花園稲荷神社|上野公園|穴稲荷と縁結び。上野随一のパワースポットだ。

2019年4月9日

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花園稲荷神社は、東京都台東区上野公園に鎮座する稲荷神社である。隣には、医療の祖神を祀る五條天神社がある。

いずれも独立した神社で、どちらかがどちらかの境内社というわけではないが、五條天神社の宮司さんの兼務社となっている。

境内には、もう一つの稲荷社が祀られている。それこそが、元宮「穴稲荷」。花園稲荷神社の歴史をうかがわせるパワースポットだ。

花園稲荷神社の祭神

祭神は、「倉稲魂命」(うかのみたまのみこと)。

古事記では「宇迦之魂命」と書く。「うか」とは食物の意。よって食物を司る神である。

伏見稲荷大社の主祭神であり、その分霊方法が簡易なため、全国各地に勧請されていくことになる。会社や工場に「稲荷社」が「屋敷神」として祀られているのはそのためだ。

現世利益を頂けるということで、五穀豊穣だけでなく、様々なご利益を頂ける神として信仰を集める。

花園稲荷神社の創建・歴史

創建年代は不明であるが、いくつかの伝承がある。

  • 太田道灌が、京都の東寺の門前から勧請(室町時代)
  • 天海が勧請(江戸時代初期)
  • 天海の弟子晃海により再興された(1645年)
  • 上野大仏を建立した木食浄雲が再興した。(1660年ごろか)

いずれにしても、何処かからの勧請によって江戸初期までに創建されており、一旦衰退したが、1650年前後に再興されたということのようだ。

穴稲荷神社と狐穴

その再興された稲荷社は正式名称を「忍岡稲荷神社」というのだが、、、

寛永寺の拡張によって棲家がなくなってしまったと、上野山に棲みつく狐からの嘆願を受けて狐穴を掘ってあげたらしい。

その穴の上に鎮座していたことから、通称「穴稲荷神社」と称された。江戸時代の名所図会にも「穴のいなり」として描かれている。

穴稲荷から花園稲荷へ

江戸時代が終わるとき、上野の寛永寺は徳川家旗本で結成された「彰義隊」と西郷隆盛率いる「官軍」との戦場と化した。世にいう「上野戦争」である。

穴稲荷神社の前に寛永寺の「穴稲荷門」があったため、彰義隊は穴稲荷神社に立て籠もって官軍を迎え撃つ。当然ながら、官軍は穴稲荷神社に向かって大砲を撃ち込むことになる。

穴稲荷神社は跡形もなく破却されてしまった。

しかし、それから5年後の明治6年。穴稲荷神社は、社殿等が整備されて再びよみがえることとなる。「花園稲荷神社」と名を改めて。それは、このあたりが寛永寺の花畑であったことに因むという。

花園神社のご利益

倉稲魂命のご神格は食物を司る神であるからして、ご神徳は五穀豊穣・衣食住安心である。

しかしこちらでは、縁談・商談・就職等の願掛けにご利益があるという「白羽の矢」により、「縁結び」の神社として崇敬されている。

また「穴稲荷」の「穴」から子授け・安産祈願も。

 

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花園稲荷神社 参拝記録

上野公園は広い。どこから入るかで花園稲荷神社へのアプローチは異なる。

オーソドックスな道順としては、上野公園の最南端「京成上野駅」側から公園内に入ることとする。

交番を右手に見ながら階段を上る。上った所の右手に、かの有名な西郷隆盛の銅像が見える。

がしかし、ここは左側の崖っぷちを通る歩道を進むのである。

しばらく歩くと、左に不忍池に浮かぶ弁天堂、右に清水観音堂が見えてくる。もうすぐだ。

そこから約100メートル歩くと、朱の鳥居が見えるはずだ。そこが裏参道への入り口となる。

裏参道ではあるが、朱の鳥居が連なる参道は人気が高い。記念撮影を行う外国人の多いこと。

ここを降りていく。

わりと長い鳥居の列である。

降りていく途中、上の画像でいうと、階段の手前の左手。フェンスの向こうを覗いてほしい。

謎の祠

小さな地味な祠が1つ、崖下方向を向いて鎮座している。いったいこの祠はなんなのか、すして、どこからどのように参拝するのだろう。。。

花園稲荷神社拝殿

崖線の斜面に立つ拝殿。雰囲気はシャープな印象。

二拝二拍手一拝。

本殿はうかがい知ることが出来なかった。

穴稲荷神社(元宮)

花園稲荷神社の拝殿からまっすぐ南に歩くと「穴稲荷神社」の洞穴があるらしい。江戸名所図会を見ると、その穴の上に鎮座していたと思われる。花園稲荷神社の元宮ということになろう。

んっ。さっきの謎の祠はもしかして。。。

さて、この鉄の門扉を開けて中に入ることが出来る。写真撮影は禁止されているため、画像をご紹介することは出来ない。ご容赦願いたい。

ここは洞穴ではない。左は石垣で右は建物の外壁。洞穴のように感じるが、正確には建物と崖の間の隙間といった通路である。

通路に入ると3メートルほどで左に直角に折れ曲がる。

曲がると、洞穴の突き当たりに小さな祠が鎮座するのが見えた。

弥佐衛門狐の社

これが穴稲荷神社かと思いきや「弥佐衛門狐」の社とのこと。

「弥佐衛門狐」とは、上野山に棲みついていた狐達のボス。天海に棲家を確保してほしいと嘆願した狐とは、他でもないこの「弥佐衛門狐」だったのである。

穴稲荷神社

その「弥佐衛門狐」の社の手前の右側の壁に、さらにまあるく穴が掘ってあり、その前に拝所が設えられている。

丸い穴の中は暗くて見えなかった。

視線を上に向けると、、、

なんと!さっきの謎の祠が見えるようになっているでは」ないか!。

そう。ここが穴稲荷神社の拝所。あの謎の祠はここから参拝するのである。

となると、まあるく掘ってある穴が「狐穴」だったのだ。

ここは怖いところ?

洞穴には窓が切ってあるが、薄暗い。そしてロウソクの灯が揺れている。

曲がり角から奥を見た時は、「怖いかも、、、」といった印象を受けたが、足を進めることが出来ないというレベルではなかった。

私が「前に進るむことが出来そう」ということは大丈夫なのだ。実際、奥まで入ると悪い印象は全くない。むしろ暖かい雰囲気を感じる。

この暖かく少し重い空気感は地中のせいか。それとも地主神のパワーだろうか。。。

最後に

ここは、まさに激戦の地。徳川に忠誠を誓った旗本たちがここを死に場所として戦った。それが武士の本望だったかもしれないし、そうでない人もいたかもしれない。

日本人たるもの、この場所で痛ましくも華々し散っていった、ラストサムライ達に思いを馳せつつ、心して参拝頂きたいものである。

花園稲荷神社 概要

  • 所在地   東京都台東区上野公園4−17
  • 電話番号  03-3821-4306
  • 主祭神   倉稲魂命
  • 創建年      不明
  • 社格   なし
  • 公式HP     なし

花園稲荷神社 アクセス

MAP

東京都台東区上野公園4−17

最寄り駅

  • JR「上野駅」徒歩10分
  • 京成「京成上野駅」徒歩5分

駐車場

  • あり(上野公園駐車場)