姫嶋神社|西淀川区姫島|心機一転!やりなおし神社の「はじまりの碑祈願」

2018年3月13日

姫嶋神社は、大阪市西淀川区姫島に鎮座する神社である。

古代から中世にかけて、淀川の河口には多くの中洲が存在し、その多くの中洲が海に浮かぶ島々のように見えたので、これらの中洲群を総称して「八十嶋」と称した。

姫島は、その八十嶋のうちの一つで、阿加流比売命伝承の舞台となっている。

姫嶋神社は「やりなおし神社」とも称され、さらには「再出発の木」をご神木とするなど、心機一転、やりなおしたい人々の心の支えになっているそうだ。

さて、その由縁は、、、

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姫嶋神社について

姫嶋神社 概要

  • 所在地   大阪市西淀川区姫島4-14-2
  • 電話番号  06-6471-5230
  • 主祭神       阿迦留比売命・神功皇后・住吉大神
  • 創建年       不詳
  • 社格          郷社
  • 公式HP     http://himejimajinja.wixsite.com/himejimajinja

姫嶋神社 アクセス

MAP

最寄り駅 

  • 阪神電車「姫島駅」徒歩6分

駐車場  

  • あり(少し)

姫嶋神社の祭神

主祭神に阿迦留比売命、相殿に住吉大神、神功皇后を祀る。

阿迦留比売神

阿加流比売あるいは赤留比売命とも。

古事記によると、赤い玉から生まれた「日の女神」。新羅の天日矛の妻となったが、夫のDVの末に生まれ故郷の日本に逃げ帰ったという。

日本書紀にも、同類の説話が記載されている。

摂津風土記逸文には、、、

一旦は大分の伊波比の比売島に留まっていたが、夫に見つかってしまうと思い、摂津の難波まで逃げてきた。そしてその場所を、大分で一時生活した島と同じ名前「比売島」と名付けた

とある。当社がその場所ということになろう。

阿加流比売命に関する詳細は、コチラの記事をお読みいただけるとありがたい。

住吉大神

摂津国一之宮である住吉大社を総本宮とする全国の住吉神社の祭神。

住吉三神すなわち底筒之男命、中筒之男命、表筒之男命の三柱の神々の総称とする場合と、三神に神功皇后を加えた四神の総称とする場合がある。

当社の場合は、前者となろう。

古事記によると、、、

伊邪那岐命の禊祓で現れた三柱の海の神で、仲哀天皇の死、神功皇后の三韓征伐、応神天皇誕生に深くかかわる神だ。

神功皇后

14代仲哀天皇の皇后にして、15代応神天皇の母。

神功皇后の父は、開化天皇の玄孫であるところの息長宿禰王。そして、母は天日矛の子孫であるところの葛城高顙媛。

天日矛といえば、当神社の主祭神「阿迦留比売命」が見限った夫である。なんとも、因縁浅からぬ二柱が本殿に祀られているということだ。

姫嶋神社の創建・歴史

創建年代は不明であるが、当神社の現在の宮司が29代目という。

徳川将軍家15代の倍。すなわち600年前後は続く社家といえよう。となると、室町時代。足利義満の頃だろうか。

それ以前はわからないが、創建当初から産土神として「阿迦留姫命」を祀っていたと思われる。

姫嶋神社のご利益

当神社では、主祭神「阿迦留比売命」のご神徳として、以下を謳っている。

決断と行動の神

阿迦留比売命は、夫の罵倒から逃れるために朝鮮半島から玄界灘の荒波を越え、日本にやってきた。

女性としては、並大抵の覚悟ではできないこと。

よって、決断力と行動力の神として信仰の対象となった。

女性の開運招福・心願成就

阿迦留比売命は朝鮮半島の新しい技術を日本に持ち込んだのであろう。

織物・裁縫・焼き物・音楽など、幅広い知識を地元の人々に教えたという。また、薬草など医療技術も伝え、医者としても活躍したとされる。

女性の実業家の信仰を集めている

美の女神

記紀によると、夫が一目で魅了されたという、実に美しい女神であったとしている。

美の女神と言われる由縁だ。あやかろうではないか。

相殿の二柱の神については、次の通りである。

  • 住吉大神・・・航海安全、学業向上、商売繁盛
  • 神功皇后・・・安産・子宝、武芸上達、子育て・教育
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姫嶋神社 参拝記録

姫島の閑静な住宅街の一角。姫島公園に隣接して、姫嶋神社は鎮座する。

赤い鳥居が目印だ。すぐわかるだろう。

参拝者用の駐車場が鳥居の手前左手に完備されている。ただ、契約車両の月極区画もあるため、注意が必要だ。

大鳥居

見よ、翼のような鳥居を!

反り増しが異様に大きい明神鳥居である。この反り。尋常ではない。カッコいいのである。

小粋な手水舎

龍の水口に紅白の梅が添えられている。女神を祀る神社にふさわしい。

などと思いつつ、駐車場に到着してからずっと気になっているのがこの風景。

神武天皇遥拝所

この極めて強烈なインパクトを与える風景について、まずは説明を施さなければいけないだろう。

ここは「神武天皇の遥拝所」。そして遥拝所に建てられている石柱は「はじまりの碑」

神武天皇は初代天皇で、日本国の始まりと言われていることから「はじまりの碑」らしい。

はじまりの碑 祈願

当神社には、「ホタテ貝様の絵馬赤い玉石柱の丸い穴」を使って、新たな出発の「決断と順風満帆」を祈願するシステムがある。当神社には、「ホタテ貝様の絵馬赤い玉石柱の丸い穴」を使って、新たな出発の「決断と順風満帆」を祈願するシステムがある。

満帆にかけて帆立貝なのである。

  • まずは本殿にて主祭神「阿迦留比売命」に参拝。
  • 社務所で初穂料300円を納め、帆立絵馬と断ち玉(赤い玉)を頂く。
  • 帆立絵馬に夢や目標を書く。
  • 断ち玉に、夢や目標の実現のために断ち切るべき事柄を念じる。
  • 遥拝所に立ち、石柱の穴をめがけて断ち玉を投げる。
  • 穴を通るまで投げ続ける。
  • 穴を通ったら、帆立絵馬を掛ける。

心機一転 「やりなおし祈願」

心機一転、今までの自分にサヨナラして人生をやり直したいとお考えの諸氏は、これに併せて「やりなおし祈願」も受けられてはいかがだろうか。

  • 事前に電話もしくはメールで予約を入れる。
  • 10時と18時の1日2回行われる。
  • ご祈祷料 3000円

一組ずつのご祈祷ではなく、その時間に集合した全員でご祈祷を受けるスタイル。

一組だけでご祈祷をお願いする場合は、1万円以上の初穂料が必要。上記の時間ではなく、1時間に1回実施される。

拝殿

大きな唐破風が特徴的な拝殿だ。その破風のてっぺんに見える飾りが王女様のティアラに見えるのは私だけであろうか。

二拝二拍手一拝。

本殿

本殿は覆屋に囲われて、全く見えず。

外削ぎの千木に奇数の鰹木。これは出雲系神社における「男神」を祀る社の特徴と聞くが、この公式はあてにならないと最近よく思う。まあよい。

境内社

再生の神 「楠社」

境内右手に「楠社」がある。稲荷社のような装いだ。

この社の後ろにある大楠に住み着いていた白蛇の神「奈賀止麿命」を祀っている。

蛇は「脱皮」する。すなわち「再生の神」と言えよう。

再出発の木

この切り株が、ご神木「再出発の木」

樹齢900年ともいわれた大楠だったが、大阪大空襲で焼けてしまった。

ご神木だけでなく、神社のなにもかもが焼けた。灰と化した。

しかし、すべてが無くなったあと、氏子と社家の努力によって再び出発し、現在のように復活を果たした。

これが、姫嶋神社をして「やりなおし神社」と称される由縁なのである。

御朱印

当神社は御朱印にも工夫が施されている。

季節によってハンコの色を変えたり、期間限定のものがあったり、見開き型のものがあったりと、、、

御朱印目当てに季節ごとに参拝される方も多いと聞く。

赤留比売命神社

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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