狭井神社|奈良|美容と健康・若返りのパワースポットだ!
狭井神社は、大神神社本殿から「くすり道」を通って北へ400mほどのところに鎮座する。現在は大神神社の摂社である。狭井神社の正式名称は「狭井坐大神荒魂神社」。また、「鎮花祭」が行われるため、通称「華鎮社」ともいわれている。
「鎮花祭」は、疫病を鎮めるための祭。よって「薬祭り」とも。春の花びらが散る季節に、疫病神も飛散して病気が流行するとし、毎年4月18日に行われる。
またここには、万病に効くという「薬水」、長らく禁足地とされてきた神の山「三輪山」への登山口もあり、常に賑わいを見せている。
大神神社から狭井神社までの参道には、いくつかの見どころがある。それらもご紹介していこうと思う。
狭井神社について
狭井神社 概要
- 所在地 奈良県桜井市狭井
- 電話番号 0744-42-6633(大神神社)
- 主祭神 大物主大神、媛蹈鞴五十鈴姫命、勢夜多々良姫命、事代主神
- 創建年 不明
- 社格 大神神社摂社
- 公式HP http://oomiwa.or.jp/
狭井神社 アクセス
MAP
最寄り駅
- JR桜井線「三輪駅」徒歩10分
駐車場
- あり(無料)大神神社の駐車場を利用
狭井神社の祭神
主祭神は大神荒魂神。すなわち大物主大神の荒魂。
配神に、大物主大神、媛蹈鞴五十鈴姫命、勢夜多々良姫命、事代主神が祀られている。大物主大神の家族だ。
媛蹈鞴五十鈴姫命
大物主大神の娘神で、初代神武天皇の妃となった女神。
勢夜多々良姫命
古事記では大物主大神の妃。しかし日本書紀では事代主命の妃。ややこしい。
事代主神
大国主命の子。すなわち、大物主大神の子とも言えるという考え方である。
狭井神社の創建
伝承では、11代垂仁天皇の御代に、疫病を鎮めるために創建されたと伝わる。かなりの古社と言えよう。西暦200年代だろうか。
しかし、古くは水を司る神が祀られていたとも言われている。次のような記録が残っているからだ。
水神の総本社と称する「高龗神社」の10年に一度の大祭における大行列では、先頭を「丹生川上神社上社」、「中社」、「下社」が勤め、最後尾を「狭井神社」が担っていた。
丹生川上神社の上中下の祭神は、高龗神・罔象女神・闇龗神である。この流れでいくと、狭井神社の祭神もそのいずれかであるほうが望ましいと思う。
狭井川の畔にあり、境内には神水がこんこんと湧いていることからしても、当初は水神が祀られていたという伝承の信ぴょう性は高いと感ずる次第である。
狭井神社のご利益
やっぱり、疫病を退治なさった神様なので、病気平癒が一番なのだが、私的には、一押しの若返りのパワースポットと申し上げたい。
久すり道
大神神社の本社から狭井神社に通じる道は、両側に薬草や薬木が植えられていて、久すり道と名付けられている。
それぞれの薬草に名前と効能が書かれた札がつけられているのでわかりやすい。ゆっくり歩かれることをお勧めする。
この道にはいくつかの神社が鎮座している。
- 薬の神様「少彦名命」を祀る「磐座神社」
- 酒は百薬の長「酒造の神様」の「活日社」
- 芸能・美容の神としても名高い「市杵嶋姫神社」
このようなことで、久すり道は「美容と健康・病気平癒のパワーロード」と呼ぶに相応しいと感ずる。
では、それぞれご紹介していこうと思う。
磐座神社
久すり道の途中の山側に鳥居がある。奥に鎮座するのは「磐座神社」。神社といっても社殿はない。
その名の通り磐座をご神体とした、原始的な「祭祀場」の様相である。
これが神社の元の姿なのだろう。必見である。
祀られているのは少彦名神。
手のひらに乗るぐらいの小さな神様で、大国主神の相棒として国造りに貢献した神様。国造りの途中で隠れてしまわれ、大国主命は大いに困る。しかし、そのおかげで?大物主大神が登場するという流れになる。
医療・薬の神として信仰されている。
活日神社
久すり道から斜めに本社に戻る方向にそれて坂道を上ると、我らが酒造りの神様「活日神社」が鎮座する。なぜ、「我らの」なのかというと、私はお酒の業界人だからだ。
こちらの祭神は高橋活日命。
10代崇神天皇の御代のこと。疫病が大流行。大物主大神が現れて崇神天皇に言う。「これは我が心である。もっとちゃんと祀るのじゃ!ちゃんと祀れば、この疫病を鎮めてやろう!」
このときに、神に捧げるお神酒を造るために崇神天皇から呼ばれたのが、酒造りの名人、高橋活日命。見事、一夜で芳醇な旨い酒を醸したといわれている。
このようなことで、大神神社は酒造りの神様ともいわれている。
全国の酒蔵の軒先に、ぶらさがっている「杉玉」はご存じであろうか。あの「杉玉」は、ここ大神神社から全国に配布されているものなのである。100%そうかと言われると自信はないが。
今でも、多くの杜氏さん(酒蔵でお酒を造る蔵人達の棟梁)が、酒造りの季節になると参拝に訪れ、酒造りの季節が終わると御礼の参拝をして、故郷に帰っていく。日本の文化である。
久すり道に戻って、狭井神社に向かおう。
市杵嶋姫神社
狭井神社の手前に、朱塗りの鳥居、朱塗りの欄干、朱塗りの社がひときわ目立つ「市杵嶋姫神社」がある。
こちらには、厳島神社や宗像大社の祭神として有名な市杵嶋姫命が祀られている。
須佐之男大神と天照大神の誓約で生まれた三姉妹であるところの「宗像三女神」のお一人。
本来は海や水を支配する神様とされているのだが、その美貌により仏教の弁才天様と習合して、芸能や美容や財宝の神様とされている。
若返りのパワースポット 狭井神社
大変長らくお待たせした。いよいよ到着。狭井神社だ。
石段をあがると、正面に拝殿、右手に三輪山登山口、左手に社務所がある。
締め柱を通って、拝殿前に進もうではないか。
私は、摂社の中では、ここのパワーが一番強烈だと思う。三輪山からの気の流れが、間違いなくここを通っている。流れというか、真上からドーンと落ちてくるような感じ。
本社の気を、癒しパワーと表現したが、ここ狭井神社に流れる気は、一口で言うと「躍動感」であろう。そう、若者のような生き生きとした躍動感。生命力に満ち溢れた若返りのパワースポットである。病気平癒、薬がキーワードの神社であるが、平癒どころか元気百倍パワーが頂けそうだ。
パワーウォーター ご神水
薬井戸
社の左裏には薬井戸がある。この水は三輪山からの湧水で、ご神水だ。
このご神水を飲むと、いろんな病気に効く。と言われている。
写真のように、球体に何本か蛇口がついていて、ボタンを押すとご神水が出てくる。なんか、スゴイ。。。というか、こんなんでいいの?という感じがしなくもない。
横手の紫外線殺菌機能のあるガラスケースの中にコップが用意されてる。なんかスゴイ。。
お味は、まろやかで少し甘く感じられる。旨い水である。
水琴窟で癒されよう
薬井戸の近くに、ご神水を使った水琴窟がある。水琴窟とは珍しい。
竹の切り口に耳を当てると、上品な水音が聞こえてくる。この音色を聴いて癒されない人はいないだろう。
これは、一聴の価値あり!だが、ゆっくりしてると後ろに行列が。。。ヒンシュクをかう。
最後に 三輪山登り口
永らく禁足地とされてきた三輪山だが、今は登山可能となっている。三輪山に登るには、ここ狭井神社で受付をして許可を頂いてからでないと登ることが出来ない。
さらにいうと、三輪山は神様に呼ばれた人だけしか登れないという言い伝えがある。かくいう私も実は呼ばれてないのか、大神神社には年2回ぐらいのペースで参拝しているが、三輪山だけは、なぜか機会がない。
ご縁があったら登らせて頂こうと思う。レポートはまたそのときに。
大神神社の記事は、コチラ!
➡ 「大神神社」① 霊能者がパワーを充電するために訪れるという最強のパワースポット。
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