代々木八幡宮|渋谷区|末社「出世稲荷」の御利益は仕事運の上昇だよ!

2017年9月17日

代々木八幡宮は、渋谷区代々木5丁目の小高い丘に鎮座する旧村社である。

境内の発掘調査で縄文時代の住居跡が発見された。おそらくは古代において、この場所で祭祀が行われていたことは想像に難くない。

明治神宮からほど近い立地で、世間の認知度は高いとは言えなかったのだが、境内末社の出世稲荷が仕事運上昇のパワースポットとしてマスコミに取り上げられたため、それ以降、全国的に知られるようになった。

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代々木八幡宮について

代々木八幡宮 概要

  • 所在地    東京都渋谷区代々木5丁目1-1
  • 電話番号   03-3466-2012
  • 主祭神    応神天皇 配神:天照大神、白山大神
  • 創建年           1212年
  • 社格     旧村社
  • 公式HP    http://www.yoyogihachimangu.or.jp/

代々木八幡宮 アクセス

MAP

最寄り駅

  • 地下鉄千代田線「代々木公園駅」徒歩5分
  • 小田急小田原線「代々木八幡駅」徒歩5分

駐車場

  • あり。10台程度

代々木八幡宮 祭神

代々木八幡宮の主祭神は、もちろん「応神天皇」である。配神として「天照大神」「白山大神」が祀られている。

応神天皇

応神天皇は、15代天皇。その子が仁徳天皇。

全国の八幡宮の総本宮とされる宇佐神宮では「八幡大神=誉田別命」として祀られている。

平安京の造営に際して、宇佐神宮から山城國と河内國の国境ちかくにある男山に勧請され「石清水八幡宮」が誕生。「国家鎮護の神」として、さらには皇室の宋廟として祀られてきたのも「八幡神」応神天皇である。

14代仲哀天皇と神功皇后の御子とされているが、実は神功皇后と武内宿禰(住吉神)の子であるとも言われている。

そして、神功皇后の「神」と武内宿禰の「武」。あわせて「神武」。初代天皇の名となる。

初代神武天皇は創作なのか、初代天皇は誰なのか、10代崇神天皇なのか、15代応神天皇なのか、、、

天照大神

言わずと知れた、伊勢の神宮内宮に祀られる、日本の総氏神とされる神だ。

明治期に、代々木村の天祖神社を合祀したもの。

白山大神

白山神社に祀られる「白山比咩神」、すなわち、菊理姫神(くくりひめ)である。

こちらも、明治期に代々木村の「白山社」を合祀した。

菊理姫神は、日本書紀の一書に登場するのみで、謎めいた女神である。

伊弉諾尊が黄泉の国にいる死んだ伊弉冉尊に会いに行ったとき、その変わり果てた姿を見て逃げ帰る。

泉津平坂で、追ってきた伊弉冉尊と口論になった時、菊理姫神が現れ、伊弉諾尊に何かを言った。

伊弉諾尊はその言葉を褒めた。そして帰っていった。

たったこれだけの記述である。

ここから想像して、縁を取り持つ神、万事を丸くまとめる(くくる)神とされる一方、

穢れを祓う神死者を生者の間を取り持つ巫女・シャーマン・イタコのような神ともされている。

代々木八幡宮の創建

鎌倉幕府2代将軍「源頼家」が暗殺され、その側近「近藤是茂」の家来「荒井智明」が代々木野に隠匿しながら菩提を弔っていた。

1212年、その「荒井智明」に八幡神の託宣が降りる。

そこで鶴岡八幡宮から勧請をうけて、元八幡(元代々木から西原あたり)に祠を創建したのが始まりであるという。

現在地に遷座したのは、江戸初期(1671年)のこと。

代々木八幡宮の御利益

神社HPによると、「厄除開運」「産業・文化の発展と守護」「渡航安全(交通安全)」「安産」「子育て」「家内安全」「怨霊退散」と多岐に渡る。

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代々木八幡宮 参拝記録

代々木八幡宮は、小田急線の代々木八幡駅もしくは地下鉄千代田線の代々木公園駅から北に5分ほど歩いた小高い丘に鎮座している。

山手通り沿いに歩くとすぐに鎮守の森が見えてくる。

一の鳥居

駅から近いとは言え夏のこと。汗が噴き出す。

しかし鳥居を一歩入ると。。。一転。清涼な空気が、全身を癒してくれる

緩やかな勾配の内参道を、ゆっくりと登ろう。

鳥のさえずり、セミの鳴き声、時折流れる涼やかな風。大都会のど真ん中で味わう、この特別な時間を満喫するべきである。ゆくりと登ろう。

坂道は左にカーブする。そのコーナーには「庚申塔」と案内板がある。そこを入るとお寺だ。今回は遠慮しておこう。

二の鳥居

さあ、コーナーを曲がると、二の鳥居越しに拝殿が見える。光を浴びて浮かび上がって見える。

参道の左手には、縄文時代の住居が復元してある。あとで見学しよう。

鳥居をくぐり、手水舎へ。

手水舎

東京の手水舎では、網でガードされたタイプの水盤を目にする機会が多い。

関西ではあまり見ない。と思う。

拝殿

コンパクトながらシャープな印象を与える「質実剛健」といった感じの拝殿である。

二礼二拍手一礼。天津祝詞奏上。

拝殿の右側に鳥居が見える。

鳥居をくぐると正面に、三社造りの社がある。

境内社

天神社・榛名社・稲荷社

向かって左から、

  • 稲荷社・・・豊受大神
  • 天神社・・・菅原道真公
  • 榛名社・・・日本武尊

いずれも明治期の1村1社政策を受けて近隣より遷座・合祀されたもの。

仕事運上昇 代々木出世稲荷社

この3社の右手、一段高い場所に「出世稲荷社」がある。

ここが、仕事運上昇のパワースポットと謳われる稲荷社である。

太平洋戦争末期の大空襲によって焼け野原となった氏子地区の稲荷社をここに集めて合祀したものとのこと。軽々しい気持ちでの参拝は慎むべきと思った。

多くの人々の悲しい出来事が集約されている場所であり、でも、復興への希望を願った祠でもあるのだろう。絶望と希望の念が吹きこまれた祠と考えよう。

たくさんの狐像が置かれている。

このように狐像が群れている様を目撃した場合、およそ、多少なりとも異様な光景と感じられるものだが、こちらの狐達からは、そのような雰囲気な出ていない。

敬意を込めて、二礼二拍手一礼。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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