大綿津見神(わたつみ)豊玉彦命(とよたまひこ)|大いなる海の神。

2017年11月3日

 


大綿津見神(わたつみのかみ)は、日本神話に登場する神。イザナギとイザナミによる神産みの、家宅六神の次に生まれた「海の神」である。海を司る神は多いが、その最初に生まれた海神が大綿津見神である。

海の神といえば、次に、イザナギの「禊」で生まれた3柱の綿津見神(少童三神・綿津見神)3柱の筒之男命(住吉三神・住吉大神)がある。

さらには、宗像三女神も海の神。

おそらくは、各部族がそれぞれに祀っていた海の神の伝承を、古事記というひとつの書物に放り込んだため、このような事態になったのだろう。

ちなみに、最初の大綿津見神と、禊の3柱の綿津見神は別神であるとされている。

大綿津見神の神名

  • 大綿津見神(おおわたつみのかみ)>>古事記
  • 綿津見大神(わたつみのおおかみ)>>古事記
  • 少童命(わたつみのみこと)>>日本書紀
  • 海神(わたつみ)>>古事記・日本書紀
  • 豊玉彦(よたまひこ)>>日本書紀

大綿津見神の神格

  • 海の主宰神

大綿津見神の神徳

  • 航海の安全
  • 豊漁
  • 家内安全
  • 病気平癒
  • 学業成就
  • 安産

大綿津見神の系譜

古事記を参考に、大綿津見神の系譜を記載しておく。

 

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大綿津見神が登場する神話

誕生神話

誕生に関する記述は、あっさりしたものだ。

このように国々を生み終って、さらに神々を生んだ。その生んだ神々の神名は、まず大事忍男神、次に、・・・・・(家宅六神の名が並ぶ)・・・次に海の神の大綿津見神を生み、次に・・・(と、数柱の神名が続く)。

海幸彦・山幸彦神話

大綿津見神が登場する最も有名な神話は、海幸彦・山幸彦神話であろう。

「海幸彦=火照命」と「山幸彦=彦火々出見尊」は兄弟である。海幸彦は海で魚を釣り山幸彦は山で獲物を捕まえる。

ある日、山幸彦が釣りをしたくなって兄の命よりも大切にしている釣り針を借りたのだが、山幸彦はその釣り針を失くしてしまう。

兄は激怒。「何が何でも探してこい!」

困った山幸彦が海岸で嘆いていると、そこに現れたのが「塩土老翁」。嘆く訳を聞いた塩土老翁は、隙間のない竹船を作って山幸彦を乗せ、海の神の宮に行くように助言する。

海の神の宮についた「山幸彦」と海の神の娘「豊玉姫命」はお互い一目惚れ。父神の「綿津見大神」も祝福し、二人は結婚するのである。

それから、何をしに来たのかも忘れて時が経ち、なんと3年が過ぎた。

ここに来た目的を思い出した山幸彦は、悩みの種を「綿津見大神」に打ち明けると、すべての魚を呼び寄せて「その釣り針」を見つけてくれたのである。

そして、兄を懲らしめるために、「貧乏になる言霊」「塩満珠」(しおみつたま)と「塩乾珠」(しおふるたま)という2個の珠を授けた。

陸に帰った山幸彦は、呪術と珠の力で海幸彦を懲らしめ続けて、最後は海幸彦を家来にした。

古事記より 要約

海幸彦は、隼人の阿多君の祖神とされる。これは日向王朝が隼人を支配したということになろう。

「豊玉毘売命」と「山幸彦」との間に鵜草葺不合命が生まれ、鵜草葺不合命「玉依毘売命」との間に神武天皇が生まれる。皇室の系譜につながるのである。

大綿津見神を祀る神社

当ブログ内の、大綿津見神を祀る神社。。。

大海神社(住吉大社摂社)大阪市住吉区

龍王神社 奈良市中山西町

その他、関西の大綿津見神を祀る神社としては、、、
  • 海神社 和歌山県紀の川市
  • 海神社 兵庫県豊岡市

あたりだろうか。関西にはあまり無い印象だ。