若一(にゃくいち)神社|京都|開運出世の神と座敷わらしさん
若一神社は、平清盛公によって1166年に創建された神社で、清盛公の別邸「西八条御所」の敷地内に若一王子を祀ったのが始まりという。
若一神社の社頭には、お手植えの楠の木が聳え、そのご神木には「座敷わらしさん」が宿るという。そのためか、ご神木を切ろうとしたりすると恐ろしい禍が起こるという伝承が伝わる。
一方、「座敷わらしさん」を連れ帰ることが出来れば、その家は栄えるとも。
では、いよいよ鳥居をくぐって神域へと入ろう。
若一王子 参拝記録 続き
鳥居
鳥居に掲げられた扁額には「若一王子」とあり、その扁額の上部に変わった飾りがついている。
よく見ると、
桃の中で、二体の龍が向かい合っているように見える。桃かどうかは定かではないが桃だろう。
伊邪那岐命が黄泉国で、変わり果てた伊邪那美命の姿(腐乱死体だろう)を見て、慌てて逃げ帰るとき、追ってきた黄泉国の軍団に桃の実を投げつけて追っ払った。 |
よって桃は、邪気払いの神の果実といわれている。
末社2社
鳥居をくぐるとすぐ左手に、祠が2基。
松尾社(左)の祭神は松尾大神。ご利益は醸造満足。
福徳稲荷社(右)の祭神は稲荷大神。商売繁盛・生業繁栄のご利益。伏見稲荷大社からの勧請である。
拝殿・本殿
二拝二拍手一拝。独立開業の実現を祈願させていただいた。
あとは、座敷わらしさんに、我が家へお越しいただくのみである。
神供水
清盛公が西八条第を造営した頃、この地は浅水の森と呼ばれた風光明媚な場所で、浅水の森と名付けられるほど、水が豊かに湧いていたということだ。
地下20mに水脈があるようで、今も一日中水が出るとのこと。近隣の人が汲みに来る。これでご飯を炊くと旨いらしい。
「平清盛公ゆかりの御神水」と刻まれた石柱についている蛇口をひねると御神水が出てくるというシステムである。
口に含むと、柔らかくまろやかではあるが、さわやかなインパクトを感じる旨い水だ。
うーん。鉄分はほとんど含まず、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル感を若干量感じる、いわゆる中硬水というヤツだろう。
と、ソムリエのようなことを考えながら歩を進めよう。(実は私、ソムリエ)
末社2社
弁財天社(左)の祭神は市杵嶋姫命。 芸能、音楽、福運がご神徳。
琵琶湖に浮かぶ竹生島に鎮座する宝厳寺弁財天堂からの勧請だとのこと。
となれば、元々は仏教の弁財天を祀っていたが、明治維新を機に市杵嶋姫命に神名変更したのだろう。
長寿社(右)の祭神は高砂の尉と姥。社名の通り延命長寿、そして夫婦円満・子孫繁栄がご神徳。
高砂神社から勧請されたとのことだが、高砂神社に尉姥神社という摂社があるから、そこからの勧請ということになろう。
昔、高砂神社の境内に、一本の根から雄雌の幹が左右に分かれた松が生え、尉と姥に姿を変えたイザナギ・イザナミが現れて、夫婦の在り方を説いた |
と伝わる。
さあ、座敷わらしさん、私についてきてくれるだろうか、、、
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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