安井金毘羅宮|京都『縁切り神社』の最高峰!正式参拝方法で効果あり!逆効果もある?
京都の繁華街を東西に貫く四条通りの東端に鎮座する「八坂神社」から南西方向に5分程度の住宅街の中に「安井金毘羅宮」は鎮座する。
「安井金比羅宮」は、なんといっても「縁切り」で有名なのだが、ここには極めて恐ろしい神が祀られているということをご存知の方は少ないのではないだろうか。
というわけで、
安井金比羅宮に参拝する前に知っておくべき事柄、すなわち、創建と祭神について、その次に、正式な参拝方法をお伝えしていこうと思う。
京都の縁切り”安井金比羅宮について
安井金比羅宮 概要
- 所在地 京都市東山区下弁天町70
- 電話番号 075-561-5127
- 主祭神 崇徳天皇 大物主神 源頼政
- 創立年 1695年
- 社格 郷社
- ご利益 縁切り、縁結び
- 公式HP http://www.yasui-konpiragu.or.jp/
安井金比羅宮 アクセス
MAP
最寄り駅
- 京阪祇園四条駅(徒歩10分) 阪急京都線河原町駅(徒歩15分)
駐車場
- あり(安井金毘羅宮のコインパーキング)
”安井金毘羅宮の創建
公式HPによると、、、
安井金毘羅宮の元は、飛鳥時代・天智天皇の御代に遡るという。
「藤原鎌足」が一族の繁栄と子孫の長久を祈願して、この地に御堂を建立したのが始まり
そこに「藤」を植えたことから「藤寺」と呼ばれていた。
それから400年後の平安末期、「崇徳天皇」が藤寺の藤をこよなく愛し、阿波内侍(恋人?)をここに住まわせるほどだったらしい。
「崇徳上皇」が崩御した際、阿波内侍は上皇自筆の御尊影を藤寺の観音堂に祀ったという。「崇徳上皇」と非常に縁の深い場所であったことが窺える。
江戸時代1695年に太秦の安井にあった「蓮華光院」が移建され、その鎮守として、崇徳天皇に加えて、讃岐の金刀比羅宮より勧請した大物主神と、源頼政公を祀った。
このようなことから、京の庶民からは「安井の金比羅さん」と呼ばれ、これが現在の「安井金比羅宮」となる。
安井金比羅宮の祭神
上記の通り、安井金比羅宮には三柱の神が祀られている。
崇徳上皇(天皇)
- 平将門・菅原道真と並んで「日本三大怨霊」
- 酒呑童子・玉藻前(白面金毛九尾の狐)と並んで「日本三大妖怪」
怨霊でもあり妖怪でもあるという。正真正銘の祟り神だ。
なぜ崇徳天皇がこれほどまでに畏れられる祟り神になってしまったのか、、、
長くなるので、興味のある方はこちらをタップしていただければと思う。
出生の秘密
鳥羽天皇の子とされているが、実は鳥羽天皇の父親である「白河上皇」と「鳥羽天皇の妃」との間にできた子ではないかという噂が広まったため、父である鳥羽天皇から疎まれる。
これが不幸の始まりである。・・・ここからの経緯は長くなるため、さらに割愛する。・・・
崇徳上皇 讃岐に流される
保元の乱で、弟の「後白河天皇派」に敗れた「崇徳上皇」は、讃岐へと流される。
上皇は讃岐の地で過去の様々な不幸な出来事や権力争いの確執を忘れるため仏教に勤む。
どうやらこのころ、讃岐の象頭山金光院(後の金毘羅宮)に籠っておられたようである。
一心不乱に勉強され、恨みなどもなんとか吹っ切れたであろう上皇は、都に戻れない自分の代わりに写経を都の寺に奉納して欲しいと使いの者を送る。
ところがである。
弟の後白河天皇は「写経に呪詛が仕掛けられているのでは?」としてこれを受け取らず、送り返すのである。
崇徳上皇 怨霊となる
この仕打ちによって、崇徳上皇の精神は完全に破壊されたのであろう。
舌をかみ切り、その血で呪詛を書き残し、三日後に崩御されたとされている。生きながら天狗になったとも。。。
その呪詛の言葉とは、、、
「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん!」
すなわち、、、
「私は日本国の魔界の天狗になり、天皇の権力を奪いとり、民にその権力を与えてやる!」
ほどなく都では、二度の大火、後白河天皇の御子の急死が相次ぐ。上皇の祟りであるとされた。
その後、天皇の権力は衰退し、平清盛から源頼朝、北条、足利、、、などなど、鎌倉幕府の開幕から明治維新まで続く長い長い武家の時代が到来するのである。
さらに、戦後においては「天皇は国の象徴」なのである。
なんと、名実ともに「主権は民にある」のだ!
これで、崇徳上皇の怨念は晴らされたのであろうか。。。
大物主大神
言わずと知れた、三輪山・大神神社の主祭神であるが、こちらの大物主神は讃岐の金比羅宮からの分霊である
これは、崇神上皇が讃岐へ流罪となったとき、仏教に勤しんだ際に参籠されたのが讃岐の金毘羅宮であり、讃岐にも大物主神の相殿神として「崇徳上皇」が祀られていることに由来するのであろう。
源頼政公
平氏全盛期にあって、源氏過去最高の従三位まで昇進した。よって「源三位」と呼ばれる。
平清盛からの信頼も厚かったが、平清盛の横暴にキレた頼政と以仁王が挙兵するも惨敗。
しかし、その後の源頼朝の挙兵から鎌倉時代へとつながる、いわば武家の時代の到来を決定づけるターニングポイントとなった。
ご利益は縁切り
さて、安井金毘羅宮のご利益は「縁切り」と「縁結び」である。
人との縁だけではなく、あらゆる縁や欲、例えばタバコ・酒・ギャンブル・色事などとの縁も切って頂けると、全国各地から多くの人々が訪れる、日本屈指の縁切り祈願所となっている。
関東の方でも「最終手段は京都の安井金毘羅宮!」なんて言われているようだ。
崇徳上皇が讃岐の金毘羅宮で参籠されたとき、一切の欲を断ち切って修行されたからだとか。
親子の縁や夫婦の縁、兄弟の縁までも切られた崇徳上皇であるからこそのご利益なのだろう。
私個人的にも、最強の縁切りパワーだと思う。
実際、私も祈願した。一般論として倫理に悖るような内容の祈願であった。
大阪家庭裁判所で離婚調停中であった。結果は、急転直下の形で調停離婚が成立。見事に願いは叶ったのである。
弁護士からは「奇跡」と言われた。
しかし同時に、子供との縁・友達との縁も切れたのである。覚悟の上であったが。。。
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次のページでは、安井金毘羅宮の正式参拝作法について、崇徳天皇御廟と強力な縁切りパワーの「縁切り縁結び碑」を中心にご紹介していきたいと思う。是非、ご一読頂きたい!
安井金毘羅宮の参拝手順
安井金毘羅宮へは徒歩でのアプローチをお勧めする。
住宅地の中にあるうえに、土日ともなると祇園散策の観光客が大勢歩いていて危険だから、とういうのもあるが、本当の理由は、「崇徳天皇御廟」を先に参拝頂きたいからである。
祇園散策を兼ねて徒歩で行こう
まずは、八坂神社近くの駐車場に止めていただきたい。
八坂神社の西楼門の前が「祇園」の交差点。
ここから南へ歩こう。
- 西楼門の前から横断歩道を渡たると角にローソンがある。
- ローソンを左に曲がる。少し行くと坂道を上る格好になる。
- 最初の辻の角に「旅館:東山ホテル」が見える。
- その角を右へ(西へ)。今度は坂道を降りていく恰好になる。
- 降りていくと、最初の辻に「祇園佐川急便」がある。
- 佐川急便の角を左へ(南へ)曲がる。
- お茶屋さんが立ち並ぶ通り「万寿小路」を歩く。
- 100mほどで、右手に「崇徳天皇御廟」がある。
まずは、縁切り祈願に向かう前に、こちら「崇徳天皇御廟」に参拝頂き、崇徳天皇の御霊にご挨拶申し上げて頂きたいのだ。
崇徳天皇御廟
「崇徳天皇御廟」は、祇園歌舞練場の裏手、万寿小路に面する。
崇徳上皇の寵愛厚かった阿波内侍が、御遺髪を請い受けてこの場所に一塚を築き、亡き上皇の霊を祀ったのが始まりとされる。
廟内には、御廟所と刻まれた自然石と、崇徳天皇と刻まれた石柱がある。
毎月二十一日には、明治天皇によって崇徳天皇を祀るために創建された白峯神宮の神職が奉仕し、祇園の女将や近隣の人々が参列して「崇徳天皇御廟祭」が斎行されるとののこと。一度、参列してみたいものだ。
さて、金比羅宮に向かおう。
- そのまま直進すると、石造りの鳥居がある。この鳥居をくぐる。
- さらに直進すると、奥の方に朱塗りの木製鳥居が見えてくる。
- その朱塗りの鳥居をくぐると境内である。
東向きの本殿に対して、北から入ってきたことになる。
安井金毘羅宮 参拝記録
本殿への参拝
北から進入したため、すぐに本殿がある。気になる方は、東側の正面鳥居に回り込もう。
本殿で祈願する際の方法
鳥居をくぐったらすぐに、
『先ほど御廟にご挨拶申し上げた〇〇から来た〇〇です。本日は、〇〇のお願いに参りました。というのも、実は、、、、、』
という具合に、自己紹介、お願い、その背景などを、できるだけ具体的に心で唱える。
一通りのことを詳しくお伝え出来たと思ってから、本殿に向かおう。これが大事。
そして、二拝二拍手一拝。
最後に、もう一度、御挨拶とお願いを述べて、一拝して締めくくる。
他人の絵馬は見ない方がよい
本殿の前には多くの絵馬が奉納されている。
この絵馬の内容というのが、また生々しいものばかりである。紹介は控えよう。
しかし、読まないほうが良いと思う。
人間の本性というものが見て取れる。気持が落ち込むこと間違いなしである。
縁切り縁結び碑(いし)
これが有名な「縁切り縁結び碑」である。この石には、とんでもないパワーが宿っているとされる。
- 高さ1.5m、幅3mの巨石で、もともとは絵馬の形をしている。
- 石のてっぺんから円形の穴に向かっ真っすぐに亀裂が入っている。
- その中央の亀裂を通して、神様の力が円形の穴に注がれているそうだ。
縁切り縁結び碑の祈願の方法は
本殿に参拝した後、、、
- 「形代」に切りたい縁・結びたい縁などの願い事を書く。
- 「形代」を持って願い事を念じながら碑の表から裏へ穴をくぐる。これでまず悪縁を切ることになる。
- 次に裏から表へ穴をくぐる。これで良縁を結ぶことになる。
- 最後に「形代」を碑に糊で貼り付ける。
穴が小さいので、通り抜けできるかな?と思うのだが、意外に通る。体重75kgの私でも通った。
ただし完全に四つん這いの態勢になるので、女性の方は服装には気を付けるべきであろうと考えるのである。老婆心ながら、、、
形代に書くべき内容
さて、「形代」には、どこまで具体的に書けばいいか迷う人が多いようだ。
私はできるだけ具体的に書くことをお勧めする。
例えば、、、
縁を切りたい人がいるのであれば、その人の名前を書くべきかどうかという問題だが、私は書くべきだと思うし、書いた。
むしろ、思いが強ければ強いほど個人名も書けるはずだと思う。
個人名を書くことを躊躇するぐらいなら願わない方がよい。覚悟を決めることだ重要だと思う。
形代を貼って祈願するというのは、「何としても切る!」という決意表明なのである。
賛否両論あるだろうが。。。
縁切り祈願時の警告!
ただし、決して呪いの言葉を用いることのないようにご注意願いたい。
縁が切れればいいだけのはずだ。縁さえ切れれば、あとは相手が幸せになろうとなんだろうと、もう関係の無いことなのだが、勢い余って相手を貶める「呪いの言葉」を添える人がいる。
それは極めて危険である。呪詛は必ず自分に返ってくるからだ。絵馬も同じである。
ここは相手の不幸を祈願する場ではない!と心得るべきである。
京都の”復縁” 櫟谷七野神社
自分と誰かの縁を切りたい場合は、ここ安井金毘羅宮をお勧めするのだが、
例えば、「夫や彼氏と、その浮気相手の縁を切って、夫や彼氏の愛を取り戻したい!」といったように、自分じゃない誰かと誰かの縁を切りたい場合は、櫟谷七野神社の高砂山祈願をお勧めする。
櫟谷七野神社の記事はコチラから!
最後に
安井金比羅宮のパワーの源は、祟り神の怨念パワーなのだろう。
それにも増して、いやそうであるがゆえに、ここに集まる人間の思いが境内に渦巻いているのだろう。思いだけならいいが、恨みや呪いの思いまでも残していく人が多い。
自分の用事が終わったら、さっさと退散すべきであろう。長居は禁物である。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
ディスカッション
コメント一覧
一度行こうと思いましたが、途中で場所が分からず帰りました。
僕は今の自分と縁を切りたいです。
好きな女性や職場や、積極的の話せない自分と縁を切りたい。切実な願いです。
内海様
コメントありがとうございます。
今の自分と縁を切る。これって、すごく難しいことですよね。
強い意思と勇気が必要ですよね。
釈迦に説法かもしれませんが、、、
一つ思うことは、「何かを変えないと、何も変わらない。。。」です。
いつもの生活習慣の中で、まずは一つだけでいいので、変えてみませんか?
それが内海様の切実な願いにつながりそうでないものでもいいのです。
出来そうなことからでいいのです。
例えば、
「朝、家族とか身近な人に「おはよう」を言うとき、相手の目を見る」のような目標。
そして、安井金毘羅宮を訪れていただき、その目標を「宣言」してみてください。
この「宣言」が大切なような気がします。
そして「成功体験」の積み重ねが、いつしか内海様の切実な願いの成就につながるといいですね。
陰ながら応援させて頂きます。
はじめまして。大変勉強になりました。
参拝した際、実践させて頂こうと思います。
私は「地元」と縁が切りたいです。
地元の閉鎖的な村社会がどうも好きになれません。(一応東京なのですが、農家や旧家が多い地域です)地元の人たちも良い人が多いのですが、正直あまりいつまでも関わりたくありません。
自分と住む世界が違うと常に思うのです。
私も旧家の長男なので、そんな地元との関係をバッサリ切るのはなかなか難しいと思い、最終手段として安井金比羅宮様へお参りに行き、お力を賜われたらと思います。
(家を継ぐ気はないので、地元と縁を切っても怖くはありません)
P.S.
地元でやり残したことがあり、まだ良いかな?あと何年かは耐えられるかな?でも、そろそろ参拝したいな。と思った矢先に、今回のコロナです。
不思議なもので、神様から「お主はまだ来なくて良い」と言われているような気がします。
TaiTai様
コメントありがとうございます。
一旦外に出て、外から地元を見るのもいいかもですね。
そうすると、地元の良いところも見えてくるかもですよ。
コロナ、大丈夫ですか?
また落ち着きましたら参拝してみてくださいませ!
はじめまして。とても参考になる記事で、ありがたいです。来週参拝する予定なので、このような素晴らしい記事に巡り逢えて感謝です。
なぜわざわざ京都まで出向くのか、という話ですが、恥ずかしながら知人に100万を超える大金を騙し取られてしまい、法的手段もうまく取れそうになく、藁にもすがる思いで安井金比羅宮への参拝を決めました。
願いは「○○との縁が切れますように」「○○に貸したお金が全額返ってきますように」、にしようと思っています。
叶うか分かりませんが、崇徳天皇をはじめとする祀られている神様に想いを伝えてこようと思います。神様たちがもし願いを叶えてくださったら、誰も悲しまない、苦しまない形で解決したらいいなと思っております。
また、この願い以外にも、罰当たりになるのかもしれませんが、他の願いも2、3個ほど一緒にお願いしてもいいのでしょうか。この願いも上記の願いと並ぶほど切実なものであり、共に叶えていただきたく思うのです。
素人質問ですみません。ご教授いただければ幸いです。
中途半端な気持ちは一切持っておらず、絶対に叶ってほしいという願いを持って参拝しようと思います。
ながた様
当サイトにご訪問頂き、また、ありがたいコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。
大切なお金を、、、大変なことですね。
さて、いくつかのお願いをすることについては、何の問題もないです。ただし、そのいくつかの願い事を成就するために、それぞれに対して最大級の努力が必要ですよね。
私は、このように考えます。
「覚悟と努力のないところに神様の御加護は無い。」
神様に願いが通じれば、願いが叶うように仕向けてくれることでしょう。
しかしその時、神様は、
「誰も悲しまない、苦しまない形」での解決方法を選択しないかもしれないです。
その時、どうされますか?突き進む努力をしますか?それとも、やめますか?
やめたら、神様の応援もそこで終了ですもんね。進むしかない!
話を戻して、、、
いくつかのお願いを一緒されることは、全然問題ないですよ。
でも、ここは一発、一つに絞って、全身全霊でお願いされることをお勧めします。
私は、このようにも考えます。
「願いは必ず叶う。その願いに挑み続ける人なら。」
進みましょう!
コメントありがとうございます。
頑張ってみます。お金の問題に専念します。
手段を気にしてはいられません。
御加護があることを信じて、進みたいです。
良い報告ができるように頑張ります!