地主神社|京都|京都最強の縁結びのパワースポット。縁切りにも効果あり。
地主神社は京都市東山区「清水の舞台」で知られる清水寺の境内に鎮座する。
京都最古で最強の恋愛パワースポットとして名高い地主神社は、恋の成就を占う「恋占いの石」や、恋愛運アップにご利益のあるお守り、特別祈願が人気で、いつも若い男女の参拝が絶えない。
というわけで、今回は、縁結びの聖地「地主神社」の見どころとともに、恋愛パワーの効果をご紹介したいと思う。
京都地主神社 概要
- 所在地 京都市東山区清水1丁目317
- 電話番号 075-541-2097
- 主祭神 大国主命・素戔嗚尊・奇稲田姫命、他
- 社格 郷社
- 公式HP https://www.jishujinja.or.jp/
京都地主神社 アクセス
MAP
最寄り駅
- 清水道バス停から徒歩10分
- 五条坂バス停から徒歩10分
車でのアクセス・駐車場
- 駐車場なし 近隣のパーキングを利用
京都地主神社の創建
創建年代は定かではないが、伝承によると初代神武天皇建国以前、すなわち神代の創建と伝わるが、おそらくは自然信仰における祭祀が行われていたのだろうと推察する。
その後、清水寺がこの地に建立されたのが788年で、同時に地主神社は清水寺の鎮守として祀られるようになったというから、社殿の建立はそのあたりであろう。飛鳥時代701年の創建という説もある。
811年に嵯峨天皇が行幸されたという記録が残るがゆえに、平安時代初期には存在していたことは間違いなさそうだ。
京都地主神社の祭神
現在の祭神は、本殿に
- 大国主命・・・縁結びの神
- 素戔嗚尊・・・疫病退散の神。当社では大国主命の父神とする。
- 奇稲田姫命・・・素戔嗚尊の妻。当社では大国主命の母神とする。
- 足摩乳命・・・奇稲田姫命の父神。当社では大国主命の祖父とする。
- 手摩乳命・・・奇稲田姫命の母神。当社では大国主命の祖母とする。
の5柱を祀り、
相殿には
- 大田大神・・・芸能と長寿の神
- 乙羽竜神・・・旅行・交通安全の神
- 思兼大神・・・知恵と才能の神
を祀る。
創祇の当初においては、おそらく大国主命ではなく、当地ゆかりの神が祀られていたと思われる。
およそ、祭神が変更された場合でも、境内のどこかに元の神が祀られているものだ。
となれば、当地は音羽山といい、また、境内から湧き出る滝を音羽の滝ということから、
相殿に祀られる乙羽竜神が元の祭神であったのではなかろうか、、、
と素人考えが湧きおこるのである。
京都地主神社のご利益
これはもう、恋愛成就、良縁、縁結び。そう言わざるを得ないだろう。
大国主命は、素戔嗚尊の子、素戔嗚尊の娘婿、素戔嗚尊の何代かの子孫など、いろんな伝承があるが、いずれにしても国造りを行った(日本列島に秩序を作った)神とされる。
大国主命が祀られている出雲大社には、日本国中の神が一年に一度集まって大集会を行うと言われていて、その会議の目的が「縁結び」だとか。
大国主命の主催で、誰と誰を結び付けるかが決定される。だから縁結びの神といわれている。
また、国造りの過程で多くの国を平定し、その先々で多くの妃を持ち、多くの子孫を残したことから、武の神であり、また子孫繁栄の神ともされる。
がしかし、京都地主神社にはもう一つの顔があることは、あまり知られていないのではなかろうか。
それは「縁切り」。記事の最後でご紹介しよう。
京都地主神社 参拝記録
京都地主神社は、清水寺の境内の中にある。が故に、まずは清水寺を目指すことになるのだが、清水寺にマイカー用の駐車場は無い。
おすすめの駐車場は京都市清水坂駐車場。1回1000円。ただし2時間以内だから注意が必要だ。清水坂のお店巡り、足を伸ばして産寧坂まで視野に入れて2時間となると少しキツイかもしれない。
とはいえ、神社参拝のみであれば、ここが断然お勧めだ。
1.京都市清水坂駐車場・・・京都市東山区清水四丁目161番地の5
五条坂の途中にあり、キャパの大きな駐車場。1回1000円。2時間制。
2.タイムズ五条坂清水寺前・・・京都府京都市東山区白糸町570
五条坂に入ったらする。1が満車の場合、ここを利用したい。平日1日最大2000円。
3.タイムズ東山五条・・・京都府京都市東山区慈法院庵町588
東山五条の交差点の南角にある。
いずれにしても清水寺周辺は、観光シーズンともなると空いている駐車場を探すのにも苦労する。空いていれば少々遠くても我慢して停める。これが鉄則である。
清水寺門前
見えている大きな楼門は仁王門。清水寺の正門だ。
その右奥に見えるのが西門。この門から極楽浄土に往生していくのだとか。極楽浄土は西の彼方にある。だから西向きに造られている。とのこと。なるほどと感ずる。
ここから真っすぐ山に向かって東へ東へと進むと、本堂が見えてくる。本堂の手前で拝観料400円を支払い、山門をくぐって本堂へと進むと、かの有名清水の舞台に出る。
しばし、雄大な景観を楽しみ、舞台を突っ切って反側に降りよう。左の高台に今回の目的地である京都地主神社がある。
京都地主神社 社頭
看板に、”えんむすびの神「地主神社」”とある。
鎮座地は、清水寺の本堂を見下ろす位置にある。さすがはこの土地の地主神だ。清水寺は地主神から土地を使わせてもらっているという立場となろう。
縁を結ぶ地主神社の見どころ
手水舎
こちら、地主神社の手水舎である。手水舎が境内社にもなっているという斬新な構造だ。
こちらに祀られる神は、、、
六月大祓詞に登場する祓いの四神で、、、
瀬織津姫命は、川の上流の激しい流れで穢れなどを洗い流してくださる神様。
速開都姫命は、河口あたりの海の底で穢れなどを飲み込んでくれる神様
気吹戸主命は、飲み込んだ罪や穢れを根の国に息吹を放つ神様
速佐須良姫命は、根の国も持ち込まれた罪や穢れをさすらって消してくれる神様
このように、手水舎には清め祓いに特化した神々が祀られている。
神社参拝においては、穢れを嫌う本殿の神に参拝する前に、自らに付いている禍事・罪・穢れを祓うのが正式なシキタリ。だから、祓戸社への参拝は極めて重要なのである。
ところが、それを省略してしまう方々がとても多い。これは残念なことだ。叶う願いも叶えてもらえないことになりかねない。
しかしこのように、手水舎に祓いの神が祀られていれば、祓戸社に参拝し忘れるという致命的なミスを防ぐことができる。実に画期的な設計と言えよう。
良縁大国
さすがは縁結びの神社である。手水舎で清めたすぐ横に「良縁大国」が祀られている。
石像の周りにピラピラと結ばれているのが、契り糸という縁起物だ。
カップルの場合は、女性は赤色の紙に、男性は白色の紙に名前を書いて、その赤色と白色の紙糸を結んで1本にしてから、良縁大国様に結び付けると良い。
一人の場合は、赤色の紙に名前を書いて、白色の紙に願い事を書いて、その赤色と白色の紙糸を結んで1本にしてから、良縁大国様に結び付けることとなる。(男性の場合は赤と白の役割)
祓戸大神
本殿前に、またしても祓戸大神が祀られている。
こちらでは、祓戸大神を構成する4柱の神々の神名が掲げられている。もう一度ご紹介しておきたいと思う。
六月大祓詞に登場する祓いの四神で、、、
瀬織津姫命は、川の上流の激しい流れで穢れなどを洗い流してくださる神様。
速開都姫命は、河口あたりの海の底で穢れなどを飲み込んでくれる神様
気吹戸主命は、飲み込んだ罪や穢れを根の国に息吹を放つ神様
速佐須良姫命は、根の国も持ち込まれた罪や穢れをさすらって消してくれる神様
このように、4柱の祓いの神の連携プレーで、国中の罪穢れが祓われているのだ。
しかし何故またここに祀られるのか。念には念をということか。それもあろうが、それにプラスして厄払い・厄除けの神として祀られているように見受けられる。
白いフサフサは、自祓いの幣。これを持って自らを祓うのだ。神主さんになり切って、左右左と幣を打ち振る。最初は恥ずかしい。一人だともっと恥ずかしい。
しかしながら、若い女性達はキャッキャキャッキャとはしゃぎながら幣を打ち振っている。実に羨ましい。
本殿
さあ、いよいよ本殿に参拝である。ここまでで、しっかりと罪穢れを祓っているはず。
心のままに願うのだ。
自分の住所・氏名・年齢・電話番号はもちろんのこと、ターゲットが明確な場合はその人の住所・氏名・年齢・電話番号。生年月日がわかるのならそれも。
そして、ここが重要で、思い描く二人の将来像をば、具体的にイメージして言葉にする。
もちろん心に中でOKだ。敢えて申し上げるなら、それを祝詞にして奏上するのがベスト。だが、それは素人には現実的ではなかろう。
それをやって頂けるのが、当社の人気のご祈祷の一つ「縁結び特別祈願」だ。
縁むすび特別祈願
我々に代わって神主さんが毎日ご祈祷をして頂けるという特別祈願。
1週間コース・・・5000円也。1週間毎日ご祈祷して頂ける
1か月コース・・・15000円也。1か月間毎日ご祈祷して頂ける
1年コース・・・150000円也。1年間毎日ご祈祷して頂ける
代理人による申し込みもOKというから便利だ。ご両親が子供の為に祈願を申し込むというケースが多いらしい。
また、遠隔地の方は現金書留で申し込むことも可能だからさらに便利だ。
詳しくは、京都地主神社の公式HPでご確認頂きたい。
▼京都で縁結びといえば、こちらも有名▼
恋占いの石
一般的に神社では、本殿にてお願いをしたあと、その願いが叶うかどうか神様のお告げを得るためにおみくじをひく。ここでは、恋占いの石によって、神様のお告げを得るという趣向となっている。
下手くそな写真で申し訳ないが、この石と、もう一つの石が奥の方に小さく映っているのがご覧いただけるだろうか。
この石から奥の石まで、およそ10mの距離をば目を閉じて辿り着けるかどうかで恋愛成就を占うというもの。
1回のトライで辿り着けた人は、すぐに恋愛が成就するでしょう。
辿り着くのに時間がかかった人は、成就までに時間がかかるでしょう。
友達に手伝ってもらって辿り着いた人は、恋もまた誰かの助けがあるでしょう。
これが占いの結果である。どう転んでも、早かれ遅かれ願いは叶うという結果となる。神社のやさしさを感ずる。
ただ、一人で占った場合は、たどり着けないという哀しくも恥ずかしい事態が引き起こされる可能性もあろう。よって一人でトライすることだけは避けた方がよかろうと存ずる。
ちなにに、この石は縄文時代の石であることが判明している。だからどうということは無かろう。およそ石とは古代の産物であるからして。
大田大神と撫で大国さん
こちらは、大田大神という神が祀られる社。大田大神のご利益は、芸能上達、知恵、勝運上昇とあるが、なかなか正体不明な神である。
大田とつく神で思い浮かぶのは、大物主大神の子孫の大田田根子や猿田彦命の子孫の大田命あたりだが。謎だ。
実はっこでは、左手前に鎮座する小さな「撫で大国さん」の方が人気。そのお体の撫でる部位によってご利益が異なる。
小槌・・・良縁・開運・厄除け
福袋・・・金運・商売繁盛
あたま・・・受験必勝・成績向上
手・・・勝運・芸事上達
おなか・・・安産・子宝
足・・・旅行安全・交通安全
米俵・・・出世・土地守護・家内安全・夫婦円満
地主神社は縁切り神社でもある!
おかげ明神
おかげ明神は、どんなことであっても一つだけなら叶えてくれるという神。
「どんなことでも」という部分が少しく恐ろし気に聞こえる。というのも、ここは丑の刻参りが行われていた場所だからだ。
丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪いの一種。
典型では、嫉妬心にさいなむ女性が、白衣に扮し、灯したロウソクを突き立てた鉄輪を頭にかぶった姿で行うものである。
連夜この詣でをおこない、七日目で満願となって呪う相手が死ぬが、行為を他人に見られると効力が失せると信じられた。
この社の後ろの杉の木は、今は「いのりの杉」と呼ばれるが、昔は「呪いの杉」と呼ばれていたという。
今でも、この杉の幹には釘を打ち付けた跡が残っている。
ここでの祈りは、ポジティブな祈りではなかったはずだ。別れさせる、呪い殺すといった類の祈りであったはず。
そういう意味で、おかげ明神の真のご利益は縁切りであろうと考えられる。
そしてこれは、次の人形払いと併せることで効果を発揮しそうだ。
▼京都で縁切りといえば、こちらが有名▼
人形祓い
本殿前の祓戸大神の隣に「人形祓い」がある。
白い紙でできた人形に息を吹きかけて、自分の身代わりとし罪穢れを人形に移し水に流すという古来からある祓いの神事。
こちらでは、水に流さず水に溶かす仕様となっている。注目すべきは、人形で祓うものの中に「悪縁切り」が明記されている点である。
縁を切りたい対象者の名前を書いて水に浮かべるのだ。まるで、丑の刻参りの藁人形のように、、、
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