都麻都比賣命・枛津姫命(つまつひめ)|五十猛命の可愛い妹神②
都麻都比賣命(つまつひめ)は日本神話に登場する女神。兄の五十猛命、姉の大屋津比売命とともに「木の神」とされ、現在は和歌山の東山に祀られている。
目次
枛津姫命の概要
枛津姫命の神名
- 抓津姫命
- 都麻都比賣命
- 爪津姫神
すべて、「つまつひめ」と読む。
枛津姫命の神格
- 木の神
- 材木の神
「つま」は家屋を建設するための材木のことを指す。
枛津姫命のご利益
- 建築安全
- 安産
- 子育て
和歌山の都麻都比賣神社では、「つま」が建築様式の「妻造り」だったり、文字通りの「妻」だったりに通じるところがあり、地鎮祭や棟上祭で奉斎されたり、安産祈願や初宮参りなどで訪れる人が多かった、と聞く。
都麻都比賣命の系譜
- 父>>>素戔嗚尊
- 母>>>不明
- 兄>>>五十猛命
- 姉>>>大屋津比売命
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枛津姫命の登場する神話
日本書紀 第八段 五節
素戔嗚尊の子を五十猛神と言い、妹を大屋津姫命(おほやつひめのみこと)、次が柧津姫命(つまつひめのみこと)と言う。
この三柱の神も、樹木の種を国中に蒔いた。
そして三柱の神は紀伊国に渡って、そこで祀られている。
先代旧事本紀
素戔嗚尊の子神を紹介する部分。
天照太神との誓約で生まれた「宗像三女神」の次に、、、
素戔嗚尊の子の次は、五十猛神である。または大屋彦神という。
次に、大屋姫神。
次に、抓津姫神。
以上の三柱の神は、紀伊国に並んで鎮座されている、すなわち、紀伊国造が斎き祀る神である。
なんと「紀伊国造が斎き祀る神である。」と書かれてある。
これは、日前神宮・国懸神宮を祀る以前の紀伊国造が祀る神は、この三柱の木の神々だったということが言いたかったのだろう。
枛津姫命を祀る神社(当ブログ内)
伊太祈曽神社(和歌山市)
兄の五十猛命の脇殿に祀られている。
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