天之闇戸神(あめのくらとのかみ)・国之闇戸神(くにのくらとのかみ)
「天之闇戸神」は、古事記にだけ登場する神。
山の神「大山津見神」と野の神「鹿屋野比売神」が生んだ8柱の神の一柱。対となる神に「国之闇戸神」がいる。
目次
天之闇戸神・国之闇戸神の概要
天之闇戸神・国之闇戸神の神名
- 天之闇戸神(あめのさぎりのかみ)>>>古事記
- 国之闇戸神(くにのさぎりのかみ)>>>古事記
闇戸をどのように解釈するか
一般的には暗い場所、すなわち日の当たらない山野の谷を司る神とされる。
では、水戸の神は水の所?ところが、こちらは河口を意味するという。河の入口という意味になり、次第に「港」となるわけだ。
となると、闇戸は暗い場所の入口と考えても良かろう。谷の入口、洞窟の入口などなど。暗い場所の入口を司ると考えられる。
天之闇戸神・国之闇戸神の神格
- 谷間の神
- 暗い場所の神
天之闇戸神・国之闇戸神のご利益
よくわからない。
が、仮に洞窟の入口を守る神とすれば、住居の神で家内安全かも知れない。あるいは、穀物貯蔵庫としての洞窟なら、農業の神で五穀豊穣にもつながるだろう。
では谷間の神とすると、、、ご利益は連想できない。申し訳ない。
天之闇戸神・国之闇戸神の系譜
同時に生まれた兄弟神が7柱。
- 天之狭土神(くにのさづちのかみ)
- 国之狭土神(あめのさぎりのかみ)
- 天之狭霧神(あめのくらどのかみ)
- 国之狭霧神(くにのくらどのかみ)
- 大戸惑子神(おほとまとひこのかみ)
- 大戸惑女神(おほとまとひめのかみ)
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天之闇戸神・国之闇戸神が登場する神話
誕生時に登場するのみか。。。
古事記より
大山津見神と野椎神が山と野に分けて生んだ神の名は、
まずは天之狭土神、次に国之狭土神、次に天之狭霧神、次に国之狭霧神、次に天之闇戸神、次に国之闇戸神、次に大戸惑子神、次に大戸惑女神。
合わせて8柱の神である。
大山津見神と野椎神が「山と野に分けて」の部分の原文は、「山野に因りて持ち別けて」 。
直訳すると、「山野に基づいて分担して」となるのだろうか。
そうなると、「山の神、野の神のそれぞれの役割に基づいて分担して生んだ」ということになり、この2柱の間に生まれた子(男女の結合を伴うという意味の)とするのは、少しく違和感が残る。
私のような素人には分からない。
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