双葉姫稲荷神社|京都|心霊スポット?上賀茂神社の奥に鎮座する稲荷神。
山城国一宮であるところの「賀茂別雷神社」の境内の東に「片岡山」がある。その中腹に鎮座するのが、今回ご紹介する「双葉姫稲荷神社」である。
上賀茂神社「渉渓園」の奥に朱色の鳥居が見えるので、上賀茂神社の境内社の一つであろうと勘違いしがちであるが、実は無関係とのこと。
二葉姫稲荷神社
勧めのスポットとは言い難い雰囲気がそこはかとなく漂ってくる。今までの経験からして、ここから先は冒険の領域になるだろう。
鳥居をくぐると、上賀茂神社のそれとはあきらかに空気感が異なる。やはり。。。
跡から調べると、どうやら神宮寺があった場所らしい。
階段を上ると、小山の中腹部に祠の集積地があるのだが、その前に、まずは景色を堪能して頂きたい。
このように、大文字山を望むことができる。蚊が多いが、景色のよいところだ。
二葉姫稲荷神社
神宮寺があったとき、その鎮守社として「二葉姫稲荷神社」が創建されたらしい。
祭神は「宇迦之御魂大神」で、食物の神、五穀豊穣の神である。
ここいら一帯、明らかに気が湿っている。蛇系統の雰囲気である。
八島龍神社
前述の通り、この場所は片岡社の神宮寺があった。そして、ふもとには池があった。
神宮寺が神仏分離令を受けて移された際、このふもとにあった池も埋められた。
その池に住んでいた龍神が人々の夢に出てきて訴えたようだ。「居場所がない!」
そこで、神宮寺跡に祠を設けて祀ったという話である。
祠には石が安置されている。
やはり、この湿っぽさは、龍神様が祀られているからだろう。
御影龍神
まさにお塚信仰の様相を呈する。
天ノ斑駒神社
天之斑駒神社とは。馬の霊が祀られているのだろうか。もしや、馬の首を斬って贄にする血の儀式の現場だったのかもしれない。。。
金毘羅宮と三膿不動明王
金比羅宮の左手に「三膿不動尊」と彫られた石板が立っている。「三膿」とは何を意味するのか分からないが、尋常ではない感が凄まじい。
よく見ると、「膿」ではなく、「月へんに豊」。なんだろう。
最後に
このような場所があるとも知らず、迷い込むように誘い込まれるように、鳥居をくぐってしまう人は多いだろう。怖い思いをした人も多いようだ。
しかし、ここを「心霊スポット」と表現するのは適切ではないと思う。
とはいえ、あまりいい感じで祀られているようにも思えない。どういえばいいだろうか。非業の死を遂げた人物や粗末に扱われた神々など、少しく恨みを持つ神霊がまつられているようなイメージだ。
というのも、
私は、普段の参拝時は、天津祝詞の奏上と感謝と挨拶。お願いごとは念じないことを基本としている。
すなわち「いつもありがとうございます。」あるいは「はじめまして○○です。今日は参拝できてうれしいです。」にとどめているのだが、
この祠群に限っては、無意識の内に「鎮魂」を念じていた。すなわち「安らかにお鎮まり下さい。」だ。
自然とそう念じていて、そう念じていることは分かっていて、でもなんの違和感もない。不思議なひと時であった。
無意識に、鎮魂したということは、そういうことなのだろうと思う。
気になる方は、再び上賀茂神社の神域に戻り、奈良の小川で祓いを行っておこう。
双葉姫稲荷神社 概要
- 所在地 〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山
- 電話番号
- 主祭神 宇迦之御魂神
- 創建年
- 社格
- 公式HP
双葉姫稲荷神社 アクセス
MAP
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最寄り駅
とりあえずは、上賀茂神社を目指していただければと思う。
- 地下鉄烏丸線「北山駅」徒歩15分
- 地下鉄烏丸線「北大路駅」徒歩20分
駅から賀茂川沿いを歩くのも楽しいと思うが、下記のとおり主要駅からバスで行くことも可能だ。
JR 京都駅乗り換え
- 4系統上賀茂神社行き で 終点まで
- 9系統西賀茂車庫行き で「上賀茂御園橋」
地下鉄 北大路駅乗り換え
- 37系統西賀茂車庫行き で 「上賀茂御園橋」
- 北3系統京都産大行き で 「御園口町」
地下鉄 北山駅乗り換え
- 4系統上賀茂神社行き で 終点まで
京阪 出町柳駅乗り換え
- 4系統上賀茂神社行き で 終点まで
阪急 大宮駅乗り換え
- 46系統上賀茂神社行き で 終点まで
駐車場
- あり(有料)
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