる。
丹塗矢に化身した火雷神(ほのいかづちのかみ)を床の近くに置いていたところ、賀茂別雷命を懐妊し出産したという。
そもそも「玉依姫命」とは「霊(たま)の憑(よ)りつく巫女」という意味で固有名詞ではない。
よって記紀や風土記には、多くの「玉依姫命」が登場する。
賀茂建角身命
玉依姫命の父神である。
すなわち、上賀茂神社の主祭神「賀茂別雷命」の祖父神にあたる神様。
神武東征に際して、高木神・天照大神の命令のもと、日向に降臨。大和の葛城山へ移り八咫烏に化身して、熊野に赴き神武を導いた。
ヤマト王朝が成立すると、葛城山(大和国)から北上し、木津川沿岸の岡田(加茂町)に移住。
さらに木津川沿いに京都に入って、最終的に葛野河(高野川)と賀茂河(鴨川)が合流する地点、すなわち現在の下鴨神社がある場所に鎮まった。
山城賀茂氏の始祖である。
下鴨神社のご利益
京都を開拓し、都の守護神とされている賀茂建角身命の御利益として「開拓」「産業の振興」「厄除け」「方除け」、玉依姫命からは「縁結び」「子宝」「安産」の御利益を頂くことができる。
下鴨神社の創建
創建年代は不詳。いくつかの説がある。
「山城国風土記」によると、、、
「賀茂建角身命が、大和の葛木山から山代の岡田の賀茂(岡田鴨神社がある)に至り、葛野河(高野川)と賀茂河(鴨川)が合流する地点(下鴨神社がある)に鎮まった」 |
社伝によると、
「崇神天皇7年(紀元前90年)に神社の瑞垣の修造の記録があるため、この頃には社殿が造営されていた」 |
はたまた、
「意外と新しく、天平の頃に上賀茂神社から分置された」
という説もある。
内参道の様子
一願成就の御礼のため桂の鈴虫寺に参詣したあと、天下一品の本店に行こうということになり、北白川まで京都盆地を横断。
久しぶりの「こってりラーメン」を食べたら、急に下鴨神社を訪れたくなった。学生時代に河原をランニングしていた、思い出の地なのである。
南面の駐車場に車を止めて、表参道に入る。
鏡絵馬が人気の河合神社
南の鳥居をくぐると、左に鳥居が見える。そこが河合神社だ。
神武天皇の御代の創建とも伝わる古社で、祭神である神武天皇の母である「玉依姫命」を祀る。
その玉依姫命が玉のように美しかったことから「美麗の社」とされ、鏡絵馬を奉納する若い女性でいつも賑わっている。
詳しくは、こちらをお読み頂きたいと思う。
➡ 河合神社|京都|日本第一美麗の神。鏡絵馬で美人になろう!
癒しと開運のパワースポット「糺の森」
まっすぐに伸びる「白い参道」を緑豊かな木々に覆っている。見上げると空には「青い参道」が。ここが「糺の森」(ただすのもり)である。
縄文時代から脈々と受け継がれてきた森が、都会のど真ん中にあるのは、奇跡だ。まさしく「イヤシロチ」なのであろう。大地のパワーを感じる。
清々しくも優しいという表現になるのであろうか。それが分厚い感じ。なんとも稚拙な表現である。いつもながら語彙力のなさに自己嫌悪に陥るのだ。。。
とはいえやはり、通るだけで開運パワーを頂けると言われているだけの参道ではある。
両側に清流が流れ、初夏には蛍が飛び交う。雪景色も美しいだろう。春夏秋冬それぞれの「美」がここにはある。
元糺の池がある「木嶋坐天照御魂神社」の記事はコチラ!
➡ 木嶋坐天照御魂神社|蚕ノ社|三柱鳥居の謎に迫る!京都最古級の名神大社は浄化のパワースポットであった!
古代祭祀の遺構「切り芝」
しばらく歩くと左側に、ちょとした空間が。この周囲だけ樹木がなく見通しが良くなった場所がある。ここが「切り芝」。「糺の森のへそ」と言われてる。
この「切り芝」は古代の祭祀場だったとのこと。ここだけキラキラと輝いて見える。
近寄ると、脳みそが膨らんでくるのがわかりる。風が吹き、やがて脱力です。浄化されていく感覚だ。
※追記:
先日、久々に訪れたが、やはりここは磁場が違う。高圧電線の直下にいるような感覚がある。
もちろん、ここだけは木が無いので大量の日光が差し込む。明るく輝いて見えるのも当たり前と言えば当たり前だろうが、それだけでは納得できない何かを感じる。
百聞は一見にしかずである。
この古代祭祀場の近くに、船島・奈良社旧跡に至る細い参道の入口がある。
ここは是非とも訪れて頂きたい、おすすめの場所である。
細い小道を歩いていくと、またもや、パワーを発するスポットが、、、
奈良殿神池・船島
ここは境内を流れる「御手洗川」(みたらしがわ)と泉川が合流する地点で、「賀茂建角身命」が天鳥船に乗って降臨された地との伝承がある場所だ。この橋を渡ったところが船島と呼ばれており、こちらも古代の祭祀場である。
反対側に回り込むと、船島の意味がわかる。
わかる?わからない?
緑に光り輝く部分が、船の穂先に見えるのは私だけであろうか。
船に見えるか見えないかは別にして、なんと神々しい光景であろうか!
こちらでも古代祭祀が行われていたという。パワーみなぎるスポットである。あそこに立ちたい。。。
ここを過ぎると、楼門前に出る。
楼門から入る手間には、女性に嬉しい縁結びのパワースポットがある。我々のような初老の男は近寄りがたいのだが、、、
次のページでは、縁結びのパワースポット「相生社」、楼門内のお社についてご紹介しようと思う。是非ご覧いただきたいと存ずる。
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