河合神社|京都|日本第一美麗の神。鏡絵馬で美人になろう!
河合神社は、高野川と鴨川が合流する地点すなわち「河合」にある神社。
本来の名称は、鴨川合坐小社宅神社(かものかわいにいますおこべそじんじゃ)。延喜式神名帳に記載ある、式内社でしかも名神大社という極めて霊験あらたかな古社なのである。
祭神が玉のように美しい女神様であるからして、現在では「美麗の社」といわれ、美容を祈願する女性の参拝が絶えないという。本記事ではその美麗祈願の鏡絵馬もご紹介しようと思う。
河合神社について
河合神社 概要
- 所在地 〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
- 電話番号 075-781-0010
- 主祭神 玉依姫命
- 創建年 神武天皇の御代(伝)
- 社格 名神大社
- 公式HP https://www.shimogamo-jinja.or.jp/bireikigan/
河合神社 アクセス
MAP
最寄り駅
- 京阪「出町柳駅」徒歩8分
駐車場
- あり(有料)
河合神社の創建
創建年代は不詳ながら、神武天皇の御代にまで遡るという伝承がある。
延喜式神名帳に記載あることから、少なくとも平安初期には存在していたということは言えるだろう。
平安期の太政官符には「御祖と雷別の両神が祀られていた」との記載があるため、上賀茂・下鴨の元社であった可能性もあるという。
元社であるならば、上賀茂神社よりも前、すなわち上賀茂神社の国史における初見の時代である文武天皇の御代までには創建されていたということになろう。
さらには、その上賀茂神社の創建伝承が神武天皇の御代であることから、伝承上としてはこちらも神武天皇の御代もしくはそれ以前ということに、結局のところ落ち着く。
一方で、本来の名称である鴨川合坐小社宅神社 の小社宅(おこそべ)とは、社家の屋敷神を表す、あるいは、賀茂社の社家そのものを表すと言われている。
賀茂社の社家を表しているのであれば、賀茂社と同時期もしくは少しあとからの創祇なのかもしれない。
河合神社の祭神
祭神は、神武天皇の母であるところの「玉依姫命」とされる。賀茂別雷命の母の「玉依姫命」ではないとのこと。
神武天皇の母の玉依姫命は、大いなる海の神「大綿津見神」の娘である。
神話によると、、、
大綿津見神の娘の「豊玉姫命」(玉依姫命の姉)が、天孫「瓊瓊杵尊」の息子「彦火火出見尊」と結ばれて産んだ御子が「鸕鶿草葺不合尊」。玉依姫命は、姉が生んだ御子「鸕鶿草葺不合尊」と結ばれて「神武」を生んだ。 |
河合神社のご利益
で、この「玉依姫命」は玉のように美しい姫であったらしく、「美麗の神」「女性の守護神」として崇敬を集めているわけだ。
美麗以外でも、女性の願いであれば全てOKとのこと。すばらしい!
鏡絵馬
河合神社の醍醐味と言えば「鏡絵馬」。美を追求する女性たちが熱心に手鏡型の絵馬に化粧を施す。
あらかじめ顔のパーツが描かれている手鏡型の絵馬。
これから、そのデフォルトの顔に美しくお化粧を施して、そして奉納するという趣向だ。
鏡絵馬 御化粧室
ここで、手鏡型絵馬に思い思いのお化粧を施す。ほぼ満員の状態であった。
当然ながら、私は中には入れない。。。
完成品
これが奉納された鏡絵馬。
なかなか個性的なものがある。上から2段目中央に、まさしく対照的な2つが並べて置いてある。
左のカッコいいヤツはともかく、右の鼻が▲の、かわいらしいヤツ、これ、もともと書かれていたパーツがあとかたもなく消えている。どんな手を使ったのだろう。。。
そうそう。
鏡絵馬を奉納する際は、絵馬掛けのすぐ横の拝殿内に置かれてある鏡に自分を写してから奉納する手順となっているので、付け加えておこう。
御白石
その拝殿内の鏡の前には、このような白い石が置かれてある。
この石を御白石というのだが、この石を手で触ってから、自分の顔を擦り込むように触ると、色白になれるとか。お試しあれ。
美人水
下鴨神社のカリンの庭で収穫されたカリンで作られたカリン水。もちろん、ご神水を使用。
カリンは、綺麗で若々しい肌を作る果物とされているそうだ。
冷たいのと、あったかいのがあるようだ。
おじさんが飲むのはちょっと気が引ける。よって、味の感想は無しである。
境内社
さて、境内にはいくつかの社が祀られている。
貴布禰神社
殿域数寄塀内、玉依姫命を祀る本殿の左に、ひと回り小さい「貴布禰神社」が鎮座する。
古くから境内に祀られていたとされ、水の神であるところの高龗神(たかおかみ)を祀っている。
玉依姫命が産んだ賀茂別雷神の父親とは貴船神である!
というのが私の考えなのだが、それを裏付ける要素を発見したようで嬉しいのである。
ちなみに、貴船にある貴船神社本宮は永らく上賀茂神社の摂社だった。
任部社
本殿域数寄塀内、「貴布禰神社」の左に、さらにひと回り小さい「任部社」が鎮座する。
任部社(とうべのやしろ)は、昔は専女社(とうめのやしろ)と称した。
こちらは、河合神社の創祀の時から祀られている古社で、「専女」は食物を司る神々を指すと言われている。
しかし現在では、八咫烏命(やたがらす)が祀られている。何故?
六社
境内の左奥に鎮座する六社の合祀殿。
かつて境内に独立して祀られていた社をここにまとめたらしい。それでも茅葺屋根は苔むしており雰囲気がある。
神社名と祭神は次の通り。
・諏訪社・・・建御方神(たけみなかた)
・衢 社・・・八衢毘古神(やちまたひこ)、八衢比賣神(やちまたひめ)
・稲荷社・・・宇迦之御魂神(うかのみたま)
・竃 神・・・奥津日子神(おくつひこ)、奥津比賣神(おくつひめ)
・印 社・・・霊璽(れいじ)
・由木社・・・少彦名神(すくなひこな)
三井社
神門を出た正面、すなわち河合神社本殿と正対するように三井社(みついしゃ)が鎮座する。
下鴨神社の本殿域左手に鎮座する三井神社と同じ祭神である。
・中社・・・賀茂建角身命(かもたけつのみ)・・・玉依媛賣命の父
・西社・・・伊賀古夜日賣命(いかこやひめ)・・・玉依媛賣命の母
・東社・・・玉依媛賣命(たまよりひめ)・・・賀茂別雷神の母
秘密結社 八咫烏
河合神社には、こんな話もあるという程度でお読み頂きたいのだが、、、
この河合神社には、「裏の顔」があると噂されている。
ここは秘密結社「八咫烏」の大本営であり、裏側では、「八咫烏神」「賀茂建角身命」「秦伊呂具」「役小角」「聖武天皇」そして八咫烏開祖の「吉備真備」を秘密裡に祀っているというという噂が、まことしやかにささやかれているのだ。
結社「八咫烏」とは、当時の朝廷を牛耳っていた藤原氏に対抗するために、賀茂氏の祖である「吉備真備」が聖武天皇の密勅を受けて結成した秘密組織であるらしい。
結社「八咫烏」が、陰陽道、宮中祭祀を裏で仕切っていたとされる。直接的に権力闘争の表舞台には立たず、裏で操っていたというわけだ。
信長や家康なども操られていたという見方もある。
しかし、究極の任務は、天皇の命と皇統を裏で守ること。いわば「隠密」。「忍者」にも通じるところがあるのだろう。
皇統を守る。今、まさに萬世一系の国「日本」が直面する課題である。裏で動いているのであろうか、、、
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