大屋都比賣神・大屋津姫命(おおやつひめ)|五十猛命の可愛い妹①
大屋都比賣神は、日本神話に登場する神。素戔嗚尊の御子神である「五十猛命」の妹とされる。
五十猛命と共に日本中に樹木の種を蒔いて回った女神で、紀伊国に祀られている。
目次
大屋都比賣神の概要
大屋都比賣神の神名
- 大屋都比賣神(おおやつひめ)
- 大屋津姫命(おおやつひめ)
- 大屋姫命(おおやひめ)>>>先代旧事本記、ホツマツタエ
大屋津姫命=大いなる家屋の女神という意味になろう。
大屋都比賣神の神格
- 木の神
- 家屋の神
- 船の神
- 生殖の神
五十猛兄妹の神格「木の神」の一つの側面、木で造られる家屋を神格化したということか。
大屋都比賣神のご利益
- 住宅の守護
- 船・車の守護
- 木製道具の守護
- 薪・炭の守護
- 子宝
木製のものであれば何でも守護して頂けそうである。
また、種を蒔いて大きく育てたことから、子宝のご利益も期待したいところだ。
大屋都比賣神の系譜
- 父>>>素戔嗚
- 母>>>不明
- 兄>>>五十猛命
- 妹>>>都麻都比賣命
ホツマツタエでは、兄を「大屋彦」(五十猛)とし、その妹として「大屋姫」とある。
同じ大屋に、彦と姫。まさしく対となる男女神であるからして、兄の五十猛命とは夫婦の関係であったと考えることもできよう。
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大屋都比賣神の登場する神話
日本書紀 第八段 五節
素戔嗚尊の子を五十猛神と言い、妹を大屋津姫命(おほやつひめのみこと)、次が柧津姫命(つまつひめのみこと)と言う。
この三柱の神も、樹木の種を国中に蒔いた。
そして三柱の神は紀伊国に渡って、そこで祀られている。
先代旧事本紀
素戔嗚尊の子神を紹介する部分。
天照太神との誓約で生まれた「宗像三女神」の次に、、、
素戔嗚尊の子の次は、五十猛神である。または大屋彦神という。
次に、大屋姫神。
次に、抓津姫神。
以上の三柱の神は、紀伊国に並んで鎮座されている、すなわち、紀伊国造が斎き祀る神である。
なんと「紀伊国造が斎き祀る神である。」と書かれてある。
これは、日前神宮・国懸神宮を祀る以前の紀伊国造が祀る神は、この三柱の木の神々だったということが言いたかったのだろうか。
大屋都比賣神を祀る神社
伊太祈曽神社(和歌山市)
兄の五十猛命の脇殿に祀られている。
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