月読神社|京都|安産祈願なら京都嵐山の月読神社へ。日延石でお腹をさすると、、、

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月読神社は、松尾大社の南400m、松尾山の山裾に鎮座する。延喜式神名帳に記載のある式内社で、名神大社に列する霊験あらたかな古社である。

現在は松尾大社の摂社となっているが、全くもって独立した立派な神社である。

月読神社の祭神

月読神社であるからして月読尊のみ一柱を祀っている。

月読尊

月読尊というと、普通は伊邪那岐命の禊で生まれた「天照大神・月読尊・素戔嗚尊」の三貴子を思い浮かべるのだが、こちらでは、この系譜とは異なる月読尊が祀られている。

日本書紀には、海人族の壱岐氏によって奉斎された、高皇産霊(たかみむすび)を祖とする「月神」が登場し、先代旧事本紀にも、壱岐氏が奉斎する「天月神」が登場する。

社伝によると、こちらの月読尊は、この、海人族が奉斎する海の干満を支配する月の神とされているとのことだ。

 

月読神社の創建

社伝より

23代顕宗天皇の御代。任那への使者「阿閉臣事代」(あへのおみことしろ)に月神から社地を求める神託があった。

朝廷はこの神託に対して山城国葛野の「歌荒樔田(うたあらすだ)」の地を用意し、祠を創建。

これを壱岐県主祖の押見宿禰が奉斎したのが始まり。

その後、斉衡3年(856年)に水害の危険を避けるため、「松尾之南山」に遷座されたといい、以後現在まで当地に鎮座するとされる。

「月神の託宣によって、、、」という件は、壱岐氏が得意とする卜占が中央政権で必要になり、壱岐氏が奉斎する「月神」を京都に遷す必要に迫られて、壱岐島に鎮座する月読神社から勧請したということのようである。

「歌荒樔田(うたあらすだ)」とは何処のことなのか、いくつかの説があるが、現在では桂川の川岸近くの「桂上野町」説が有力である。

いつの頃かは定かではないが、月読神社は松尾大社との結びつきが深まり、現在は摂社となっている。おそらくは秦氏が関係していると思われる。

月読神社のご利益

月の満ち欠けは、死と再生を表す。また、女性の周期でもある。このようなことから、子授け・安産のご利益がある。

さらにこのご利益は後述する「月延石」によって増強されるのである。

そのほか、末社のご利益として、縁結び・恋愛成就、学問向上、海上交通安全・水難除、罪穢れ祓いなどがあげられる。

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月読神社 参拝記録

月読神社に駐車場はあるが狭い。出来たら山沿いの道を散策がてら歩かれるのがよかろうと思う。

松尾大社の駐車場から月読神社まで約400m。鈴虫寺からも400m。どちらかの駐車場をご利用されることをお勧めする。

ちなみに、松尾大社の駐車場は無料である。

月読神社の鳥居

境内の鄙びた感じとは違って、鳥居だけは派手である。そのあたり松尾大社と似ている。

左手に見えるクネクネっとした木が歴史の深さを物語っているようで、いいのである。

月読神社の神門

実は一か月前にも、ここまでやってきたのだが、早朝すぎて駐車場にはロープが張られ入れなかった。松尾大社の駐車場も門が閉まっていて入れなかった。

2週間前も近くまで来ていなが、急用で呼び出されてトンボ帰り。

やっと、やっと、辿り着いたのである。この神門をくぐると、めくるめく神の世界が広がっているのだろう。。。期待に胸が膨らむ。

月読神社の拝殿

本殿の前に、拝殿もしくは舞殿がある。実にカッコいい。百日紅の花が咲いてた。

境内に入った感覚を一口で言うと「しっとり」。そう。しっとりとした優しい感じ。

この感じからして、こちらの月読尊(壱岐の月神)は女神であろうと、私は推察するのである。

月読神社の本殿

本殿が拝殿や幣殿によって隠れていないから、少し小さく感じるが立派な本殿である。江戸時代の建造物だとか。

檜皮葺きの屋根が風情を醸し出している。千木、鰹木がない。

二拝二拍手一拝。

この流れ感がよいのである。

解穢の水(かいわいのみず)

全ての罪穢れを祓ってくれるという神水「解穢の水」。「かいわい」と読む。

一般的には、手水と呼ぶのである。

undrinkable(飲用ではない)と書かれてある。飲もうにも、水は一滴も出ていなかったが。

解穢の池(かいわいのいけ)

「解穢の池」というそうである。禊をする場所であろか。水質は悪そうであった。

御船社(みふねしゃ)

小さな小さな、御船社の祠。かなり新しいようで、銅葺の屋根はピカピカである。

祭神は「天鳥船命」。海上交通安全の神として祀られている。

願掛け陰陽石

陰と陽の石が、うまい具体に凹と凸が合わさってる。すなわち、、、子授けを願わずして何をか願わんである。

左右の石を撫でながら、願いを掛けると良いとのこと。お試しあれ。

聖徳太子社

聖徳太子を祀る社であるからして瓦葺なのだろうか。

聖徳太子は月読尊を崇拝していたとのこと。

また、聖徳太子の参謀に「秦河勝」という人物がいた。秦氏が聖徳太子を祀る理由はいくらでもあろう。

ここにも松尾大社と月読神社の関係が表れているようで。。。

ご利益はもちろん「学業向上」である。

日延石と結びの木

玉垣の中央に置かれてある薄茶色の石が日延石。

三韓征伐から帰還した神功皇后は筑紫の宇美で、この石で腹を撫でて出産。安産だったという。

その石が、同じく出産時期を前後させることが出来るという「月の神」を祀る神社に奉納されたということらしい。

日延石の隣に生えているのが「むすびの木」。

縁結び・恋愛成就のご利益があるという。普通は2本の木が絡み合うのだが、こちらは3本の木が絡み合う。これはいいのだろうか。

祈願石

日延石に安産祈願や子授け祈願をする際は、社務所で「祈願石」(1000円)を購入し、その石に、、、

▼安産祈願の場合▼

次の項目を石にペンで直接書く。

  1. 安産祈願 ←これを書き忘れる人が多い
  2. ご夫婦のお名前
  3. 出産予定日
  4. お願いごと(元気に産まれますように! など)
▼子授けの場合▼

次の項目を石にペンで直接書く。

  1. 子授け祈願 ←これを書き忘れる人が多い
  2. 夫婦の名前
  3. お願い事(男の子が欲しいです! など)

いずれも、縦書き・横書き・表面・裏面、いかようでも大丈夫とのこと。

最期に

この日は松尾大社の八朔祭の日。朝早くから松尾大社の境内には祭り姿の人々や、子ども相撲のちびっこ力士たちで賑わっていた。

その祭りに参加していると思われるハッピを着た2組のカップルが月読神社に現れた。月延石に向かってくる。

私はちょうど月延石から下がるところ。

すれ違いざまに、そのカップルの男性二人が、、、

「おはようございます!」と、大きな声であいさつをしてくれた。

もちろん私も「おはようございます!」と返す。実に気持ちがいい。

今度は石段を上ってくる若い父親と男の子。すれ違いざまに、どちらからともなく「おはようございます!」

やさしい気持ちになり、涙がこぼれそうになった。

ここから松尾大社まで歩く間、私の背中はジンジンしっぱなし。それは、感動の鳥肌であった。

月読神社 概要

  • 所在地   京都府京都市西京区松室山添町15
  • 電話番号  075-871-5016
  • アクセス  阪急嵐山線「松尾大社駅」徒歩10分
  • 駐車場   あり(無料)
  • 主祭神   月読尊
  • 創建年      第23代顕宗天皇3年
  • 社格   名神大社
  • 公式HP     http://www.matsunoo.or.jp/tukiyomi/index/

月読神社 MAP

京都府京都市西京区松室山添町15