金刀比羅宮|虎ノ門|ご利益は金運と縁結び・縁切り。都会にあった、神が鎮まる場所。

2018年1月17日

芝の愛宕山に鎮座する愛宕神社から徒歩で10分。銀座線の虎ノ門駅からだと1分だろうか。

桜田通り沿いを歩くと「虎ノ門琴平タワー」が見える。そして幟が。

このビルの敷地内に本殿があり、このビルの1階が社務所。言い換えれば、神社の境内にある社務所がタワービルとも言える。

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虎ノ門金刀比羅宮 参拝記録

当然ながら水口は龍。そして神紋は「丸に金」である。洗心と刻まれている。心身の禊である。

銅製の鳥居

この鳥居には、四神があしらわれている。「四神」すなわち、四方を司る神獣で、東の「青龍」、西の「白虎」。南の「朱雀」に、北の「玄武」。中央は麒麟もしくは黄龍らしい。

平城京や平安京都の大内裏の南の門を朱雀門と名付けたのは、この思想があるから。

この鳥居は江戸時代から存在しており、まさに神仏習合のシンボルとも言える。

拝殿

権現造りの重厚な拝殿である。二拝二拍手一拝。天津祝詞。

気持ちが軽くなった気がしたのは、気のせいだろうか。

前述の通り、こちらの金刀比羅宮は、断酒祈願に霊験あらたかであったと聞く。私の身についた罪や穢れを断ち切ってもらえたのだろうか。

そういえば、京都の祇園に鎮座する「安井金毘羅宮」は人の縁までも切ってしまう「縁切り神社」として全国に知られる。

金刀比羅宮とは、そのような霊力を持つ神社なのかもしれない。

本殿

本殿の背景には高層オフィスビル。シュールな光景である。

このビルが、虎ノ門琴平タワー。地上26階、地下3階建、最高部の高さは115.2m。1・3・26階は金刀比羅宮の所有とのこと。

そういえば、日本橋人形町の水天宮も、現代的な神社の在り方だ。

喜代住稲荷神社

拝殿に向かって右手に、境内社が2社並ぶ。その一社が「喜代住稲荷神社」(きよすみいなり)。

この稲荷の由緒などの詳細は不明。稲荷神社であるからして、稲荷神が祀られている。宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)か。荼枳尼天(だきにてん)ではなかろう。

金運の神様として、虎ノ門のビジネスマン達の信仰を集めている。

結神社(むすびじんじゃ)

こちらも人気の社である。結神社(むすびじんじゃ)詳細は不明だ。

祭神は結大神(むすびのおおかみ)とされているが、その正体はよくわからない。ヒントとすると、、、

  • 「結神社」(むすぶじんじゃ)(岐阜県)・・・天之御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神を祀る。生産・縁結びの神。
  • 「結大神」(和歌山県)・・・「熊野結大神」(くまのむすひのおおかみ)。熊野速玉大社の祭神であり女神とされる。伊邪那美命であるとも言われている。縁結びの神とされる。
  • 「結社」(ゆいのやしろ)(京都)・・・貴船神社の中宮。「大山津見神」の娘「磐永姫命」を祀る。縁結びの神。
  • 「産日神」(京都)・・・下鴨神社の末社「相生社」の祭神が「産霊神」。縁結びの神。

さて、この結神社は江戸時代からこの地にあり、良縁を祈願する女性自らの黒髪を切って社や神木に結びつけたり折紙を結び付けたりしていたようだ。

現在では、良縁祈願のお守りとともに「赤い糸」が授与され、その赤い糸を結び付けて良縁を祈願するシステムとなっている。

このように、狭い境内ではあるが、見どころ満載の神社であった。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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