亀塚稲荷神社|三田|田町駅・三田駅から徒歩5分。

2018年11月11日

亀塚稲荷神社は、東京都港区三田に鎮座する神社である。

JR「田町駅」あるいは浅草線「三田駅」を下車。

第一京浜の内陸部側に並行して通る「聖坂」を登る。聖坂の左右は崖になっており、この道が高台に開かれていることがわかる。まるで上町台地のようだ。

広告

亀塚稲荷神社 概要

  • 所在地  東京都港区三田4-14-18
  • 電話番号 03-5445-3814
  • 主祭神   伊邪那岐命・伊邪那美命・宇迦御魂命
  • 創建年      不明
  • 社格   
  • 公式HP     なし

亀塚稲荷神社 アクセス

MAP

最寄り駅

  • JR「田町駅」 8分
  • 地下鉄三田線「三田駅」 8分

駐車場

  • なし

スポンサーリンク

亀塚稲荷神社 参拝記録

聖坂

三田3丁目の交差点から聖坂に入ろう。

聖坂は高野聖が開いた古道で、江戸時代に東海道が敷設されるまでは、東西を結ぶメイン街道であった。

聖坂を登っていく途中には、高野聖宿所跡、阿含宗関東別院があり、その隣に「普連土学園」(フレンド学園)がある。

普連土学園?フレンド?

何も知らない私は、ふざけた校名だと思ってしまったのだが、調べると、、、

明治20年創立をいう歴史ある学校で、中高一貫の女学校。その創立には新渡戸稲造や内村鑑三なども参画したという。日本で唯一のキリスト教フレンド派による教育機関である。

「普く(あまねく)、世界の土地に、連なる」すなわち、「この地上の普遍、有用の物事を学ぶ学校」と言う思いを込め、フレンドに「普連土」の漢字を充てた。

明治期の女子教育に大いなる影響力を発揮したと言われている歴史ある学校だった。

大変失礼なことを思ってしまった。関係者の皆様にはお詫び申し上げたい。

ちなみに、フレンド派は

万人のうちに “神" 、すなわち “真理の種子" が存在する

とする。

これは日本神道の根幹である

森羅万象に神が宿る

と相通じる部分があると感じた。

そうこうするうちに、右手マンションの駐車場の片隅に赤いお社が見えた。

このように、マンションの敷地内に鎮座している。

亀塚稲荷神社の鳥居

稲荷神社に神明鳥居とは珍しい。

そして驚いたことに、こちらの神社、宗教法人の法人名が「稲荷神社」なのである。

亀塚稲荷神社は「通称」となり、正式社号は「稲荷神社」なのだ。まるで稲荷神社の総本宮のような社号ではないか!

ちなみに、稲荷神社の総本宮は伏見稲荷大社で、その勧請システムが比較的容易なため、全国に数多く勧請された。

五穀豊穣や商売繁盛のご神徳を持つとされることと、容易な勧請システムにより、屋敷神として企業や工場などの敷地や屋上にも多く存在している。

古い社号標

鳥居の横に建つ社号標を見ると「亀塚神社」と刻まれている。となれば、かつては稲荷社ではなかったのだろうと想像する。

創建年代は不詳ながら、伝承によると、

太田道灌が当地に物見台を造営した際に創建した

という。

どうやら、すぐ近くにある亀塚(古墳?)の山頂を物見台とし、そこに祀られていた亀石をここに遷し社を起こしたらしい。

亀塚稲荷神社のお社

二拝二拍手一拝。

その亀石をご神体として、伊邪那岐命、伊邪那美命、宇迦御魂命を祀るという。生成の夫婦神と食物を司る神が祀られているわけだ。

稲荷神社に伊邪那岐命と伊邪那美命?わけがわからなくなってきた。

整理しよう。

亀塚古墳の山頂の祠に、石の亀をご神体として亀霊神が祀られていた。

そこに太田道灌が物見台を造営する。よって、その祠を聖街道沿いに遷座した。

亀の神霊を祀る祠に、日本神話の神を合わせ祀ることにした。あるいは祭神のすり替えか。

折角なので、人類の祖先神である伊邪那岐命と伊邪那美命を祀って、子宝・子孫繁栄を祈願することにした。

これが、亀塚神社。

江戸期、稲荷信仰が盛んとなった際、宇迦之御魂命を勧請し合祀。その時点で「稲荷神社」と称したかどうかはわからない。

戦後、いち早く稲荷神社として宗教法人を設立。今日に至る。

このストーリーは、あくまでも私の想像である。

弥陀種子板碑

境内には「弥陀種子板碑」5基が立つ。

「弥陀種子板碑」 とは、中世の関東地方に多く見られる阿弥陀信仰に基づく供養石塔。秩父青石(緑泥片岩)で作られているそうだ。

港区の有形文化財に指定あるいは登録されている。

最後に

聖坂をさらに登ると「亀塚公園」がある。ここに亀塚(古墳?)があり、そこがこの神社の発祥の地であるからして、セットで訪問されることをお勧めする。

さらには、その亀塚公園から崖下に降りる階段を先には御田八幡宮が鎮座する。こちらにも合わせてご参拝頂きたい。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

スポンサーリンク