木嶋坐天照御魂神社|蚕ノ社|三柱鳥居の謎に迫る!京都最古級の名神大社は浄化のパワースポットであった!
さて、奈良県の田原本町八尾に「鏡作坐天照御魂神社」がある。
ここは日読みの聖地であるという。「立冬・立春」に三輪山の山頂から日が昇る。
また、そこから少し北の石見には同じく「鏡作神社」があり、そこは「冬至」に三輪山から日が昇る。
おそらくは、冬至が重要視された時代には石見で、中国暦が導入され「立冬・立春」が重要視されてからは八尾で、それぞれ日読みの祭祀が行われたのだろう。
ここも天照御魂神を祀る神社であるがゆえに、まずは日読みの場所であろうと考えるのが自然である。
日読みの検証
そこで、この三柱鳥居がある場所と日の出の方角を検証してみると、、、と大層に書いたが、ネット上に溢れかえっている。。。
- 冬至の日の出・・・「高塚山」(山科の東に聳える山)
- 冬至の日の入・・・「松尾山」(秦氏の拠点)
- 夏至の日の出・・・「比叡山」(京都の鬼門)
- 夏至の日の入・・・「愛宕山」(比叡山に並ぶ信仰の山)
- 春分・秋分の日出・・・「大文字山」を含む「如意山」(東山連峰の最高峰)
- 春分・秋分の日の入・・・「鳥ケ岳」(嵐山の最高峰)
まさしく日読みに最適な場所と言えよう。
一般的に、この地から見る「冬至」の日出は「稲荷山」とされている情報が多いのだが、南東方向に30度の線を引くと「稲荷山」の北を通ってしまう。稲荷山を含む山地という意味なのだろうか。。。
三柱鳥居は、遥拝所?
しかし、神社の由緒書きの「この神座は宇宙の中心であり四方から拝するように建立されている」に立脚しよう。
■それぞれの鳥居の前に立ち神座や角を通して、遥拝するべき対象物を探してみる。
秦氏ゆかりの何かがあるはずなのである。検証してみた。
- 南面の鳥居から北を拝す・・・秦氏の先祖を祀る「双ケ丘の古墳群」を遥拝することになる。
- 北東面の鳥居から南西を拝す・・・本拠地「松尾大社」と、「日埼峯古墳群」を遥拝することになる。
- 北西面の鳥居から南東を拝す・・・「鳥戸野の陵墓群」を遥拝することになる。
下の図を参照
このように、秦氏の祖先を祀る古墳や陵墓がある場所を遥拝できる。
ちなみに、南東の方角には、遠く志摩国の「伊射波神社」がある。鎮座地の近くには「加茂川」が流れ、「加茂町」「松尾町」などがある。そして「加茂神社」が複数存在する。
松尾大社の先には、四国最高峰の「石槌山」がある。
■次に、三柱鳥居の柱の部分に立ち、神座・鳥居を通して礼拝した場合、その先には何があるのか。
秦氏ゆかりの何かがあってほしい。
- 南西角から北東を拝すると・・・「下鴨神社」と「延暦寺」を遥拝することになる。
- 南西角から北西を拝すると・・・「愛宕神社」と、亀岡の「松尾神社」を遥拝することになる。
- 北の角から南を拝すると・・・賀茂氏の本拠「葛城一言主神社」を遥拝する。
このように、秦氏・賀茂氏に縁の深い聖地を遥拝できるようになっていると推察する。
ちなみに、愛宕山の先には「隠岐ノ島」があり、比叡山の先には諏訪大社下社がある。偶然だろうか。。。
三柱鳥居は、天体観測所?
想像がどんどん膨らんでくる。
かつて私は、「寝屋川市太秦にある”細屋神社”は、秦氏の星信仰の基地である!」という主旨の記事を書いた。それを思い出したのである。
あの鳥居の中心(神座)から天空を見上げた時、何を拝することができるのか?天の川や様々な星座を観測できると考えたのである。これが前述の「四方から拝する」の最後の一つとつながってくる。
基本ビビリの私は、夜にあの場所に立つ勇気は持ち合わせていない。。。だから何が見えるかは分からない。
他にも「日時計にも使える?」などと考えながら、三柱鳥居を後にするのである。
ここは楽しい。
稲荷社ワールド
境内に入って左側、幼稚園の裏に当たる場所に、複数の稲荷社が祀られている。
この橋を渡ると、稲荷社ワールドなのだ。
橋を渡って、正面に鎮座するのが「白清社」である。
パワースポット 白清社
石室の中に祠が設けられ、そこに祀っているようだが、とてもじゃないが入れない。
何かが押し寄せてくるような感覚である。
勇気を振り絞って近づく。
▼石室の中
案外、明るい。が、強烈な霊気に圧倒されて、やはり中には入れない。ここまでで勘弁頂きたい。
この稲荷社は、秦氏ゆかりの「天塚古墳」石室内に祀られていた稲荷神であるらしい。古墳の発掘調査で発見され、秦氏ゆかりの木嶋社に遷座したとのこと。
ところが、元の古墳に戻すよう託宣があり、現在は元の天塚古墳にも祀られているという、霊力の高い稲荷神である。
そのほかの稲荷神社
▲白清社の右奥の稲荷社
▼白清社の手前に鎮座する稲荷社2社
この稲荷社ワールドは、木嶋社の神域にあるのだが、全く空気が異なっている。異様な雰囲気がある。
木嶋社には近寄りがたいとおっしゃる方がおられるが、この稲荷社ワールドが原因なのかもしれない。
最後に
さて、稲荷社ワールドから無事に生還した私は、少し境内参道を散策した。
そして発見したのが、この植物。 葵? ちがう? つわぶき?
実は、わからないのである。なんか違う気がしてきた。。。
やっぱり違うらしい。。。
以上で、木嶋坐天照御魂神社のレポートを終わることにする。
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[…] 御池通と天神川通を北へ300mほど行き、太子道(旧二条通)を西へ300mほど行ったところにある正式名「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみむすびじんじゃ)」。一般的には通称の「木嶋神社(このしまじんじゃ)」や「蚕の社(かいこのやしろ)」と呼ばれています。794年に平安京が造営され、それ以来多くの神社が生まれましたが、こちらの神社は平安京となる前の飛鳥時代に建立された京都でもかなり古い神社です。京都市街地から少し離れていて実は京都人にもあまり知られていないものの、スピリチュアル関係に詳しい人に言わせると超強力なパワーがあるらしく、ご利益にあやかろうと参拝客も見受けられます。神社の前に到着、まずは腹ごしらえ。そこで斜め向かいにあるお店へ伺ってみました。 […]
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