明治神宮|原宿|縁結び、夫婦円満、家内安全。癒しと浄化。嬉しいご利益がいっぱい詰まった明治神宮へいらっしゃい!

2017年2月14日

JR山手線の原宿駅に降り立ったのが午後3時。神社参拝は午前中が基本である。少なくとも午後4時までには参拝を終えなければならない。これ、神社参拝の作法である。

なかなか微妙な時間である。がんばって参拝しよう。

というわけで、原宿駅のすぐ南の橋を渡って鳥居前へ急ぐ。

表参道の鳥居前に立った。さすがは明治神宮だ。外国人観光客が目立つ。はしゃいでいる。神妙さに欠けているが、仕方がない。

では、鳥居で一礼して、神域に入ろうではないか。

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内参道の様子

重厚な明神鳥居である。菊花紋章が燦然と輝いている。一礼して参道に入ろう。作法である。

実に清々しい神気である。両側に舗装された歩道が敷かれている。真ん中を歩くべからず。これも作法である。

後ろを歩く二人組の外国人女性がうるさい。立ち止まって、やり過ごすとしよう。やはり。案の定、自撮り棒を持っていた。

少し空気が変わった。御苑の東門(二つある入口の通常は閉まっている方の入口)の手前5mの地点だ。西側(進行方向左側)からさらなる冷気が流れ込んでくる。

どうやら、この林の向こう側に「南池」があるようだ。このような空気の変化を感じながら歩くのが、神社参拝の醍醐味の一つと、私は思うのである。よって、一人で参拝することを基本としている。

ワイン樽 奉納

酒の飾り樽が奉納されている向かい側に、ワイン樽が奉納されている。富国強兵の真っただ中、西洋文化を積極的に取り入れた明治天皇。ワイン好きでもあったらしい。ブルゴーニュのドメーヌの樽がズラッと並ぶ様は、酒の飾り樽より美しい?

こちらが、日本酒の飾り樽である。この前がパワースポットであるという記事をよく目にするのだが、私には何も感じられなかった。残念。。。

二の鳥居

灯籠と大鳥居を撮影してみた。この鳥居は、日本一の檜造りの明神鳥居とのこと。高さ12m、柱の直径1.5m、幅17m、重さ13トン。このあたりもパワーが強いとされているのだが、私には感じられなかった。残念。。。

この大鳥居をくぐると、左手に御苑北門がある。この中に、パワースポットとの呼び声高い「清正井」がある。

清正井

神宮御苑(有料)に入って、右の奥にある湧き水である。

湧き上がる泉、すなわち大地のエネルギーが地表に出てくる場所、よってパワースポット。温泉もそうである。温泉に入ると心身とも癒されるのは、温泉成分の効果だけではない。と信じている。

さて、「清正井」。あれだけもてはやされ、御苑に入場するにも整理券が必要であったのだが。。。私も2度ほど並んだ。

今はストレスなく入ることができる。「人の念が井戸を穢している」などという風評があったためだろうか。

しかし、神社における水である。ましてや、湧き出す水・流れる水のパワーは強力かつ神聖だ。そう簡単に穢されないと考える。

南池

神宮御苑に入って坂道を降りていくと池がある。そこが「南池」。清正井から湧き出た水がこの池に溜まるのだ。

清正井が龍脈の出口とするならば、南池はパワーが溜まる場所。すなわち龍穴である。

池に突き出た木製の舞台があり、そこに立つと、実に気持ちがいいのである。清正井ばかりがクローズアップされてきたが、「南池」のパワーも甲乙つけがたいと思うのである。

今日は、16時までに参拝を終えたいので、御苑は遠慮しておこう。

曲がり角

神苑への入り口を通り過ぎ、少し歩くと右に大きく曲がる角にブチ当たる。この角。

この角。この角は尋常ではない気の流れる道になっているように思う。画像でいうところの左側の林からだ。

うん「浄化」である。私の脳みそが反応している。脳みそが膨らむ感じ。「浄化」のパワーを帯びた気が左から本殿方向へと流れているのだ。

その林を見てみる。

特に何も見えなかった。地図で確認すると、「南池」の方向にあたる。やはり南池だ。ここでも南池なのだ。清正井ではなく、南池だ。

しばらくこの角で、林の方向を向いて佇んでみよう。全身で浄化の気を浴びようではないか。

通る人々も同じように、林をのぞき込むだろう。そして、首をかしげて通り過ぎるだろう。そんなの構うことはない。

ちなみにこの角、直角に曲がっていると思いきや、正確には88度らしい。八十八。末広がり。縁起がいいと言われているが、意図したものなのだろうか。。。

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本殿域

三の鳥居

さあ、いよいよ明治神宮の本殿エリアに突入することになる。個人的にはこの鳥居が好きだ。

ちなみに、この鳥居の手前西側の森の中に清正井(きよまさのいど)がある。もちろんここからは見えない。

やっと、手水舎が現れた。参道の左側にある。よって参道も左側通行となる。これも作法である。

楼門

楼門をくぐって、神前に出る。

回廊に囲まれた境内は非常に広く、参道全体を包んでいた冷気から一転、ここは温かい空気が漂っている。

夫婦楠

拝殿前左に丸く大きく茂っているのが、「夫婦楠」である。一見、1本の大木のように見えるが、幹が2本。その2本を注連縄につないでいる。ご神木だ。ここが温かい気の源であろう。

こちらの楠も、明治神宮創建時のご献木とのこと。ひと際大きく太く成長している姿を見るにつけ、「イヤシロチ」という言葉を思い出さずにはいられないのである。

明治神宮では、毎日のように結婚式が行われると聞く。夫婦楠の「縁結び」「夫婦円満」「家内安全」のご利益を頂き、幸せを手に入れたカップルが数多くいらっしゃるということであろう。

幸せいっぱいのカップルが抱く感謝の心と、イヤシロチパワーで大きく育った「夫婦楠」の神力を存分に吸収しようではないか。

実を言うと、この楠と対になっている拝殿右側の楠の方が大きいかもしれない。。。絵馬掛けに取り囲まれているが。。。

拝殿

明治神宮の拝殿である。拝殿に立つと内拝殿を見ることができるが、この拝殿上段からは、写真撮影禁止となっている。ルールは守らなければならない。

時折、胸の前でカメラを持って、守衛さんに見つからないように撮影しているヤカラを見かけるが、あれはやめておいた方が良いだろう。

二拝二拍手一拝。

本殿は内拝殿の奥のさらに奥にあるため、見ることはかなわない。

回廊にある西門から出よう。本殿エリアの北側に大きく広がる北庭園に向かうのだ。

北庭園エリア

本殿エリアの西側の舗装道路を北上する。カラスの鳴き声がこだまする。なんともカラスの多いことか。道路上にはカラスのフンの白い跡が。。。思わず上空を見上げてしまう。

と、前方が大きく開けてきた。北庭園エリアだ。

エンパイヤステイトビルのような(絶対真似している)建造物が。新宿のNTTドコモのビルだ。なかなか素晴らしい光景である。

庭園の北側には、武道会館と宝物殿がある。宝物殿は工事中のため、その威風堂々とした校倉風大床造りの美しさを鑑賞することはできなかった。残念である。

さざれ石

その前方に、君が代の歌詞でおなじみの「さざれ石」が鎮座する。

さざれ石とは、石灰岩に含まれる石灰質が溶けて流れ出し、小石と小石の隙間に入り込む。そので凝固すると小石同市が結合するわけだ。そのようにして大きな一つの岩石になったもののことを言う。

いわば成長する岩石である。自然界のパワーを感じるではないか。

君が代では、「さざれ石」が「巌」となって、さらには「苔が生える」という、とてつもなく長い年月を表現するための比喩として使われている。

神域の北方を守る「亀石」

北庭園にある池「北池」のほとりに、亀のような巨石が置かれてある。「亀石」だ。

巨石の周囲が窪んでいるのは、周りをまわるとパワーをもらえるという情報によるものだろう。

本殿の北から南を向いている亀。

さて、平安京は四神相応の思想で造営されたという。

  • 北・・・玄武・・・山や丘陵がある・・・船岡山
  • 東・・・青龍・・・河川の流れがある・・・賀茂川
  • 西・・・白虎・・・大きな道路がある・・・山陰道・山陽道
  • 南・・・朱雀・・・平野や海など視界が開けている・・・巨椋池

明治神宮に当てはめると、

  • 北・・・玄武・・・山や丘陵がある・・・無い
  • 東・・・青龍・・・河川の流れがある・・・隠田川(渋谷川)
  • 西・・・白虎・・・大きな道路がある・・・甲州街道
  • 南・・・朱雀・・・平野や海など視界が開けている・・・神宮御苑(南池)・宇田川

ご覧の通り、北の守りが無いのである。現在であれば新宿高層ビル群を山とすることもできようが、大正時代にはなかった。だから、明治神宮の北に「玄武=亀石」を設置した。という考え方ができよう。

もう一つ考えられる。

京都にある式内名神大社にして二十二社の上七社に数えられる下鴨神社は、高野川と賀茂川が合流する地点の北に鎮座する。明治神宮は隠田川と宇田川の合流地点の北に鎮座する。位置関係は酷似しているのだが、下賀茂神社の北には松ヶ崎の丘陵や神山が存在するが明治神宮にはない。

北の守り神である玄武とは、蛇と亀が合体したような神獣である。そこで、北池に亀石を置いて、北の守り神としたのではないだろうか。

そんな感慨にふけりながら「亀石」を見てみる。今日の明治神宮、もっと言えば東京の発展ぶりは、この「亀」のお陰かもしれない。などと思ってしまうのである。

何かが頂けそうな気がしてくるではないか。

明治神宮へお越しの際は、是非とも北池まで足を運んでん頂きたいと思うのである。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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