百舌鳥・古市古墳群、世界遺産登録決定!!
今、テレビから嬉しいニュースが飛び込んできた。
永らく世界遺産への登録を熱望してきた「百舌鳥・古市古墳群」が、ユネスコの諮問機関イコモスから世界文化遺産への登録が決定したというニュースだ。
世界文化遺産としては、昨年登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に続いて日本で19件目、我が大阪府では初の快挙である。
嬉しくてたまらない。
百舌鳥古墳群と古市古墳群について、簡単にご紹介しておこう。
百舌鳥古墳群
堺市の北西部、JR阪和線の駅でいうところの「三国ヶ丘・百舌鳥・上野芝」あたり。
「仁徳天皇陵」「履中天皇陵」「反正天皇陵」の3基を中心として、その周囲に築造された方墳・円墳・前方後円墳など合わせて大小44基の古墳が集中するこのエリアを「百舌鳥古墳群」とよぶ。
主な古墳を上げると、、、
- 大仙陵古墳(16代仁徳天皇)・・・前方後円墳
- 上石津ミサンザイ古墳(履中天皇)・・・前方後円墳
- 土師ニサンザイ古墳・・・前方後円墳
- 御廟山古墳・・・前方後円墳
- 乳岡古墳・・・前方後円墳
- 田出井山古墳(反正天皇)・・・前方後円墳
中でも大仙陵古墳は、わが国最大の古墳。被葬者は仁徳天皇とされるが真相は定かではない。
その形状が「マナの壺」とそっくりであることから、「日ユ同祖論の証のひとつである」という取り上げられかたもされている。
古市古墳群
羽曳野市北部と藤井寺市にまたがって散在している古墳群を「古市古墳群」と呼ぶ。
近鉄南大阪線の駅で言えば、恵我之荘から古市の区間になろう。
ここには、宅地開発などで破壊されてしまった古墳も含めると、大小123基を数えるという大規模な古墳群だ。
その内、現存する古墳が87基で、国の史跡に指定されたものが20基。
主な古墳を上げると、、、
- 誉田御廟山古墳(15代応神天皇)・・・前方後円墳
- 仲津山古墳(仲津姫命=応神天皇皇后)・・・前方後円墳
- 岡ミサンザイ古墳(14代仲哀天皇)・・・前方後円墳
- 市ノ山古墳(19代允恭天皇)・・・前方後円墳
- 軽里大塚古墳(日本武尊)・・・前方後円墳
- 島泉丸山古墳(21代雄略天皇)・・・円墳
中心は誉田御廟山古墳。被葬者は仁徳天皇の父親であるところの15代応神天皇とされている。
一時は「体積では仁徳天皇陵を上回る」ともされたほどの、重量感を感じる古墳だ。
下の画像は、古市古墳群最大の古墳「誉田御廟古墳」(左)、百舌鳥古墳群最大の古墳「大仙陵古墳」(右)である。
比較しやすいように、誉田御廟古墳は南北逆にしてある。失礼。
左側の誉田御廟古墳は、形状が崩れている。それは、この古墳が「誉田断層」の真上に存在し、その断層による直下型地震が発生したかららしい。
一方、右側の大仙陵古墳は綺麗な形をとどめている。しかし、この地下にも大阪最大の断層であるところの「上町断層」が走っているのである。
さてさて、
それぞれの詳細は、こちらの記事をお読みいただければと思う。
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