高津宮|縁切り坂と縁結び坂。断層が造り出すパワースポットである!

2018年2月27日

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高津宮 概要

高津宮は、大阪市中央区にある古社である。創建は866年。清和天皇の勅命により古代の都「難波高津宮」の遺跡を探索したとき、「その場所」に社殿跡が発見された。それをもって創建とする。

「その場所」というのが、実は明確ではないのだが、有力な説は「難波宮旧跡」を中心とする馬場町あたりであろうとする説だ。

その後時を経て、豊臣秀吉による大阪城築城の際、現在地である比売古曽神社境内に遷座した。比売古曽神社は高津宮の境内摂社に地主神として祀られた。

祭神

主祭神は、難波高津宮を造営した仁徳天皇。左座には、祖父の仲哀天皇、祖母の神功皇后、父の応神天皇。右座には、后の葦姫皇后、長男の履中天皇を祀っている。ビッグネームである。

高津宮も上町台地・上町断層の上にあり、西側に大きな段差がある。段差があるから坂がある。

縁切り坂

というわけで、西側から境内に上がるには、急な階段を登ることになる。明治初期は北西の角に坂道があり、それが「三曲がり半」であったことから、「三曲がり半」⇒「三下り半」⇒「離縁状」と連想され、「縁切り坂」と呼ばれた。これではイメージが悪かろうということで、現在は「悪縁を切る」と表現している。ちなみに、現在は曲がっていない。

縁結び坂

明治の後期、その北西の角にある「縁切り坂」の右側、つまり西側の斜面に別の坂道が作られた。その坂道とは、段差下から見たら二等辺三角形になっている。「相合坂」と名付けられ、男女がそれぞれ左の階段からと右の階段から登る。斜面の途中でその左右の階段が合流する。合流地点でうまく合えれば、二人の相性は良いとする。よって「縁結び坂」ともいう。まあ、いいだろう。

富くじ(宝くじ)

ここ、高津宮は、上方落語「高津の富」の舞台である。

淀屋橋のみなみ大川町にあった宿屋に「鳥取の大金持ちだ」と大ホラ吹きまいて宿賃を踏み倒そうとする男がやってくる。大金持ちと言った手前、宿のおやじにすすめられた富くじを断り切れず、なけなしの一分でくじを買ったところ、その富くじが千両当ったからアラ大変、、、

公式HPより

富くじの抽選会場となっていた高津宮では、正月のとんど祭りで「昔ながらの富くじ」を開催しているらしい。

高津宮に参拝してから宝くじを買うと、当たるかもよ。

そのほかにも、いくつかの落語の演目に登場する高津宮。昔から多くの人々が集う賑やかな宮であったため、題材にされてきたのであろう。参集所は「富亭」という落語会を行う場にもなっているほどだ。

今日も近隣のオフィスビルで働く人たちであろうか、境内で弁当を食べている男女で賑わっている。

人が自然と集まる場所、これもパワースポットである目印・証しであろう。

 

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高津宮 参拝記録

地下鉄谷町9丁目駅を降りて谷町筋を北上。一つ目の角を左(西)に曲がると下り坂となる。うっかり、この角を行き過ぎると緑色のビルが見えてくる。この緑色のビルには若い頃よくお世話になったものだ。。。このブルが見えたら行き過ぎた印。引き返そう。

一の鳥居

話がそれたが、その下り坂の途中右手に鳥居がある。表参道入口だ。

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高津宮公園

鳥居をくぐると、真っすぐに参道が伸びており、その両側が公園になっている。

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いい公園だ。しばし、公園のベンチに座って目を閉じる。柔らかい空気に満たされおり、癒されること間違いない。

梅乃橋

これは、梅乃橋という。上町台地の湧水が川となってこの下を流れていたらしいが、現在、川は無い。この川は梅川と呼ばれていて、道頓堀へ流れ込んでいたらしい。このあたり一帯は梅の名所として知られていたとのこと。

大阪名物「粟おこし」のパッケージの梅マークは、天満の天神さんではなく、この梅の花が由来だとも言われている。

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ここから、神域へ入る。

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拝殿

階段を上がると、正面に拝殿。南向きである。

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賽銭箱の向こう側まで入れるので、本殿を祭壇を間近に、祈ることができる。荘厳・厳粛な空気感がみなぎっている。ご神徳は、庶民の生活を案じて徳政を行ったという神話に基づき、「家内安全」が第一だと私は思う。

比売古曽神社

本殿の左手には、地主神として祀られている、この地にもともといらっしゃった比売古曽神社がある。地元のおじさんは、この摂社である比売古曽神社のみ参拝して帰っていかれた。よく知っていらっしゃる。地主神様こそ、この地域の守り神なのである。

祭神は下照比売命。阿加流比売神とも

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この摂社の右手に、桂文枝師匠の石碑がある。私はあまり興味がない。

仁徳庭園

本殿裏側に続く路地は「仁徳庭園」への入口になっている。本殿右側に回り込むと、極めて小さい庭ではあるが、参道の梅乃橋のミニチュアのような庭が設えてある。ベンチがあるので、しばしの休息をとる。

本殿と高倉稲荷の社に挟まれたこの空間、思いのほかいい気である。言い換えると、気持ちがいいのである。隠れパワースポットである。ふと思うに、ここが一番の高見ではないだろうか。

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そうそう、ちょうど本殿裏の中央に、拝所が作られていた。本殿裏の拝所は私の好むところ。なぜかというと。得した気分になれるからである。小さい自分。。。いやいや、強いパワーを感じる確率が高いからなのだが。。。

高倉稲荷神社

ここから先は、朱塗りの社が続く。まずは、高倉稲荷神社。

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「商売繁盛」「芸能の上達」の祈願に、多くの人の崇敬を集めている。ここも「高倉狐」という落語の舞台である。
非常に綺麗にされている。しばしば、摂社の稲荷社にまで心配りが行き届かない神社を目にするが、残念である。こうあるべきである。そういう意味でも、こちらの稲荷神社は霊験あらたかではなかろうか。

安井稲荷神社

そのとなりには、安井稲荷神社。「安産守護」と書かれてある。こちらも同様、綺麗に清められている。

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さてさて、高倉・安井の両稲荷神社の間に、鳥居があり、先には下り階段が見える。

谷末社

今までの明るい空気感とは一線を画す、別世界がここに広がっている。ひとことで言うと「陰気」であろう。

降りてみると「谷末社」。ちょうど谷間にある社だから谷末社なのであろう。

 

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祭神は、白菊(草野姫命)、千年(大市姫)、常高(大山祇)の三大神

大山祇神は、有名な山の神。
草野姫命は、大山祇の妻。別名「野椎神」。和歌山の日前宮摂社「深草社」にも祀られている。
大市姫命は、大山祇神の娘で、須佐之男尊の二番目の妻。大歳神と倉稲魂命をもうけた姫神。

国津神である。

市場の繁栄と、子宝のご利益を求めるのである。

陽石と陰石

そして、斜面の中腹には、陽石と陰石。男性と女性を表しているらしい。

私には、どちらが男性を表し、どちらが女性を表しているか、よくわからないのだが。。。

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いずれにしても、子宝のご利益を求めていることは間違いないであろう。

  • 所在地  大阪市中央区高津1丁目1番29号
  • 電話番号  06-6762-1122
  • 最寄り駅  大阪市営地下鉄 谷町線・千日前線 谷町9丁目駅
  • 主祭神  仁徳天皇
  • 創建年  866年
  • 社格   式内社(大社)県社
  • ご利益  縁結び、縁切り、家内安全、商売繁盛、子宝
  • 公式HP   http://www.kouzu.or.jp/index.html