下鴨神社|京都|糺の森・河合神社・相生社など、見どころ満載!

2016年8月5日

賀茂御祖神社は、京都市左京区の鴨川と高野川が合流する地点にある神社で、通称「下賀茂神社」と呼ばれる。山城国の一宮、式内社の名神大社二十二社の上七社に数えられる、京都では最古クラスの由緒ある霊験あらたかな神社である。

南北に長い境内に、河合神社・糺の森・相生社・古代祭祀場跡などなど、たくさんの見どころスポットが点在する、人気の神社である。

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下鴨神社について

下鴨神社の祭神

東殿に「玉依姫命」、西殿に「賀茂建角身命」を祀る。

玉依姫命

上賀茂神社の主祭神「賀茂別雷命」の母神にあたる。

丹塗矢に化身した火雷神(ほのいかづちのかみ)を床の近くに置いていたところ、賀茂別雷命を懐妊し出産したという。

そもそも「玉依姫命」とは「霊(たま)の憑(よ)りつく巫女」という意味で固有名詞ではない。

よって記紀や風土記には、多くの「玉依姫命」が登場する。

賀茂建角身命

玉依姫命の父神である。

すなわち、上賀茂神社の主祭神「賀茂別雷命」の祖父神にあたる神様。

神武東征に際して、高木神・天照大神の命令のもと、日向に降臨。大和の葛城山へ移り八咫烏に化身して、熊野に赴き神武を導いた。

ヤマト王朝が成立すると、葛城山(大和国)から北上し、木津川沿岸の岡田(加茂町)に移住。

さらに木津川沿いに京都に入って、最終的に葛野河(高野川)と賀茂河(鴨川)が合流する地点、すなわち現在の下鴨神社がある場所に鎮まった。

山城賀茂氏の始祖である。

下鴨神社のご利益

京都を開拓し、都の守護神とされている賀茂建角身命の御利益として「開拓」「産業の振興」「厄除け」「方除け」、玉依姫命からは「縁結び」「子宝」「安産」の御利益を頂くことができる。

下鴨神社の創建

創建年代は不詳。いくつかの説がある。

「山城国風土記」によると、、、

「賀茂建角身命が、大和の葛木山から山代の岡田の賀茂(岡田鴨神社がある)に至り、葛野河(高野川)と賀茂河(鴨川)が合流する地点(下鴨神社がある)に鎮まった」

社伝によると、

「崇神天皇7年(紀元前90年)に神社の瑞垣の修造の記録があるため、この頃には社殿が造営されていた」

はたまた、

「意外と新しく、天平の頃に上賀茂神社から分置された」

という説もある。

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内参道の様子

一願成就の御礼のため桂の鈴虫寺に参詣したあと、天下一品の本店に行こうということになり、北白川まで京都盆地を横断。

久しぶりの「こってりラーメン」を食べたら、急に下鴨神社を訪れたくなった。学生時代に河原をランニングしていた、思い出の地なのである。

南面の駐車場に車を止めて、表参道に入る。

鏡絵馬が人気の河合神社

南の鳥居をくぐると、左に鳥居が見える。そこが河合神社だ。

神武天皇の御代の創建とも伝わる古社で、祭神である神武天皇の母である「玉依姫命」を祀る。

その玉依姫命が玉のように美しかったことから「美麗の社」とされ、鏡絵馬を奉納する若い女性でいつも賑わっている。

詳しくは、こちらをお読み頂きたいと思う。

➡ 河合神社|京都|日本第一美麗の神。鏡絵馬で美人になろう!

癒しと開運のパワースポット「糺の森」

まっすぐに伸びる「白い参道」を緑豊かな木々に覆っている。見上げると空には「青い参道」が。ここが「糺の森」(ただすのもり)である。

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縄文時代から脈々と受け継がれてきた森が、都会のど真ん中にあるのは、奇跡だ。まさしく「イヤシロチ」なのであろう。大地のパワーを感じる。

清々しくも優しいという表現になるのであろうか。それが分厚い感じ。なんとも稚拙な表現である。いつもながら語彙力のなさに自己嫌悪に陥るのだ。。。

とはいえやはり、通るだけで開運パワーを頂けると言われているだけの参道ではある。

両側に清流が流れ、初夏には蛍が飛び交う。雪景色も美しいだろう。春夏秋冬それぞれの「美」がここにはある。

元糺の池がある「木嶋坐天照御魂神社」の記事はコチラ!
➡ 木嶋坐天照御魂神社|蚕ノ社|三柱鳥居の謎に迫る!京都最古級の名神大社は浄化のパワースポットであった!

古代祭祀の遺構「切り芝」

しばらく歩くと左側に、ちょとした空間が。この周囲だけ樹木がなく見通しが良くなった場所がある。ここが「切り芝」「糺の森のへそ」と言われてる。

この「切り芝」は古代の祭祀場だったとのこと。ここだけキラキラと輝いて見える。

近寄ると、脳みそが膨らんでくるのがわかりる。風が吹き、やがて脱力です。浄化されていく感覚だ。

※追記:
先日、久々に訪れたが、やはりここは磁場が違う。高圧電線の直下にいるような感覚がある。

もちろん、ここだけは木が無いので大量の日光が差し込む。明るく輝いて見えるのも当たり前と言えば当たり前だろうが、それだけでは納得できない何かを感じる。

百聞は一見にしかずである。

この古代祭祀場の近くに、船島・奈良社旧跡に至る細い参道の入口がある。

ここは是非とも訪れて頂きたい、おすすめの場所である。

細い小道を歩いていくと、またもや、パワーを発するスポットが、、、

奈良殿神池・船島

ここは境内を流れる「御手洗川」(みたらしがわ)と泉川が合流する地点で、「賀茂建角身命」が天鳥船に乗って降臨された地との伝承がある場所だ。この橋を渡ったところが船島と呼ばれており、こちらも古代の祭祀場である。

反対側に回り込むと、船島の意味がわかる。

わかる?わからない?

緑に光り輝く部分が、船の穂先に見えるのは私だけであろうか。

船に見えるか見えないかは別にして、なんと神々しい光景であろうか!

こちらでも古代祭祀が行われていたという。パワーみなぎるスポットである。あそこに立ちたい。。。

ここを過ぎると、楼門前に出る。

楼門から入る手間には、女性に嬉しい縁結びのパワースポットがある。我々のような初老の男は近寄りがたいのだが、、、

次のページでは、縁結びのパワースポット「相生社」、楼門内のお社についてご紹介しようと思う。是非ご覧いただきたいと存ずる。

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