修善院|世羅町|一流選手も参拝する、韋駄天を祀るランナーの聖地。
世羅町と言えば、全国に名高い駅伝の強豪校「世羅高校」だ。その世羅高校の強さの秘密は、この修善院の裏山につくられたクロスカントリーコースにあるという。
クロスカントリーは激しい起伏と足場の悪い山道を走る。心肺機能の強化と、筋力強化はもちろんのこと、精神力の鍛錬に素晴らしくいいトレーニングだそうだ。
そして、この森林の綺麗な空気や景観の中を走っていると、時としてゾーンに入ることもあるのだとか。。。
そのクロスカントリーコースのスタート地点でランナーを見守っているのが、走りの神様「韋駄天」。そのご利益にあやかって、陸上選手の参拝が絶えないという。
本堂に奉納された一流選手のランニングシューズが、そのご利益の程を物語っている。
では、ランナーの聖地「世羅」と「修善院」をご紹介しようと思う。
修善院 概要
- 所在地 広島県世羅郡世羅町大字本郷1238
- 電話番号 0847-22-4400(世羅町観光協会)
- 御本尊 未確認(申し訳ない)
- 創建年 不明
- 公式HP なし
修善院 アクセス
MAP
最寄り駅
- 世羅中学校前、世羅高校前、西側口の各バス停から7分~10分
駐車場
- あり(無料)
パワースポット世羅
「修善院」は臨済宗佛通寺派の寺院。臨在宗は禅宗の一つであるからして「禅寺」である。
世羅の盆地に舌のように伸びる丘陵の先端に位置し、その境内からは世羅の町を見渡すことが出来る。
あとからわかったのだが、、、
世羅の盆地には北から舌状に伸びる稜線が幾本もあり、それらは世羅高校がある中心部を向いている。そして、その稜線の先端には寺院もしくは神社が配置されている。
このように、世羅は、幾本もの龍脈が流れ込み、芦田川が龍脈を受け止めるという、まさに「イヤシロ地」の様相を呈している。
だからだろう。世羅は古くから中国地方有数の穀倉地帯だと聞く。世羅全体がパワースポットなのではなかろうか。
修善院 参拝記録
広島エディオンスタジアムで開催された「織田幹夫記念国際陸上競技大会」に我が娘が出場するということで、大阪を朝の3時に出発した。
広島エディオンスタジアムに到着したのが、7時30分。4時間30分のドライブだ。
しかしである。娘のレースは午後3時。ここで時間をつぶすことは不可能だ。であれば、広島と言えば修善院か。
というわけで、来た道を引き返すこと1時間30分。世羅ICを降りた。
カーナビのおっしゃるままに車を進める。世羅ICから10分ぐらいだろうか。山際に建つ修善院に到着した。
修善院の駐車場
境内下に広い駐車場がある。もちろん無料だ。安心して来られたし。
▼駐車場から撮影した全景▼
修善院の山門
こちらが山門。隅々まで綺麗に清掃された、清浄なお寺であると感ずる。
修善院の本堂
こちらが本堂。この中にご本尊が安置されている。ご本尊は「韋駄天」ではない。
いろいろと準備があるらしく、本堂の中に入るには予約が必要とのこと。アスリートのランニングシューズはこの中に、、、
うーん、ここまで来て、、、
張り紙に書かれた電話番号に電話を入れた。大阪から娘の健脚祈願のためにやってきたこと、御守りが欲しいことなどをお話すると、わざわざ駆けつけてくれた。なんと優しい和尚さんだろうか。
しかも、駆けつけてくれただけではない。本堂の中にも入れて頂き、シューズを見せせてもらえただけでなく、境内にある韋駄天像の前でのご祈祷まで。。。
非常にご迷惑をお掛けしたようで、本当に恐縮である。皆さんは、必ず予約を入れてから訪れていただきたい。
奉納シューズの展示
これが、一流選手が奉納したランニングシューズ。
そしてそしてこれが、みんなの憧れマラソン三人娘、「野口さん」「高橋さん」「有森さん」のシューズだ。
他にも、往年の名選手「君原さん」「瀬古さん」「宗兄弟」、「コケちゃった~」で有名な「谷口さん」など懐かしいお名前もあるかと思えば、「山縣さん」「大迫さん」「鎧阪さん」などの現役バリバリのお名前も。
ご本尊そっちのけで、これらのシューズに見入る私であった。
韋駄天さん
本堂に向かって左奥に、韋駄天の石像がある。石造りの韋駄天像は、日本でここだけらしい。
和尚さんとともに線香をあげて合掌し、般若心経を読経する。。。そして、娘の健脚を祈る。。。
爽やかな風が吹いてくる。いい空気だ。
すぐ左を通るクロスカントリーコースを世羅高校陸上部の面々が走っていった。
最後に
再び本堂にご挨拶申しげ振り返ると、美しく整えられた庭園越しに世羅の町が見える。
若きアスリートの躍動するパワーと元気な声、そして弾む息遣いが聞こえてきそうな、世羅の町はそんな活気に満ち溢れた所であった。
強くなるはずだ。世羅高校。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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