和爾下神社(下治道宮)|奈良|

2020年3月13日

和爾下神社は、奈良県大和郡山市横田町にある神社。

延喜式神名帳に「大和国添上郡 和爾下神社二座」とある内の一座で、もう一方の一座は東へ2.5Kmほどの小山に鎮座している。

和爾下神社が二座に分かれているのは、和爾氏と同族の異なる氏族が、それぞれの居住地にそれぞれで祖神を祀ったためだという。

こちらは西にあるので下治道宮、もう一方は東にあるので上治道宮ともいう。治道は旧の地名のようだ。

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和爾下神社(下治道宮)について

和爾下(下治道宮)の祭神

現在祀られているのは、素戔嗚尊、大己貴命、櫛稲田姫命、横田物部命の四柱となっている。

素戔嗚尊

記紀によると、天照大御神の弟で荒々しい性格。その悪行の数々により高天原から根の国へと追放された。高天原から出雲に降り立ち八岐大蛇退治で櫛稲田姫命を助けて結婚。出雲に宮を建てて住む。その後、根の国へ隠れた。

日本書紀の一書では、新羅のソシモリに渡った後に日本に帰還したとも。

大己貴命

出雲の国津神。後の大国主命。

古事記によると、、、
兄神たちに命を狙われた大己貴命は、根の国の須佐之男命のもとへ逃げ込む。そこで出会った須佐之男命の娘スセリビメと結婚して、出雲国の盟主となり地上世界を平定していく。大国主の国造り神話である。

日本書紀では、素戔嗚尊の御子ともいわれている。

櫛稲田姫命

素戔嗚尊の妻。八岐大蛇に呑まれる運命にあったが、素戔嗚尊が退治してくれたことで命拾いをする。

神名から農耕の女神であることが伺える。素戔嗚尊は騎馬民族的な性格の持ち主であることから、二人の結婚は異民族の融合を象徴するとも。

横田物部命

このあたりを本拠とた横田物部氏そのものを神格化したものと思われる。いわゆる氏神という位置づけになろう。

横田物部とは、先代旧事本紀に登場する、饒速日尊が降臨する際に随行した25物部の一つ。

和爾下(下治道宮)の創建

創建年代は定かではないが、社伝によると、6世紀ごろに横田物部氏の古墳の墳丘に和爾下の御社を安置したと伝わっている。

もともとは、このあたりに和爾氏の一族であるところの櫟井氏が住んでいて、和爾氏の祖神「天帯彦国押人命」「日本帯彦国押人命」を祀ったのが始まりだったのでは?とも。

その後、この地に入った横田物部氏が管理する神社となり、6世紀に遷座したのかもしれない。

中世から江戸期は「下治道天王社」と称されたようで、牛頭天王と刻まれた石灯篭が残っている。

現在の祭神である素戔嗚尊は牛頭天王社の名残と言えよう・

和爾下(下治道宮)のご利益

社頭に掲げられた由緒書によると、

「農耕と学芸の神。1件に真心こめて祈ればかなえてくださる。」

とある。

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和爾下(下治道宮)参拝記録

近鉄橿原線の筒井駅とJRまほろば線の櫟本駅との、ちょうど中間あたり。いや、櫟本駅の方が少し近いか。いずれにしても徒歩で30分前後の距離なので、車の方がいいだろう。

駐車場

神社に駐車場は無いが、境内に面した道路が少しだけ太くなっている場所がある。そこに駐車するしかなかろうと思う。

参拝の間だけ、申し訳ないが停めさせていただいた。

鳥居

朱色の鳥居が美しい。そして少しく変わっている。

鳥居の両方の柱に補助的に付いている小さな柱「稚児柱」があるから、両部鳥居と思われる。

がしかし、その稚児柱だけが白の石柱である。これは珍しいのではないか?と思った。

拝殿

この拝殿は割拝殿。これも少しく変わっている。

左右対称ではない。大きく茂る木を避けたのだろうか。珍しいと思った。

本殿

割拝殿を通り抜けると、本殿の目の前まで進むことができる。

最近塗り直したか?朱色が映える。若干の塗りムラがあるのは御愛嬌であろう。

二拝二拍手一拝。

静かな神社である。

西側の境内社

本殿を取り囲むように末社が並ぶ。

本殿の西に鎮座するのが、

  • 貴船神社・・・高龗神
  • 高龗神社・・・高龗神
  • 子守神社・・・水分神、もしくは、鵜葺草葺不合命
  • 厳島神社・・・市杵嶋姫命 芸能上達
  • 白山神社・・・菊理媛命、伊弉諾尊、伊弉冉尊
  • 住吉神社・・・底筒男命、中筒男命・表筒男命
  • 八幡神社・・・応神天皇

※祭神は一般的なもの

神社の東側の境内社

こちら側には、

  • 春日神社・・・武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神
  • 天照大神社・・・天照大御神
  • 金刀比羅神社・・・大物主神
  • 春日若宮神社・・・天押雲根命

が並ぶ。

※祭神は一般的なもの

和爾下神社 概要

  • 所在地  奈良県大和郡山市横田町23
  • 電話番号  
  • 主祭神  素戔嗚尊・大己貴命・櫛稲田姫命・横田物部命
  • 創建年    不詳
  • 社格   式内小社・村社
  • 公式HP   なし

和爾下神社 アクセス

MAP

最寄り駅

  • JR桜井線「櫟本」徒歩28分

駐車場

  • なし