厳島神社|羽衣町|金運アップ!銭洗弁財天を祀る港横浜の鎮守様。
厳島神社は横浜市中区羽衣町、ビルの裏手にひっそりとに鎮座する神社である。
「横濱辨天」とも呼ばれる。その昔は「洲干弁天社」という大社であり、横浜の鎮守とされていた。
境内には銭洗弁財天が鎮座。金運向上を願う参拝者からの崇敬を受ける。
また、稲荷社のキツネは一見の価値ありだ。
横浜厳島神社について
横浜厳島神社 概要
- 所在地 神奈川県横浜市中区羽衣町2丁目7−1
- 電話番号 045-261-1894
- 主祭神 宗像三女神
- 創建年 治承年間
- 社格 村社
- 公式HP
横浜厳島神社 アクセス
MAP
最寄り駅
- JR根岸線「関内駅」徒歩5分
駐車場
- なし
横浜厳島神社 創建
社名は厳島神社となっているが、安芸国宮島の厳島神社からの勧請ではないようだ。
創建年代は、治承年間。治承年間と言えば、平清盛が栄華を極めつつも死去、源頼朝が伊豆で挙兵した時代である。
横浜村の砂州の先端「洲干島」現在の馬車道駅あたりに、源頼朝が伊豆土肥から勧請し「洲干弁天社」を創建したのが始まりという。
伊豆の土肥には現在「大藪弁財天」が鎮座しているが、こちらが勧請元なのだろうか。。。あるいは、松崎の厳島神社だろか。。。
「洲干弁天社」のころは、は1万2000坪(横浜スタジアムぐらい)の境内を持っていた。「瓢箪池」という湧水があったことから「清水弁天」とも、横浜村の鎮守であったことから「横浜弁天」とも呼ばれていた。
太田道灌や徳川家光など、関東の権力者からの信仰も厚かったと聞く。
江戸期元禄年間、現在の元町1丁目「元町プラザ」あたりにあった別当「増徳院」の境内に仮社殿を設けて分祀し「上之宮杉山弁天」と称した。一方、本社格の「洲干弁天社」を「下之宮清水弁天」とした。
明治2年「清水弁天」は、街区拡張に伴って羽衣町に遷宮。「厳島神社」として現在に至る。
一方「上之宮杉山弁天」は、神仏分離政策によって「増徳院」から分離し「元町厳島神社」となる。現在、フェリス女学院高校の北麓に鎮座している。
弁天社から厳島神社への改名も神仏分離政策の影響であろう。
厳島神社の祭神
祭神は、宗像三女神(市杵島姫尊、多紀理姫尊、多岐都姫尊)である。
もともとの「洲干弁天社」の頃は、市杵嶋姫の本地「弁財天」が祀られていたのだろう。
「弁財天」と「市杵島姫尊」は本地垂迹の関係であった。よって、神仏分離の機会に祭神を「弁財天」から「市杵島姫尊」に変更し、港の鎮守・航海安全を祈願する意味で、姉妹合わせて宗像三女神を祀るようになったと推察する。
港町横浜にふさわしい祭神となったわけだ。
厳島神社の御利益
金運・航海安全・交通安全・美容・芸事向上・商売繁盛の御利益を頂けるという。
厳島神社 参拝記録
今回のビジネスホテルは長者町。朝8時、商談先に向かうため関内駅へ。大通りに出ると朱色の鳥居を発見する。こうなっては、参拝しないわけにはいくまい。
この鳥居をくぐって神域に入ると、そこは駐車場である。
本殿の正面にもう一つの鳥居があった。そちらの方が、正面玄関であろう。
正面の鳥居
こちらも朱色の鳥居である。先ほどの鳥居よりも、少し背が低く安定感がある。私はこちらの方が好きだ。
実にシンプルで清潔感のある手水舎である。手口を清めよう。
拝殿
珍しい、朱色の屋根だ。
拝殿内部
内部もシンプル。シンプルなだけに、本殿の扉の金細工が映える。
神紋
これは、「波に三つ鱗」である。鎌倉の銭洗弁財天も、同様の「波に三つ鱗」であったと記憶する。湘南の江島神社の神紋も「波に三つ鱗」であるが、波の部分のデザインが若干異なる。
波の無い、中央の▲が三つ積まれた部分だけの紋を「三つ鱗」といい、北条氏の家紋として有名である。
また、この鱗は龍の鱗であると言われ、水神や龍神・蛇神を祀る神社に使われることが多い。
境内社
銭洗弁財天
瓢箪池に架かる橋と鳥居である。本殿よりもこちらの方が、神域感が高い。
洞窟
本殿の隣に洞窟が設えてあり、小祠が設置されている。「銭洗弁財天」だ。
本殿の祭神は宗像三女神になったが、弁財天はこちらに祀られているということになろうか。
銭洗の泉
洞窟の中に銭洗場がある。意外に水は綺麗だ。笊にお金を入れて水をかけて洗う。そのお金を使うと何倍にもなって帰ってくるという寸法だ。
この洞窟様の場所。これまた意外にも「ほっこり」とした気持ちになれる。
▼それは、この石像の効果かもしれない。▼
神紋といい、洞窟にある奥宮で銭を洗うという趣向といい、鎌倉の銭洗弁財天とよく似ている。
豊受稲荷大明神
銭洗弁財天の右に「豊受稲荷大明神」。
キツネさん
見よ、このキツネの笑顔を。こんな優しい顔をしたキツネは見たことがない。
こちらの稲荷社には、2対で4体の狐が設置されている。そのうち3体が、このような出で立ち。
しかし1体のみ、眉間にしわを寄せた、よく見慣れた狐なのだが、その狐、私には撮影出来なかった。
▼祠の左横に乗っている小さい狐が怖い。▼
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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