白鳥古墳|名古屋|日本武尊が眠るという。。。
白鳥古墳は、名古屋市熱田区白鳥にある前方後円墳。
曹洞宗「法持寺」の隣に位置し、かつては法持寺が管理していたが、1876年(明治9年)からは熱田神宮の管轄とされた。戦後は名古屋市の管理となっている。
しかし今でも、毎年5月8日に熱田神宮によって御陵墓祭が執り行われている。
白鳥古墳について
白鳥古墳 概要
- 所在地 愛知県名古屋市熱田区白鳥1丁目2−1−2
- 電話番号
- 被葬者 尾張氏首長もしくは日本武尊
- 築造年代 6世紀初頭
白鳥古墳 アクセス
MAP
最寄り駅
- 地下鉄名城線 「神宮西駅」徒歩5分
- JR東海道本線 「熱田駅」徒歩12分
駐車場
- 金刀比羅神社に駐車場はない
- 熱田神宮公園の駐車場(無料)徒歩5分
白鳥古墳の規模
白鳥古墳は6世紀初頭に造築されたと推定される。
- 墳丘全長、70m
- 墳丘高、7m
- 石室長 3.7m
- 石室幅 1.5m
- 円筒形埴輪が巡らされていた
東側(法持寺側)も西側(拝所)も南側(道路)も、それぞれ大きく削られてしまっているため、周濠含めて原型をとどめていないのが残念である。
白鳥古墳の被葬者
学術的には、尾張氏の首長クラスが埋葬されていると推定される、熱田神宮の社伝によると、日本武尊が埋葬されているとのこと。我々にはそのほうが心地よい。
伊吹山で負傷し、大和国に戻る途中の能褒野で帰らぬ人となり埋葬された日本武尊の神霊が、白鳥となってこの地に降り立ち、その後、大和国・河内国に飛んで行ったという伝承に基づくものという。
ここから北へ300mほどの場所に断夫山古墳がある。
断夫山古墳も、尾張氏の首長クラスが埋葬されていると推定されるが、熱田神宮の社伝によると、日本武尊の妃「宮簀媛命」の陵とのこと。
夫婦隣り合わせで永遠の眠りについたということだ。
白鳥古墳 参拝記録
熱田神宮は熱田台地の南先端に位置する。熱田台地はかつて伊勢湾に突き出した半島。現在、半島の根元には名古屋城がある。
大阪の上町台地に相当する。よって、神社仏閣が多い。
熱田神宮北西角から北へ450mほど行くと「断夫山古墳」があり、熱田神宮から西へ300mほど行くと、ここ「白鳥古墳」がある。
ちなみに、熱田神宮もそもそもは古墳であったとも言われている。
駐車場は無い。
隣のお寺に駐車させてもらってもいいかもしれないが、私は熱田神宮公園の無料駐車場にとめて歩くことにした。
白鳥古墳の入り口
左に映っているのが法持寺。このように白鳥古墳は法持寺の西隣となる。
白鳥古墳の拝所
中に入ると、開けた広場となっており、その奥に拝所が設えてある。
宮内庁管理の大規模古墳と違って、完璧な整備は施されていない。崩れた部分は崩れているし、削られた部分も削られたまま。
しかし、それが逆に、千数百年の歴史を物語っているわけで、古代史ファンに好まれる由縁でもある。
一般的に、古墳の拝所は正面に造られる。前方後円墳ならば前方部だ。
しかし白鳥古墳の拝所は横に造られている。何故か。
前方部は道路や中学校の建設のために削り取られてしまっているからだ。
墳丘
よくわからない。
白鳥古墳から山崎川方面を見る
ここから西は崖になっていて、現在、崖下には山崎川が流れている。おそらく古代においては、崖下から向こうは海だったのだろう。
光が渦巻いている。こんな画像は初めてだ。少しく怖い。
最後に
日本武尊の神霊が眠るとされる白鳥古墳。熱田神宮に参拝される際は、是非とも断夫山古墳と白鳥古墳にも訪れていただきたいと思う次第である。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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