子安神社|八王子|西東京で安産祈願ならココ!

2018年6月28日

子安神社は八王子市明神町に鎮座する八王子最古の神社である。

京王八王子駅前の飲食店やビルが立ち並ぶエリアの、ちょっと裏側が鎮座地。この鎮座地の地名「明神町」は、こちらの旧名「子安明神」が由来となっている。

JR中央線を挟んで南側には「子安町」という地名がある。こちらの由来は、子安明神の別当「福傳寺」があったから。

その福傳寺は、現在「子安神社」の隣に移転している。

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子安神社について

子安神社 概要

  • 所在地   東京都八王子市明神町4丁目10−3
  • 電話番号  042-642-2551
  • アクセス  京王八王子から徒歩3分。
  • 駐車場   あり(無料)
  • 主祭神       木花開耶姫命
  • 創建年      759年
  • 社格   郷社
  • 公式HP   http://koyasujinja.or.jp/index.html

子安神社 アクセス

京王八王子駅から、、、
  • 京王八王子駅下車
  • 地上に出て、左へ
  • 「保健所前」交差点の九州ラーメンを右へ
  • ドン付きが船森公園なので左へ

駅から船森公園近くまで地下道があるようだ。

JR八王子駅から、、、
  • JR八王子駅下車
  • 北口から出てバスターミナルの右端へ
  • ECCのビルから北へ
  • トランクルーム(キュラーズ)を右へ

MAP

子安神社の創建

奈良時代の759年、橘右京少輔という人が皇后の安産祈願ために創建した

と伝わる。

平安末期の頃。八幡太郎こと源義家が奥州に下行する際に、境内に欅を船の形に植樹して戦勝を祈願した

と伝わる。これが「船森」の地名の由来である。

江戸時代には徳川家の信仰篤かった。子安神社の紋が「三つ葉葵」であるのはそのためだ。

子安神社の祭神

主祭神として木花開耶姫命を祀り、天照大神、素戔嗚尊、奇稲田姫命、大山咋命を合わせて祀る。

木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

大いなる山の神「大山祇神」の娘にして、天孫「瓊瓊杵尊」の妻、そして市杵嶋姫と並んで美人の代名詞となっている。

木花開耶姫命は瓊瓊杵尊と結婚した日に、一夜にして妊娠したため、瓊瓊杵尊が「他の神、しかも天津神ではなく国津神の子ではないか?」と疑う。

これに対して木花開耶姫命は、次のように言い放ち、見事に潔白を証明したという。

「そんなに疑うなら、産屋に火を放って炎の中で産んで見せましょう。お腹の子が天神の子ならば、きっと無事に産まれてくるでしょう!」

さすがは大いなる山の神の娘である。肝が据わっている。

富士山本宮浅間大社の主祭神でもあるように、富士山を司っている。噴火を抑えておられるという解釈だ。

天照大神(あまてらすおおみかみ)

日本の総氏神として伊勢の内宮に祀られている。皇室の祖神すなわち「皇祖神」で、かつての伊勢の神宮は皇室のみに参拝が許されていた。

天照大神からみて主祭神は、孫の嫁ということになろう。

素戔嗚尊(すさのおのみこと)

天照大神の弟。豪快かつ粗野だったため高天原から追放された。出雲に降臨したのちは、その勇猛さに優しさが兼ね備わり、出雲から九州にかけての大王となった。

国津神のトップとして出雲大社に祀られている大国主命は素戔嗚尊の後継者。

神仏習合思想の中で「牛頭天王」やら「蘇民将来」と習合。以降「疫病除け」「厄除け」の神として全国各地に「牛頭天王社」あるいは「祇園社」という名称で祀られることとなる

奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)

奇稲田姫命は、素戔嗚尊の妻神である。八岐大蛇に生贄として捧げられる寸前で素戔嗚尊に助けられた。

大山咋命(おおやまくいのかみ)

素戔嗚尊の御子「大歳神」の御子。山の神であり、かつ農業の神である。

比叡山の麓、琵琶湖の畔にある「日吉大社」、嵐山は桂川の畔にある「松尾大社」の主祭神として祀られ、江戸城の鎮守である赤坂山王「日枝神社」も大山咋神を祀っている。

子安神社のご利益

最大のご利益は、もちろん「安産」である。

底抜け柄杓

10,000円以上のコースで安産祈願を受けると、底抜け柄杓が授与される。

文字通り「底がない柄杓」である。これで水をすくうと、当然ながら底からジャーと抜ける。

水が抜けるが如く、滞りなくスッ~と生まれますように!

ということのようだ。

  • 本殿右前の神水殿に参拝する。
  • 安産を願いながら、底なし柄杓で神水を3回すくう。
  • 柄杓置きに底なし柄杓を奉納する。

というシステムである。

柄杓は持って帰らずに奉納するのだ。持って帰っても使い道は無い。

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子安神社 参拝記録

京王八王子駅から徒歩2分。JR八王子駅からでも徒歩7分あれば到着する。

今日は朝から雨。そこそこの本降りである。雨の日の参拝は基本的には好まないのだが、天気のことなので仕方ない。

拝殿

この雨の中でも、安産祈願のご祈祷を受けておられる家族が2組。こちらの神社がいかに有名であるか、よくわかるのである。

遠慮しながら、二拝二拍手一拝。

神水殿

木花開耶姫命の木造が安置されており、その前に神水が湧く。

底なし柄杓による祈願システムは先に述べた通りだ。

左手の「祈願」に奉納するのだろう。

そして無事に産まれた暁には腹帯の奉納とともに柄杓も新たに「御礼」の方に奉納するというシステムなのだ。

柄杓のみを2,000円で購入することになる。

安産祈願で10,000円~。御礼参りで2000円。合計12000円。

なかなかもって、チャッカリしたシステムだ。

橘社

神水殿と対になるような位置に、橘社がある。

創祀者と伝わる「橘右京少輔命」が、創造・英知の神、学問の神として祀られている。

厳島神社

境内の右手に作られた池の畔に鎮座するのが「厳島神社」。かつては「舩森弁財天」と称した。

祭神は「市杵嶋姫命」で、芸能の神として祀られている。これはまさしく弁財天のご神徳によるものだろう。

八王子遊郭のお姉さん方も参拝したに違いない。

本殿裏手の境内

本殿と社務所をつなぐ渡り廊下の下をくぐって本殿の裏手に回ると、正面に「金刀比羅神社」、右手に「末社五社」、右手には木に隠れて見えないが「葦船社」がある。

少し、雰囲気が異なる。あまり入りたくない世界だ。

金刀比羅神社

祭神は大物主神。

金比羅神社に祀られる場合の「大物主神」は、海上安全の神である。

三輪神社に祀られる場合の大物主神とはちょっと違う。と私は理解している。

さて、大物主神を祀っているのに、大黒神の看板が掲げられてある。

その理由は、

大物主神は大国主命の奇魂・幸魂である

という記紀の記述と、

大国主命と大黒天が習合関係にあった

ことを組み合わせて、

大物主神=大国主命=大黒天

と解釈したからであろう。

ちなみに、明治に発生した八王子の大火や第二次大戦の戦火にも焼失しなかったため「火災除けの神」としても信仰を集めている

末社五社

右から順に、、、

石神社・・・祭神は、大国主の協力神「少彦名命」で、咳止めの神らしい。

白山神社・・・祭神は、菊理媛命こと「白山比咩命」で、歯の守り神という。

稲荷神社・・・祭神は、保食神で生業・商売の神。納得。

御嶽神社・・・祭神は、根源神であるところの「国常立尊」で、眼病の神とのこと。

第六天神社・・・祭神は、神代七代の六代目「面足尊と惶根尊」で、足腰の神だとか。

葦船社

葦船社の祭神は、日留子神(ひるこのかみ)。

葦船とひるこ

古事記によると、伊邪那岐・伊邪那美の神生みの最初のこと。性交に至るまでの段取りの不手際で、不具の子が生まれた。名を蛭子(ひるこ)という。夫婦は、葦で作った船に乗せて海に流した。

葦船社のご神徳

こちらの日留子神は早産・流産などで生まれてくることが出来なかった子供たちの神霊を守護する神として祀られている

この社「何度撮り直しても、斜めにしか撮影できなかった」ということを付け加えておこう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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