大阪天満宮|てんま天神梅まつり

2018年3月13日

毎年2月中旬ごろから3月上旬にかけて、大阪天満宮で「てんま天神梅まつり」が開催されます。

今年初めて訪れましたが、屋台や出し物なども行われており、なかなかの盛況ぶり。楽しいひと時を過ごすことができました。

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てんま天神梅まつり概要

てんま天神梅まつりのメインイベントは、盆梅と盆石展です。

盆梅と盆石展

大阪天満宮の参集殿の中で、いろんな梅の銘木の盆栽や、瓜渓石の盆石を鑑賞することができます。

また、盆梅拝観者には、夜間拝観日に催される「能」「御神楽」「講談」などが観覧できる特典があります。
(予約が必要なものもあるようですので、詳しくは天満宮までお問合せ下さい)

  • 開催期間>>>2月10日(土)~3月11日(日) 9時~16時30分(入場は16時まで)
  • 夜間拝観日>>>2月25日(日)・3月3日(土) 20時30分(入場は19時30分)
  • 拝観料>>>大人500円・小学生300円・幼児無料

境内イベント

お子さん連れは、盆梅や盆石よりも、境内のお祭りを楽しみですね。

境内にはたくさんの露店が並び、いろんな食べ物が食べられます。まだまだ薄ら寒いこの季節。やっぱい「おでん」が一番おいしかったです。

お父さんには梅酒市でしょうか。全国から100種類の梅酒が大集合。

また、猿芸や忍者の一団も登場。鍛え上げられたパフォーマンスを披露してくれます。

一日いても飽きないでしょう。

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大阪天満宮 紅梅・白梅 鑑賞記録

私が訪問したのは3月3日(土)。わりかし暖かな日だったので駐車場は満車だろうと思っていたが、意外にもすんなり入庫することができた。ラッキーである。

▲駐車場の入り口「蛭子門」

神社の駐車場には、境内の南西角から「蛭子門」をくぐって入るのだが、門は木造のそれらしい風貌、そして車幅はギリギリ。少しく緊張するのである。

ちなみに、駐車場代は無料だ。ありがたい。

駐車場の一番奥から境内に入ることになる。そこにトイレもあるので、まずはトイレに!

トイレを出たところが喫煙エリア。ますはタバコを一服!

喫煙エリアの前に、蛭子遷殿と神明社と大将軍神社が並ぶ。

大将軍社

大将軍社は西暦650年の創建で、大阪天満宮が創建されるまで、ここに鎮座していた「金星の精霊」である。

よって、元日の歳旦祭の前に「拂暁祭(ふつぎょうさい」という神事が行われ、天満宮から代将軍社に借地料「租」を支払う習わしとなっているそうだ。

この一段上の高見から境内を見渡すと、お祭りの雰囲気がお分かりいただけるだろう。

この露店を散策しながら、拝殿に向かう。

拝殿

京都の北野天満宮と比べると少しばかり質素であるが、重厚な雰囲気は大阪の勝ちか?

拝殿の右横に、紅白の梅が数本。梅は桜に比べると奥ゆかしい風情と力強さが同居しているように感じる。

天空に向かって真っすぐ伸びる枝。そこに咲く梅の花からは、春の素粒がふわーと飛び出してきてパチッと弾ける。いい香りとともに春を連れてくるのである。

記念撮影をしていると、「撮りましょうか?」と神職さんが声をかけて下さった。

登竜門

拝殿と本殿の境目に通路がある。その両側は登竜門で守られているため、普段は通ることができない。

今日は3月3日。登竜門が開いている。どうやら通り抜け参拝が行われる日に遭遇したようだ。

登竜門を通り抜ける有難さと、本殿のすぐ前で参拝できる有難さを享受できるのである。

通り抜け参拝

「合格守り」(初穂料3000円)を授与いただくと、お札・お守り・絵馬・参拝券がセットになっている。 この参拝券が通り抜け参拝の通行手形となるわけだ。

通り抜け参拝の日程は以下の通り(2018年)

  • 1月10日(水)15:00~16:00
  • 1月13日(土)15:00~16:00
  • 1月24日(水)14:00~15:00
  • 1月25日(木)14:00~15:00
  • 2月4日(日) 15:00~16:00
  • 2月25日(日)15:00~16:00
  • 3月3日(土) 15:00~16:00
  • 3月11日(日)15:00~16:00

さて、いよいよ梅林があるという、星合池へいこう。

一旦境内を出て、北方向に進むとすぐに鳥居が見える。

星合池

星合池に到着。

ここは梅林ではない。庭といった感じ。期待外れの感は否めない。

星合橋

池に掛かる橋を星合橋という。亦の名を愛嬌橋とも。かつてここは、お見合いのメッカだったらしい。

この橋の上で出会った男女は星の神秘的な力で結ばれる・・・との言い伝えあり。

そして、この橋を渡って庭に入ると、全身を梅の花の香りが包み込む。紅白とりまぜた十数本の梅の香りだ。これはなかなか心地よい。

紅梅

まだまだ若いしだれ梅とみた。大きく成長すると圧巻の光景となるのだろうが、これはこれで楚々とした風情がある。

白梅

名前はわからない。枝にびっしりとくっついた白梅が雪のよう。可愛らしい。

紅梅と白梅 香り比較

ところで、紅梅と白梅で香りが全く違うのをご存知だろうか。私は知らなかった。

紅梅は、色と同じく華やかな香りで、あたり一帯に立ち込める香りは紅梅の香りのものとみた。それほどに力強い香りだ。

一方、白梅の香りは、優しく控えめ。しかし、何とも言えないクリーミーな香りなのである。ケーキ?バナナ?リンゴ?私の下した結論は「吟醸酒」の香り。

私は白梅が好きだ。

運試しの「願い玉」

2017年5月に誕生した新しい名所「運試しの願い玉」。

星合池に浮かぶ梅鉢紋を模した「的」に、円盤の形をした「願い玉」を投げて乗せるという趣向だ。

▲願い玉を乗せる「的」

梅の花びらの色には意味がある。

  • 赤・・・良縁・恋愛
  • 黄・・・商売繁盛
  • 白・・・健康・病気平癒
  • 青・・・芸能・芸術・武術
  • 緑・・・学徳・合格
  • 金・・・万願成就(金は中心。雌しべの部分)

わが家族は、1000円で6玉買って2個乗った。思った色ではなかったが。。。

願い玉 運試しの方法
  • 茶店で願い玉を購入。3個で500円。
  • 願い玉に願いを込める。
  • その願いに対応した色の花びらに向かって、願い玉を投げる。
  • その色に乗ったら願いが叶う。かもよ。

宇賀社

昭和の初めまで池には「宇賀の杜」があり、紅梅紫藤が咲きみだれ、付近には歌舞伎を常打とした天満八千代座、浪花節の国光席、吉本興業発祥となった天満花月古川館などの寄席が隣接していた歓楽街であり、極めてにぎやかであった。

掲示板より

昭和の初めには、池の中に宇賀神社が鎮座していたということ。宇賀神は、宇迦之御魂神や弁財天と習合した蛇体の神である。

池の中ということからすると、宇賀弁財天だったのだろう。

ほかにも、神社の発展に貢献した人々を祀る祖霊社、上方落語協会が創建した高坐招魂社がある。

人気の「すべらんうどん」

最後になったが、、、

やはり、ここのお茶屋さん「星合茶寮」の名物「すべらんうどん」をご紹介せねばなるまい。

すべらんうどんとは、、、

天満宮に受験合格祈願に訪れる参拝者のため、
また、寄席「繁盛亭」の芸人さん達のために、
うどんが箸から滑り落ちないようになっている。

なんと、うどんに切り込みが入っているのだ。しかも、縦に。これは手の込んだ仕事だ。

昨今では、箸使いになじみのない外国人観光客にも人気らしい。

今回は時間が遅くなってしまったのか、売り切れたのか、早々の店じまい。うどんを食べることは出来なかった。。。

営業時間は、12:00~16:00とのこと。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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コラム

Posted by リョウ