花園神社|日本一の新宿を支えるパワースポットの御利益とは?

2017年9月16日

花園神社は、新宿5丁目「ゴールデン街」の裏手に鎮座する。

江戸時代、甲州街道沿いに新設された宿場「内藤新宿」が開かれて以来、宿場の守り神として祀られてきた。現在では日本一の歓楽街である新宿の総鎮守

まさに、新宿の発展を支えてきた神社と言えよう。

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新宿花園神社について

花園神社 概要

  • 所在地    東京都新宿区新宿5丁目17番3号
  • 電話番号   03-3209-5265
  • 主祭神    倉稲魂神 合祀:日本武尊、受持神
  • 創建年           不明
  • 社格     旧郷社
  • ご利益    商売繁盛、夫婦和合・子授け、芸能上達
  • 公式HP    http://www.hanazono-jinja.or.jp/

花園神社 アクセス

MAP

最寄り駅

  • 丸の内線・副都心線「新宿三丁目駅」 徒歩1分
  • JR「新宿駅」 徒歩7分

駐車場

  • なし

花園神社 祭神とご利益

現在は、本殿に「倉稲魂神」「日本武尊」「受持神」を祀る。

倉稲魂神(うかのみたまのかみ)

日本書紀では「倉稲魂神」、古事記では「宇迦之魂神」と記述されている、穀物・食物の神である。現代では、商売繁盛の神として祀られることが多い。

稲荷神社の総本宮とされる伏見稲荷大社の主祭神だが、こちらの倉稲魂神は、吉野からの勧請とされている。

大和郡山の源九郎稲荷(日本三大稲荷)の元と噂される、吉野金峯山寺境内の「導之稲荷」を勧請したのだろうか。。。

日本武尊(やまとたけるのみこと)

日本武尊は12代景行天皇の皇子で、14代仲哀天皇の父。

日本全土の平定を目指して熊襲征討や、三種の神器の一つ「草薙剣」を引っ提げての東国征討武勇の誉れ高い伝説の英雄である。

全国の大鳥神社の祭神で、「戦勝の神」すなわち「武神」である。

受持神(うけもちのかみ)

保食神(うけもちのかみ)ともいう。ウケとは、豊受大神のウケ、宇迦之魂神のウカと同様で、食物の意味を持つ。よって、こちらも「穀物・食物の神」である。

花園神社 創建

内藤新宿が造営される前から「稲荷神社」が存在していたといわれている。その頃の鎮座場所は現在の伊勢丹あたりだったらしい。

江戸時代の寛政年間、その場所が朝倉家の下屋敷となったため、稲荷神社は朝倉家の下屋敷内に取り込まれた形となり、庶民の参拝が不可能となった。

氏子から幕府に訴えたことにより、尾張藩下屋敷内の庭園に遷座。その庭園には花が咲き乱れていたことから「花園稲荷神社」と呼ばれるようになったとか。

昭和3年、新宿4丁目の雷電稲荷神社(受持神)を合祀。昭和40年に、末社の大鳥神社(日本武尊)を合祀。これをもって、現在の三柱を祀る「花園神社」の誕生である。

ちなみに、雷電稲荷神社の跡地は「新宿高校」の西隣にあり、現在、鳥居と祠が再建されている。

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花園神社 参拝記録

新宿に宿泊するのは5年ぶりであろうか。かつて東京単身赴任中には、何度となく参拝させていただいた。

日本一の歓楽街「新宿歌舞伎町」の隣にある神社ということで、他の神社では遭遇することのない出来事もあった。

そう。

思わぬところに、思わぬ服装をした若い女性が、思わぬ体勢で、得も言われぬ目つきで、私を見つめて、怪しげに微笑みかけてくる。

これが、天王寺公園から堀越神社へ向かう坂道とか、ホワイティ梅田の地下噴水前あたりとか、難波の新歌舞伎座の裏手あたりなら、事情は呑み込める。こちらも対応の仕方もあろうというものだ。

しかし、ここは神聖なる神社。しかも昼間だ。さすがの私もたじろぐ他なかった。。。

そんなことは、どうでもいい。

社標

花園神社境内に入るルートは3か所。

一つはこの大鳥居。境内東側「明治通り」に面している。

社標には「花園稲荷神社」とある。歴史ある稲荷神社時代の名称だ。

▼夕方になると、灯篭に明かりが灯る。

撮影時刻は、夕方17時30分。ギリギリセーフとしよう。本来は16時以降に神域に立ち入ることはしないのだが、不夜城「歌舞伎町」である。18時まではOKとしようではないか。

夫婦和合 威徳稲荷神社

内表参道の途中に、末社「威徳稲荷神社」が鎮座する。

ここは夫婦和合に抜群のご利益ありと聞く。そのわけは、、、

早速参拝しようではないか。そして念入りに。

鳥居を見上げると。。。

神額の後ろに、大きな木製の男根が掲げられている。

▼威徳稲荷大明神の祠

祠の裏側には。。。

石製の男根がそそり立っている。すばらしい。

夫婦和合の秘訣は、男次第ということか!がんばれ男ども!ということか!

ちなみに、こちらの稲荷神社は女性からの信仰が厚いとのことだ。なぜ?

がんばれ男!

拝殿

鉄筋コンクリート造りの拝殿である。白壁と朱の柱、そして神額の金。コントラストが鮮やかで美しい。

どうやら、外国人が私の所作を見ているようだ。ここはひとつ、神の子日本人の精神的支柱「参拝作法」を外国人に見せつけてやろうではないか。

二礼二拍手一礼。天津祝詞奏上。再度、二礼二拍手一礼。

いつもより念入りに、仰々しく、参拝する私。

どやっ!と、振り返るも、外国人はもうすでに姿を消していた。。。ちょっと恥ずかしい。

本殿

ゴールデン街から入るルートは、この本殿の横の鳥居である。

▼裏の鳥居

納大明神(おさめだいみょうじん)

古いお札やお守りを納める場所と思いきや。。。

「腹の立つ事なども当神社にお納め下さい」との事。なかなか、粋な計らいである。

この納大明神の裏に「雷電稲荷神社」の社標が移設してある。納め大明神とは「受持神」のことだろうか。

芸能浅間神社

大鳥居の北側、境内の端っこに「芸能浅間神社」が鎮座する。

祭神

祭神は「木花開耶姫命」。富士本宮浅間大社の主祭神である。水の神であり、噴火を鎮めるために富士山に祀られた神。

瓊瓊杵尊の妻となり、一夜で身ごもった。よって、妻の守護神、安産の神、子育ての神として各地の「子安神社」にも祀られる。伊勢の内宮の「子安神社」が有名だ。

ところが、こちらは「芸能の神」として祀られている。これは珍しい。

花園神社境内では、舞踊や演劇が盛んにおこなわれていたということもあり、摂社にまつられる「木花開耶姫命」に、芸能関係者の参拝が多かったから、芸能の神となったという。

芸能の神と言えば「弁財天」=「市杵嶋姫命」

「市杵嶋姫命」も「木花開耶姫命」も、その美貌はよく知られることろである。がゆえに、これでいいのである。

芸能浅間神社の玉垣

神社の周囲を玉垣のように張り巡らされた朱色で名前が書かれたプレート。

八代亜紀さんや、唐十郎さんなどの大御所から、ずうとるび江藤さん(現在は劇団アバウト座長)なんていう懐かしい名前、中川翔子さんといった今をときめく芸能人の名前がズラリと並んでいる。スギちゃんもあった。

この玉垣の奉納料は、2年間の掲示で1万円。安い。

ちなみに、花園神社の拝殿内において「ヒット祈願」のご祈祷も受け付けてくれる。初穂料は5000円~。

南面の鳥居

唐獅子

南面の鳥居そばに「唐獅子」が安置されている。文政4年(1812年)鋳物師村田整珉の作で新宿区の指定有形文化財とのこと。

折角なので、裏門から出てゴールデン街を散策しよう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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