五條宮|天王寺|名家「橘氏」の祖神「敏達天皇」を祀る全国唯一の神社

2019年2月3日

五條宮は大阪市天王寺区真法院町にある神社。

鎮座地は我国最古の大寺院である「四天王寺」の鬼門に位置し、これまた我国最古の条坊制に基づく都ともされる「難波宮」の五條筋にあたるという。(社伝)

四天王寺の守護神として創建された「四天王寺七宮」と総称される7つの神社があるが、それらとは一線を画す。

五條宮の祭神

現在の祭神は、敏達天皇

ただし、創建当初は医薬祖神として五條大神・少彦名命が祀られていたようだ。

敏達天皇

30代敏達天皇。飛鳥時代の天皇で、聖徳太子の叔父にあたる。

物部守屋と蘇我馬子との間で仏教の取り扱いをめぐって抗争が始まった頃の天皇である。ちなみに、敏達天皇は廃仏派に近い考え方だったと聞く。

敏達天皇の皇子に難波皇子がおり、その子に粟隈王、その子の美奴王が橘三千代を娶り、橘諸兄を生んでいる。すなわち、敏達天皇は「橘氏の祖」となるわけだ。

「橘氏の祖」を祀る神社はここしかないらしい。

 

五條宮の創建

四天王寺建立の際、付属施設として「四箇院」すなわち、悲田院(福祉施設)・敬田院(寺院)そして医薬系の施薬院・療病院を設置した。

その医薬系の施薬院・療病院の守護として創建された神社が、こちらの神社だ。となれば、西暦600年頃ということになろう。

施薬院・療病院の守護神であるからこそ、医薬の神として知られる「少彦名命」を医薬祖神として祀ったということである。

674年。祭神が変更され、敏達天皇が祀られることとなる。

というのも、この五條宮の場所には、敏達天皇が皇太子時代に住んだ邸宅があったからだという。

五條宮のご利益

少彦名命のご神格から「病気平癒」。四天王寺の鬼門を守るから「鬼門除け」

ご神木は、火難除け延命長寿のご利益があるとされる。

 

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五條宮 参拝記録

上町台地の稜線を走る上町筋を、大阪城からひたすら南下する。まさに龍脈上を走ることになる。

上本町6丁目を過ぎてしばらく進むと、ドン突きとなる。四天王寺の境内にぶち当たったことになる。

そこを左に曲がるとすぐ。左手に五條宮がある。

五條宮の社頭

これが、五條宮の正門。ステンレス製の鳥居が眩しい。

一礼して鳥居をくぐろう。

手水舎

自然石をくりぬいた水盤。くりぬき具合がアートだ。

手口をすすいで、心身を清めよう。神道の神は穢れを嫌うのである。

銅製の狛犬

ちょっとコミカルな姿勢の狛犬。足に紐がくくりつけてある。

ミサンガではない。

行方不明の肉親が戻ってくるようにとの祈念を込めて紐をくくりつける風習があったとか。

五條宮の拝殿

風にはためく幕には、菊紋の中央に「五」。

二拝二拍手一拝。

本殿

ご神木・公孫樹(いちょう)

このご神木は樹齢500年の銀杏の木。火難除・延命長寿の守護として信仰されている。

また、三角の銀杏の実は、除災招福(災いを除き、福を招く)のお守りとなるという。

かつては高さ22m・周囲5mといわれる大木であったが、現在は今にも枯れそうな状態で、その幹のほとんどはコンクリートのようなもので修復されていて痛々しい姿となっている。

稲荷神社

境内社のひとつ「稲荷神社」。祭神は、乗光大明神・八王子大明神・福永大明神。

稲荷であるからして、五穀豊穣・商売繁盛のご利益をいただける。

七神合堂

この社殿に、7社が祀られている。奥から、、、

  • 猿田彦神社:猿田彦命を祀る。道開きの神
  • 市杵島神社:市杵嶋姫命を祀る。海の神。財福の神。
  • 天満宮:菅原道真公を祀る。学問の神
  • 天照皇大神宮:天照大御神を祀る。日本人の総氏神様
  • 八幡大神宮:八幡大神(応神天皇、神功皇后、比売神)を祀る。勝負の神
  • 阿遅鋤高彦根神社:阿遅鋤高彦根命を祀る。賀茂氏の祖
  • 宇賀御魂神社:宇迦之御魂命?(稲荷神)を祀る。五穀豊穣の神

光明竜王祠

よくわからない。

五條宮 概要

  • 所在地   〒543-0041 大阪府大阪市天王寺区真法院町24−9
  • 電話番号  06-6771-5444
  • 主祭神   敏達天皇
  • 創建年      600年頃(社伝)
  • 社格   村社
  • 公式HP     なし

五條宮 アクセス

MAP

〒543-0041 大阪府大阪市天王寺区真法院町24−9

最寄り駅

  • 地下鉄谷町線「四天王寺夕陽丘駅」徒歩10分

駐車場

  • 無料駐車スペースあり(境内)