速秋津日子神(はやあきつひこ)速秋津比売神(はやあきつひめ)|港を司る夫婦神
速秋津日子神・速秋津比売神は、日本神話における伊邪那岐命・伊邪那美命の神生みで生まれた神。兄妹であり、夫婦である。
目次
速秋津日子神・速秋津比売神について
速秋津日子神・速秋津比売神の神名
- 速秋津日子神・速秋津比売神>>>古事記
- 速秋津日命(はやあきつひのみこと)>>>日本書紀
速秋津日子神・速秋津比売神の神格
- 水戸(港)の神
- 河口の神
- 祓いの神
速秋津日子神・速秋津比売神の神徳
- 厄除開運
- 航海安全
- 海上安全
速秋津日子神・速秋津比売神の系譜
- 父>>>伊邪那岐命
- 母>>>伊邪那美命
- 兄・夫>>>速秋津日子神
- 妹・妻>>>速秋津比売神
- 子>>>
- 沫那藝神・沫那美神 (河口付近の水面を表す神)
- 頬那藝神・頬那美神 (河口付近の水面を表す神)
- 天之水分神・国之水分神 (河の水流を司る神)
- 天之久比奢母智神・国之久比奢母智神 (水を汲み上げる神)
このように、河口を司る神から、港の安全を司る神と農業用水を司る神が生まれた。
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速秋津日子神・速秋津比売神が登場する神話
誕生神話
誕生に関する記述は、あっさりしたものだ。
このように、伊邪那岐命と伊邪那美命が国々を生み終って、さらに神々を生んだ。その生んだ神々の神名は、まず大事忍男神、次に、
・・・・・(家宅六神の名が並ぶ)・・・
次に海の神の大綿津見神を生み、次に水戸神、その名も速秋津日子神を生み、次に妹の速秋津比売神を生み、・・・(と、数柱の神名が続く)。
水戸神と明記してもらっているのでわかりやすい。
大祓詞
毎年6月と12月の末日に行われる大祓神事の際に、罪や穢れを祓うために唱えられる「大祓詞」にも登場する。
早川の瀬に坐す。瀬織津比売と伝ふ神。大海原に持出でなむ。 此く持ち出で往なば荒潮の潮の八百道の八潮道の潮の八百曾に坐す。速開都比売と伝ふ神。 持ち加加呑みてむ。
意味は、、、
(祓われた罪穢れは、、、)
流れの速い場所に坐す「瀬織津姫」という神が、海へと流してくれる。そして、その罪穢れを、激しい潮流が幾筋も集まる渦の中に坐す「速開都比売」という神が呑み込んでくれる。
およそ、このような内容かと思う。
このようなことから、祓いの神という神格を持つとされるのである。
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