御津八幡宮|難波アメ村|繁華街のど真ん中にある神域で不思議な祠を発見した!

2016年10月25日

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御津八幡宮は、大阪市中央区西心斎橋に鎮座する古社。

西心斎橋と言えば、通称「アメ村」。「ミナミ」を代表する繁華街の一つであり、飲食店やアパレル店が立ち並ぶ、特に若者に人気のエリアである。

この御津八幡宮は、そのアメ村のランドマーク「ビッグステップ」の一つ南の区画。

さて、御津八幡宮は三津八幡宮ともいう。御堂筋を挟んで東側には「三津寺」という寺院があり、三津寺筋という東西に走る通りもある。そして、「アメ村」の中心地「三角公園」の正式名称は「御津公園」。

このように「御津」というのは、このあたり全体の地名なのだ。

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御津八幡宮について

御津八幡宮 概要

  • 所在地   大阪府大阪市中央区西心斎橋2丁目10−7
  • 電話番号  06-6211-8655
  • 主祭神  応神天皇・仲哀天皇・比咩大神
  • 創建年    749年
  • 社格   郷社
  • 公式HP   http://www.nanba-jinja.or.jp/

御津八幡宮 アクセス

MAP

最寄り駅

地下鉄御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋駅」徒歩5分。

駐車場

  • なし

御津八幡宮の創建

大阪府誌、第5編によると

仁徳天皇の浪速に都し給いし頃より味原の郷にありしを、後世此處に奉遷せしものならんと云う

大阪府誌

仁徳天皇が難波宮を都とした頃から味原の郷(現:鶴橋と上本町の間)にあったが、後世、現在地に遷座した。

ということであるから、かなりの古社となろう。

社伝によると、

天平勝宝元年(749年)「京に向う」という八幡大神の託宣によって、孝謙天皇が勅使を遣わし、筑紫の宇佐神宮より京の男山に遷座する途中、初めて上陸した行宮の跡に祀ったという。

御津八幡宮由緒

となると、仁徳天皇の頃に上本町あたりに創建された神社が、749年に当地に遷座されたという理解となる。

よくわからない。

御津八幡宮の祭神

祭神は、応神天皇・仲哀天皇・比咩大神である。

応神天皇

15代天皇で父は仲哀天皇、母は神功皇后の御子であり、仁徳天皇の父である。河内王朝の初代の王であったのではないかとされている。

八幡大神とは応神天皇の神霊であるというのが通説。

歴代天皇でこれほど神格化された天皇はほかにいない。

仲哀天皇

応神天皇の父である。しかし、その名の通り哀れな天皇なのである。

妃の神功皇后が神懸かりし、「新羅を攻めるべし」との託宣が降りたにも関わらず、それを無視したがために神により殺された

ほんまかいなと思うのである。おおかた、神功皇后が武内宿禰あたりと共謀して暗殺したんじゃないか?と思われても仕方ない。

また一説には、

神功皇后と住吉大神が交わって男女の関係になったという

となると、応神天皇は仲哀天皇の子供ではないのかもしれない。。。

比咩大神

そもそも比咩神とは、特定の神を指すものではない。例えば、主祭神の妻神であったり、卑弥呼やアマテラスのような女神であったり、神社それぞれで異なるのである。

さて、こちらの比咩大神はというと、前述の創建にまつわる社伝の内容から推察して「宇佐神宮」に祀られている 比咩大神と同じと考えていいと思うので、宗像三女神であろう。

多岐津姫命・市杵島姫命・多紀理姫命である。

御津八幡宮のご利益

出世開運、武運長久、夫婦和合、恋愛成就などらしい。

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御津八幡宮 参拝記録

難波神社から御堂筋の西側歩道を南下。

こちら側にはあまりショップがない。芝翫香ぐらいかな?向こう岸にあるエルメス・オメガ・アルマーニ・ルイヴィトンなどを遠目に見ながら、長堀通との交差点「新町」に到着。

向こう側には懐かしのシャネルがあるのだが、、、なんと閉まってる?改装中か?ビルが覆われているではないか。

※2021年8月現在、芝翫香の場所にはディーゼルが入店している。また、ルイヴィトンとシャネルは移転。

などと独り言をいいながら、アメ村に入っていく。御堂筋の1本西側の道、すなわちホテル日航大阪やOPAの裏の道を南下していくと、右手に玉垣が見えてくる。

御津八幡宮である。

鳥居は撮影し忘れた。というか、夕方近くなり、若者がぞろぞろと歩いていたので後で撮ろうと思って忘れてしまったのである。

一歩中に入ると周囲の喧噪はよそに、意外に落ち着いた雰囲気である。そして意外に広い。

拝殿

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ライトブルーの扉と純白の壁。まるでウェッジウッドを思い起こさせる外観である。カワイイではないか!さすがはアメ村である。

そしてここにも、「神域のため座り込み禁止」のアラートが。しかも、2つもある。さすがはアメ村である。

御神木

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拝殿の脇にある御神木である。幹のくねり方が何とも色っぽいと感じるのは私だけであろうか。きっと私だけなのだろう。

石宮龍王

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境内の南東の隅に鎮座するのが「石宮龍王」である。祭神は「倉稲魂命」とのことであるから、稲荷社と考えていいだろう。

こちらの由緒はよくわからない。その社名と「三鱗」の神紋からして、龍神や蛇神を祀る祠であると考えられるのだが、祭神は「倉稲魂命」という。

伏見稲荷大社のお塚のひとつ「眼力社」という祠があり、こちらの祭神は「眼力大神」と「石宮大神」であるからして、こちらの 「石宮龍王」 もお塚と考えたらいいのだろうか。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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